アン・バクスター、ベティ・デービス、マリリン・モンロー、ジョージ・サンダース 監督…ジョセフ・L・マンキーウィッ ツ(ア カデミー監督賞) 製作…ダリル・F・ザナック 脚色…ジョセフ・L・マンキーウィッ ツ(ア カデミー脚色賞) 撮影…ミルトン・クラスナー 音楽…アルフレッド・ニューマン 出演…ベティ・デービス(マーゴ)(ア カデミー女優賞) ………アン・バクスター(イヴ) ………ジョージ・サンダース(劇評家)(ア カデミー助演男優賞) ………セレステ・ホルム(カレン) ………マ リリン・モンロー(新人女優) ※作 品・監督・脚本(脚色)・助演男優・録 音・衣装デザイン賞の6部門のア カデミー賞を受賞 なんといっても回想が素晴らしい。 劇評 家の回想に劇作家の妻の回想が滑らかに滑り込んでダブっていくという二重の回想によって、女優志願のイ ヴがブロードウェーのスターとして誕生するまでの経緯と行状が浮き上って来る。 この作品は、下克上物語と言うように、ストーリーは、展開して行く。
ここに、登場した三人の女優ベティ・デイビス、アン・バクスター、マ
リリン・モンローは、この作品に
出演後、映画を地でいくようにそれぞれの道を歩み始めたそうだ。 『イ ヴの総て』は、作 品・監督・脚本(脚 色)・ 助 演男優・録 音・衣装デザイン賞の6部門のア カデミー賞を受賞した。その被害に遭ったのは、『サンセット大通り』で、脚本・ 美術監督(装置)・音楽賞の受賞に止まった。このように 1950年度は『イヴの総て』と『サンセット大通り』の争いに注目が集まり、 取分け、主演女優賞は『サンセット大通り』のグローリア・スウオンスンが本命視されていて、『イ ヴの総て』のベティ・デイビスが対抗馬であると言われていたにも拘らず、受賞したのは、『ボー ン・イエスタディ』のジュディ・ホリデイであったという。いわく付の年だったそうだ。 尚、劇評家役で助 演男優賞となったジョージ・サンダーズは、『レ ベッカ』でも存在感のある役をこなしている。(キネマ旬報増刊4・28号No.733『アカデミー賞50回事典』参考) 1997 2007 Top |