エヴァ・ガードナー
(1922.1.24-1990.1.25)
(アメリカ、ノース・キャロライナ州スミスフィールド生まれ)(エバー・ガードナーと表記も)-Ava
Gardner-
〜プロフィール〜
【ほ
とんど黒と言っていい濃いブルネットの髪鋭い切れ長の大きな瞼に深いグリーンの瞳、女性にはめずらしく
割れ目がくっきりと刻まれたあごそして豹のようにし
なやかで獰猛な美しい肉体の動き。その強烈で野性的な魅惑によって誇り高く奔放な美しい野獣にたとえら
れたハリウッドのスター。そうしたイメージの頂点であ
り、この女優を神秘的な高みにまでもちあげた名作が、『裸足の伯爵夫人』(1954)である】
この様に、評された彼女は男性のみならず女性にも、エキゾチックな色気を感じさせてくれる女優だ。
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〜独自の作品 解釈〜
1952 |
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『キ
リマンジャロの雪』-The Snows of Kilimanjaro-★
ストー
リーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方は、ご了承下さ い。
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1953 |
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『モ
ガンボ』-Mogambo-★ |
1954 |
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『裸
足の伯爵夫人』-The Barefoot Contessa-★
ストー
リーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方は、ご了承下さ い。
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〜年譜〜
[1922][1946 殺人者][1947 自信売ります][1951 ショウ・ボート][1952 栄光の星の下に キリマンジャロの雪][1953 モガンボ][1954 裸足の伯爵夫人][1956 ボワ
ニー分岐点][1957 陽はまた昇る]
[1959 裸のマヤ 渚にて][1960 夜と昼の間][1963 北京の55日][1966 天地創造][1969 うたかたの恋][1972 ロイ・ビーン][1974 大地震][1976 カサンドラ・クロス 青い
鳥][1990][写真]
1922
…1月24日、アメリカ、ノース・キャロライナ州スミスフィールド生まれ。
農家の育ちで南部訛のひどい内気な少女だったそうだ。
写真家と結婚した姉を訪ねてニューヨークへ行った17歳のときに撮られた写真が映画会社の目に止まり映画入
りする。
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1946
『殺人者』-The Killers-☆
-監督:ロバート・シオドマ
ク
-原作:アーネスト・ヘミング
ウェイ
-脚本:アンソニー・ヴェイ
ラー
-出演:エドモンド・オブライエ
ン/バート・ランカスター/エヴァ・ガードナー
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1947
『自信売ります』-The Hucksters-(米)
-監督:ジャック・コンウェイ
-製作:アーサー・ホーンブロ
ウ・ジュニア
-原作:フレデリック・ウェイク
マン
-脚本:ルーサー・デイヴィス
-撮影:ハロルド・ロッソン
-音楽:レニー・ヘイトン
-出演:ク
ラーク・ゲーブル(ビック・ノーマン)/デ
ボラ・カー/シドニー・グリーンストリート/アドルフ・マンジュー/エヴァ・ガードナー/キーナ
ン・ウィン/エドワード・アーノルド/オーブリイ・メイサー
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1951
