新・ ヒッチコック劇場
-Alfred Hitchcock Presents-
殺人幻覚
-Wake Me Up When I'm Dead-
        
     アルフレッド・ヒッチコック

※ストーリーを載せていますので、TV映画をご覧になっていない方は、ご了承下さ い。

  

記号[☆:スタッフ・キャスト : 始めに :終わりに] web拍手 by FC2
(1980年代)(米)(TV映画)-Wake Me Up When I'm Dead-
演出…フランク・ピアソン
制作…レビュー・スタジオ(米)
原作…ローレンス・トリート
脚本…バック・ヘンリー/アービン グ・エルマン
出演…バーバラ・ハーシー(ジェシー)
ストーリーテラー…ア ルフレッド・ヒッチコック
声…熊倉一雄(ア ルフレッド・ヒッチコック)
翻訳…鈴木導

裕福な夫チャールズと暮らすジェシーが何やら嬉し そうに男に寄り添って話している。

その夜のパーティー。
夫 と一緒に出席したジェシーが、霊魂の再生が出来ると言う夫の弟スチュアートから催眠術をかけられることに なる。


『殺人幻覚』バーバラ・ハーシーら

催眠術で他の時代の別の人物になったジェシーが突然泣き出し、傍にあったナイフで夫 を刺し殺害する。


『殺人幻覚』バーバラ・ハーシー

その場にいたウォルター検事がジェシーを起訴する。


『殺人幻覚』バーバラ・ハーシーら

 
裁 判が始まり、ウォルターの提案でチャールズを刺したときジェシーは本当に催眠術による発作状態だったのか検証 することになる。
同 じ方法で。
ス チュアートが催眠術をかける。
ジェ シーはまたも別の人物になっている。
ウォ ルターが証拠品のナイフをジェシーの前に持ってきて、問い詰める。
興 奮したジェシーがナイフを奪い、チャールズの時と同じように、またしても傍に座っていたスチュアートを刺し殺 してしまう。

ジェシーは精神に異常を来たしたと判断され、医者に正気と言われるまでスイスの病院 で療養することになる。
遺 産相続人の権利を持ったまま。
 
ス イスでジェシーが嬉しそうに男に寄り添っている。
その男とは。
起訴した検事ウォルターだった。


『殺人幻覚』バーバラ・ハーシーら

Top

 ジェシーは幼い頃に父親が事業で一山当て上流社会 の仲間入りが出来ると喜び夢を描いていた。
  たが父は預金を全部卸し愛人と駆け落ちした。
  夫に逃げられ貧しい生活になった母親は憔悴して自殺した。
  ジェシーは働きながら学校を出て、歳の離れたチャールズと知り合った。
  父親への憧れのようなものがあったジェシーは、歳は違っても年上の男が好きで結婚した。
  チャールズは育ちもよく、弟には売り出し中の脚本家もいた。
 チャー ルズが事業で一山当てた。
 ジェ シーは夢に見ていた上流社会の生活が手に入ると喜んだが、その時、20年前の記憶が蘇り怖くなった。
 父親が何をしたのか思い出したのだ。
 そ こでチャールズ兄弟の知人であり、ジェシーと同じ貧しい階級の生まれで親しくなっていた検事ウォルター と殺害を計画した。
 ス チュアートが催眠術に興味を持っていることを利用して。
  下積みから抜け出して、人が羨む身分になることがどういうことか知っている二人は、ジェシーがウォルターを 嫌っているように見せかけるという念入りで計画を進めていった。
  そして、まんまとチャールズ、スチュアートの兄弟を殺害し財産を手にしたということだろう。

 催眠術をかけたつもりになっていたスチュアートが刺され“どうして こんなことに”という表情が印象的だ。
  催眠術が悪用されることを知った瞬間でもあった。
 “過 信すべからず”

更新2007.6.5
Top


ヒッチコックがデザインしたという似顔絵

Top
前 へ-次 へ
参考文献
ヒッ チコック劇場
新・ ヒッチコック劇場
ア ルフレッド・ヒッチコック
 国別の映画作品一覧
サ イトマップ
映 画ありき2
映画あり き

inserted by FC2 system