青髭八人目の妻
  
   ゲーリー・クーパー、クローデット・コルベール
 
記号[☆:スタッフ・キャスト : 始めに] web拍手 by FC2
(1938)-Bluebeard's Eighth Wife-
監督…エ ルンスト・ルビッチ
製作…エ ルンスト・ルビッチ
原作…アルフレッド・サヴォアール
脚本…チャールズ・ブラケット/ビ リー・ワイルダー
撮影…レオ・トーヴァー
音楽…ウェルナー・リヒャルト・ハイ マン
出演…ゲー リー・クーパー(大富豪のアメリカ人/マイケル)
………ク ローデット・コルベール(フランス没落貴族の娘/ニコル)
………デヴィッド・ニーヴン
………エドワード・エヴェレット・ ホートン
………エリザベス・パターソン
………ハーマン・ビング

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 リビエラでパジャマの上と下だけを買おう とする男女の出会いをゲー リー・クーパー(大富豪のアメリカ人/マイケ ル)ク ローデット・コルベール(フランス没落貴族の 娘/ニコル)が、コミカルに演じ惹きつけてゆく。

  この男女の出会いは、オフィスに“ルビッチならどうしただろうか?”と書かれた額を飾っているほど、ル ビッチを崇拝していたビ リー・ワイルダーが、ル ビッチから男女の出会いのシチュエーションを求められたのに答えたものだったという。ル ビッチは満面に笑みを浮かべて「完璧だ」と言ったそうだ。(田中雄二著『ビ リー・ワイルダー』参 考)
 ル ビッチから多大な影響を受け、ワ イルダーの映画製作の基準であり続 けていたという。

  そのル ビッチ作品で特徴的なのは、「もっとも重要な出来事は閉じられ たドアの向こう側で起こる」という。

  それを、ワ イルダーも肝に銘じていて、映画は観客の想像力に身を委ねるときこそ、最高に雄弁なものと考え ていたそうだ。(ヘルムート・カラゼク著『ビ リー・ワイル ダー自作自伝』瀬川裕司訳 参考)

  また、小 津安二郎監督も、ペンネームに使うほどル ビッチを尊敬していた。

  映画史に名を残す活躍をした監督たちに多大な影響を与えていた、観客の想像力をかきたてる洒落た演出と洗練された手法による映像表現は“ル ビッ チ・タッチ”と呼ばれていた

  そのル ビッチ監督の手腕が光るこの作品も洒落た笑いと演出術にたっぷり浸かれる。また、“ルビッチ・ タッチ”に浸りたくなった。
 
※『東京の女』(1933)小津 安二郎のペンネーム(エルンスト・シュワルツ)は、 尊敬するエ ルンスト・ルビッチとハンス・シュワルツから取ったそうだ。

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参 考文献
ク ローデット・コルベール
ゲー リー・クーパー
エ ルンスト・ルビッチ
ビ リー・ワイルダー
洋 画
サ イトマップ
映 画ありき2

映画あり き

〜クラシック映画に魅 せら れて〜

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