『ショウ・ボート』☆
-監督:ジョージ・シドニー
-製作:アーサー・フリード
-原作:エドナ・ファーバー
-脚本:ジョン・リー・メイヒン
/ジャック・マッゴーワン/ジョージ・ウェルズ
-撮影:チャールズ・ロッシャー
-作詞:オスカー・ハマースタイ
ン2世
-作曲:ジェローム・カーン
-出演:キャスリン・グレイソン
/ハワード・キール/エヴァ・ガードナー(ジュリー)
-挿入曲:♪オールマン・リバー
-原作は1927年に初演されたブロードウェイ・ミュージカルで、1929年と1936
年に映画化された作品の3回目の映画化。
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1952
『栄光の星の下に』-Lone Star-(米、MGM)
-監督:ヴィンセント・シャーマ
ン
-製作:Z・ウェイン・グリフィ
ン
-原作:ボーデン・チェイス
-脚色:ボーデン・チェイス/ハ
ワード・エスタブルック
-撮影:ハロルド・ロッソン
-音楽:デイヴィッド・バトルフ
-美術:セドリック・ギボンズ/
ハンス・ペーターズ
-編集:フェリス・ウェブスター
-録音:ダグラス・シアラー
-出演:ク
ラーク・ゲーブル(牧場主/ドヴェロウ・バーク)/エヴァ・ガードナー(クレイドンの許婚で女記者/マーサ・ロン
ダ)/ブローデリック・クロウ
フォード(ト
ム・クレイドン)/ライオネ
ル・バリモア(前
大統領/アンドルー・ジャクスン)/ビューラ・ボンディ
『キ
リマンジャロの雪』-The Snows of Kilimanjaro-★
-監督:ヘンリー・キング
-製作:ダリル・F・ザナック
-原作:アーネスト・ヘミング
ウェイ
-脚本:ケイシー・ロビンソン
-
撮影:レオン・シャムロイ
-音楽:バーナード・ハーマン
-出演:グ
レゴリー・ペック(作家ハリー)/エ ヴァ・ガードナー(シンシア)/スー
ザン・ヘイワード(未亡人ヘレン)/ヒルデガルド・ネフ(伯爵夫人リズ)/レオ・G・キャロル/トリン・サッチャー/エヴァ・ノリング/ヘレン・スタ
ンリー/マルセル・ダリオ
-負傷したと
ころが壊疽になり死にかかっている作家ハリー(グ
レゴリー・ペック)が「僕は人生の好機を逃した」と言いヘレン(スー
ザン・ヘイワード)に語りだし、波乱 の人生を回想してゆく。
ハ
リーはパリで知り合ったシンシア(エ ヴァ・ガードナー)と
熱烈な恋愛をするが、結婚に対する考えの相違で衝突しシンシアが去ってゆく。
シ
ンシアのことを思い続けて本を書いて売れっ子作家になる。彼女の居所がやっと分かりスペインへ行くが内戦で
あった。[全
文へ]
ハ
リーとシンシアがそれぞれの煙草を近づけ火をつけるラブシーンの美しさが圧巻だ。
『キ
リマンジャロの雪』エ
ヴァ・ガードナー、グレゴリー・ペック
『キリ
マンジャロの雪』グレゴリー・ペック、スーザン・ヘイワード
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1953
『モ
ガンボ』-Mogambo-(米、MGM)★
-監督:ジョ
ン・フォード
-製作:サム・ジンバリスト
-原作:ウィルソン・コリンズ
-脚本:ジョン・リー・メイヒン
-撮影:ロバート・サーティース
/フレディ・A・ヤング
-美術:ジョーン・ブリッジ/ア
ルフレッド・ジュネ
-出演:ク
ラーク・ゲーブル(ヴィクター・マースウェル)/エヴァ・ガードナー(紐育のショウ・ガール/エロイズ・ケリ
イ)/グ
レース・ケリー(英国の生物学者ドナルド・ノードリイの妻/リンダ)/ドナルド・シンデン(英国の生物学者/ドナルド・ノー
ドリイ)/ローレンス・ネイスミス(船
長スキッパー)/フィリップ・ステイントン(相棒ブラウン)/エリック・ポールマン/デニス・オウディ
-1932年の『紅塵』のリメイクでク
ラーク・ゲーブルと
エヴァ・ガードナーが大人の味をみせてくれたこの作品は三角関
係が軽妙に描かれていて面白い。
理知的な美しさの動物学者の妻が夫と全く違うタイプの野性的な魅力に溢れているゲーブルにのめり込んで行くグレース・ケリーと、
その純な美しさに我を見失いそうになるクラーク・ゲーブルと、都会から来たショーガールで自分と同じように野性的なゲーブルに反発しながらも魅かれているエヴァ・ガードナーだ。
特にエヴァ・ガードナーの魅力満載であ
ばずれに見える女のひそかな恋心を好演しアカデミー賞にノミネートされた。グレー
ス・ケリーもノミネートされたが共に受賞しなかった。
『モガンボ』エヴァ・ガードナー、クラーク・ゲーブル
『モガンボ』エヴァ・ガードナー、グレース・ケリー、クラーク・ゲーブル
『モガンボ』エヴァ・ガードナー
『モ
ガンボ』ドナル
ド・シンデン、グ
レース・ケリー、エ ヴァ・ガードナーetc
『モ
ガンボ』クラーク・ゲーブル、エヴァ・ガードナー
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1954
『裸
足の伯爵夫人』-The Barefoot Contessa-★
-監督・脚本:ジョセフ・L・マンキーウィッツ
-撮影:ジャック・カーディ
フ
-出演:ハ
ンフリー・ボガート(映画監督ハリー・ドーズ)/エヴァ・ガードナー(ダンサー、マリア・ヴァルガス/伯爵夫
人)/ロッサノ・ブラッツィ(ファブリーニ伯爵)/エドモンド・オブライエン(宣伝担当オスカー)
-エヴァは【ほ
とんど黒と言っていい濃いブルネットの髪鋭い切れ長の大きな瞼に深いグリーンの瞳、女性にはめずら
しく割れ目がくっきりと刻まれたあごそして豹のようにし
なやかで獰猛な美しい肉体の動き。その強烈で野性的な魅惑によって誇り高く奔放な美しい野獣にたと
えられたハリウッドのスター。そうしたイメージの頂点で
あり、この女優を神秘的な高みにまでもちあげた名作である】と評された。
スペインの酒場で情熱的に裸足で踊るダンサー(エヴァ・ガードナー)をアメリ
カの映画監督(ハ
ンフリー・ボガート)が新作
の主役に起用し大スターになるが…[全
文へ]
エヴァ・ガードナーの均整の取れた野性的な肢体の魅力が存分に楽しめる作品だ。
『裸足の伯爵夫人』ハンフリー・ボガート、エヴァ・ガードナー
『裸
足の伯爵夫人』エヴァ・ガードナーetc
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1956
『ボワニー分岐点』-Bhowani
Junction-(米)
-監督:ジョー
ジ・キューカー
-製作:パンドロ・S・バーマン
-原作:ジョン・マスタース
-脚色:ソニア・レヴィーン/ア
イヴァン・モファット
-撮影:フレディ・ヤング
-音楽監修:ミクロス・ローザ
-出演:エヴァ・ガードナー/ス
チュワート・グレンジャー/ビル・トラヴァース/エイブラハム・ソフィア/フランシス・マシューズ
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1957
『陽はまた昇る』★
-監督:ヘンリー・キング/グレ
ゴリー・ラトフ
-製作:ダリル・F・ザナック
-原作:アーネスト・ヘミング
ウェイ
-脚本:ピーター・ヴィアテル
-出演:タ
イロン・パワー/エヴァ・ガードナー/メル・ファーラー/エロール・フリン
『陽はまた昇る』タイロ
ン・パワー、エ ヴァ・ガードナー
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1959
『裸のマヤ』
-監督:ヘンリー・コスター/マ
リオ・ルッソ
-出演:エヴァ・ガードナー/ア
ンソニー・フランシオーサ
『渚にて』-On the Beach-☆
-監督:スタンリー・クレイマー
-出演:グ
レゴリー・ペック/エヴァ・ガードナー/フ
レッド・アステア
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1960
『夜と昼の間』-The Angel wore
Red-(米)
-監督・脚本:ナナリー・ジョンソン
-製作:ゴッフレード・ロンバル
ド
-原作:ブルース・マーシャル
-撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ
-音楽:ブロニスロー・ケイパー
-出演:エ
ヴァ・ガードナー(ナイト・クラブ歌手/ソレダード)/ダーク・ボガード(ドン・アルチュロ神父)/ジョゼフ・コットン(アメリカ人新聞記者/ホーソン)/ヴィッ
トリオ・デ・シーカ(クレイヴ将軍)/エンリコ・M・サレルノ(情報部長/ボタ
ルガス)
Top
1963
『北京の55日』
-監督:ニコラス・レ
イ
-出演:チャールトン・ヘストン
/エヴァ・ガードナー/デイヴィッド・ニーヴン/フローラ・ロブソン
Top
1966
『天地創造』
-監督:ジョン・ヒューストン
-出演:マイケル・パークス/ウ
ラ・ベルグリッド/リチャード・ハリス/フランコ・ネロ/ピーター・オトゥール/ジョージ・C・スコット/エ
ヴァ・ガードナー
Top
1969
『うたかたの恋』
-監督:テレンス・ヤング
-製作:メル・ファーラー
-原作:クロード・アネ
-脚本:テレンス・ヤング
-撮影:アンリ・アルカン
-音楽:フランシス・レイ
-出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/
オマー・シャリフ/ジェームズ・メイソン/エヴァ・ガードナー
-シャルル・ボワイエ、ダニエル・ダリュー主演1936年のリメイク。
1972
『ロイ・ビーン』-The Life and Times
of Judge Roy Bean-(米)
-監督:ジョン・ヒューストン
-製作:ジョン・フォアマン
-脚本:ジョン・ミリアス
-撮影:リチャード・ムーア
-出演:ポー
ル・ニューマン(判事/ロイ・ビーン)/ヴィクトリア・プリンシパル/アンソニー・パーキンス/ジョン・ヒュースト
ン/ステイシー・キーチ/タブ・ハンター/ロディ・マクドウォール/ジャ
クリーン・ビセット/エヴァ・ガードナー(リリー)
Top
1974
『大地震』
-監督:マーク・ロブソン
-出演:チャールトン・ヘストン
/エヴァ・ガードナー
Top
1976
『カサンドラ・クロス』-The Cassandra
Crossing-(伊・英)
-監督:ジョルジュ・パン・コス
マトス
-出演:バート・ランカスター/
ソフィア・ローレン/リチャード・ハリス/エヴァ・ガードナー
『青い鳥』-The Blue Bird-(米)
-監督:ジョー
ジ・キューカー
-製作:ポール・マスランスキー
/アレクサンドル・アルシャンスキー
-製作総指揮:エドワード・ルイ
ス
-原作:モーリス・メーテルリン
ク
-脚本:アレクセイ・カプレル/
ヒュー・ホワイトモア
-撮影:ヨナス・グリツィウス/
フレデリック・A・ヤング
-美術:ワレリー・ユルケビッチ
-作曲:アンドレイ・ペトロフ/
アーウィン・コスタル
-作詞:トニー・ハリソン
-衣装(デザイン):マリナ・アジジャン/エディス・ヘッド
-出演:トッド・ルッキンランド
/パッツィ・ケンシット/エ
リザベス・テーラー/ジェー
ン・フォンダ/シスリー・タイソン/エヴァ・ガードナー
Top
1990
…1月25日、永眠。
Top
〜写真〜
エ
ヴァ・ガードナー
エヴァ・ガードナー
エヴァ・ガードナー
エヴァ・ガードナー
エヴァ・ガードナー
エヴァ・ガードナー
エヴァ・ガードナー
エヴァ・ガードナー
エヴァ・ガードナー
エヴァ・ガードナー
エヴァ・ガードナー、グレゴリー・ペックら
ミッキー・ルーニー、エヴァ・ガードナー
ミッキー・ルーニー、エヴァ・ガードナー
フランク・シナトラ、エヴァ・ガードナー
フ
ランク・シナトラ、エヴァ・ガードナー
エヴァ・ガードナー『ELLE』(2021.12.24)
より
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※
記号[★:特に好きな作品 ☆:面白い作
品]
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参考文献
エ
リザベス・テーラー
グ
レース・ケリー
ジェー
ン・フォンダ
スー
ザン・ヘイワード
デ
ボラ・カー
ヴィッ
トリオ・デ・シーカ
ク
ラーク・ゲーブル
グ
レゴリー・ペック
タ
イロン・パワー
ハ
ンフリー・ボガート
フ
レッド・アステア
ジョー
ジ・キューカー
女
優
サ イトマップ
映
画ありき2
映画あり
き
〜クラシック映画に魅 せら れて〜
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