クローデット・コルベール
   (1905.9.13-1996.7.30) (フランス、 パリ生まれ)-Claudette Colbert-
プロフィール 独自の作品解釈 年譜

〜プロフィール〜

 『君去りし後』(1944)は 面白い作品だ。
  ジョゼフ・コットンが、クローデットに思いを寄せ、大事に見守る姿が良く描かれている。
  クローデットは、コケティッシュな役者で、『或 る夜の出来事』(1934)(フラ ンク・キャプラ監督/ク ラーク・ゲーブル共演)(ア カデミー主演女優賞受賞)『パームビーチ・スト リー』(1942)などコミカルな役が多く、エ ルンスト・ルビッチ監督『青 髭八人目の妻』(1938)でも、ゲー リー・クーパーを相手にユーモアを大いに発揮している。
  この作品はビ リー・ワイルダー監督がチャールズ・プラケットと組んでシナリオを書いた第1作だ。
  ワイルダーはルビッチを尊敬していて、彼の部屋には、「ルビッチならどうしただろうか」という文字が額入りで掲げられていたそうだ。
  私は、クローデットの出演作ではジョン・M・スタール監督の『模 倣の人生』(1935)が一番好き だ。
  『君去りし後』のようにクローデットの魅力がよく出ていた。
  兎に角、『模 倣の人生』は展開が面白いのであまりストーリーは書けない。
  ただ、この時代に勇気がいるテーマに取り組んでいると思う。
  お薦めの作品だ。

Top

〜独自の作品 解釈〜

1934
『或 る夜の出来事』-It Happened One Niget-
1935
『模 倣の人生』-Imitation of Life-
1938
『青 髭八人目の妻』-Bluebeard's Eighth Wife-

Top

〜年譜〜
[1905][1923][1927 力漕一艇身][1928][1931 陽気な中尉さん][1933 霧笛の波止場][1934 或る夜の出来事][1935 模倣の人生 白い友情][1938 青髭八人目の妻][1939 舞姫ザザ]
[1942
 パームビーチ・ストリー][1943 淑女と拳骨][1944 君去りし後][1946 
秘めたる心][1996][写真]

1905

9月13日、フランス、パリ生まれ。
6才の時にニューヨークに転居。
速記者になるが女優を志望する。

Top

1923

初舞台。
  ブロードウェイで認められる。

Top

1927

『力漕一艇身』
-出演:クローデット・コルベー ル
-映画デビュー。

映画にあまり興味がなく舞台へ戻る。

Top

1928

舞台俳優と結婚。35年、離婚。
医師と再婚したが死別。

Top

1931

『陽 気な中尉さん』-The Smiling Lieutenant-(白黒)
-監督:エルンスト・ル ビッチ
-脚本:E.ヴァイダ/S.ラファエルソ ン
-撮影:ジョージ・ フォルシー
-音楽:オスカー・ストラウス

-出演:モーリス・シュ ヴァリエ(ウィーンの伊達男/ニ キ)/ク ローデット・コルベール(ヴァ イオリン弾き/フランジー)/ミリアム・ホプキンス(王女/アンナ)/ チャーリー・ラグルズ

Top

1933

『霧笛の波止場』
-出演:クローデット・コルベー ル

Top

1934

『或 る夜の出来事』-It Happened One Night-(米)(ア カデミー賞作品賞)
-監督:フ ランク・キャプラ(ア カデミー監督賞)
-製作:ハリ・コーン/フ ランク・キャプラ
-原作:サミュエル・ホプキン ス・アダムス
-脚色:ロバート・リスキン(ア カデミー脚色賞)
-撮影:ジョゼフ・ウォー カー 
-音楽:ルイス・シルヴァー ス 
-出演:ク ラーク・ゲーブル(新聞記者/ピーター・ウォーン)(ア カデミー主演男優賞)/クローデット・コルベール(アンドルースの一人娘/エリー)(ア カデミー主演女優賞)/ウォルター・コノリー(大銀行家/アンドルース)/ジェームスン・トーマス(飛行家/キング・ウェストリー)/ロスコー・カーンズ/アラン・ヘイル/ウォード・ボンド  
-『ロー マの休日』(1953)を思わせ る『或 る夜の出来事』(1934)がい い。
内 容が面白いし、テンポがいい。
クラーク・ゲーブルとクロー デット・コルベールの掛け合いが見事だ。
そ れに、バスの中で乗客たちと楽しそうに合唱するク ラーク・ゲーブル(新聞記者/ピーター・ウォーン)がチャーミングである。
“ヒッ チハイクの心得”と言って、親指を立て1番目、2番目、3番目とクローデット・コルベールにポーズして見せ るシーンなど可笑しく、可愛らしい。
コ ルベールがスカートの裾をめくって車を止めるシーンなどはロードムービーの定番となった。
見 所満載のこの作品はア カデミー賞主要5部門を独占した。
納 得だ。
ロ マンチック・コメディの古典的傑作で沢山の監督たちの手本となった。[全 文へ]


『或る夜の出来事』クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール


『或る夜の出来事』クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール


『或 る夜の出来事』クローデット・コルベール、クラーク・ゲーブル


『或る夜の出来事』クラーク・ゲーブルとクローデット・コルベール


『或る夜の出来事』クローデット・コルベール、クラーク・ゲーブル


『或る夜の出来事』クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール

Top

1935

『模 倣の人生』-Imitation of Life-
-監督:ジョン・M・スタール
-原作:ファニー・ハースト
-脚本:ウィリアム・ハールバッ ト
-撮影:メリット・B・ガース タッド
-出演:クローデット・コルベー ル(ベアトリ ス)/ウォーレン・ウィリアム(スチーヴン・アーチャー)/ネッド・スパークス/ルイス・ビーヴァース(デリラ)/ベビー・ジェーン(ジェシー)
-クローデットの魅力がよく出ているお薦めの作品だ。
展 開が面白いのであまりストーリーは書けないが、この時代に勇気がいる人種問題に真正面から取り組んで いる[全 文へ]
『悲しみは空の彼方に』はこの作品のリメイク。


『模倣の人生』クローデット・コルベールら

『白い友情』
-出演:クローデット・コルベー ル

Top

1938

『青 髭八人目の妻』
-監督・製作:エ ルンスト・ルビッチ
-原作:アルフレッド・サヴォ アール 
-脚本:チャールズ・ブラケット /ビ リー・ワイルダー
-撮影:レオ・トーヴァー
-音楽:ウェルナー・リヒャル ト・ハイマン
-出演:ゲー リー・クーパー/クローデット・コルベール/デヴィッド・ニーヴン/エドワード・エヴェレット・ ホートン/エリザベス・パターソン/ハーマン・ビング
-リビエラでパジャマの上と下だけを買おうとする男女の出会いをゲー リー・クーパー(大富豪のアメリカ人/マイケ ル)とクローデット・コルベール(フランス没落貴族の娘/ニコル)が、 コミカルに演じ惹きつけてゆく。[全 文へ]
※パジャマの上と下だけを買おうとする男女が出会うというのはワ イルダール ビッチから男女の出会いのシチュエーションを求められたのに答えたものだったという。

ルビッチは満面に笑みを浮かべて「完璧だ」と言ったそうだ。(田中雄二著『ビリー・ワ イルダー』参考)


『青髭八人目の妻』ゲーリー・クーパー、クローデット・コルベール

Top

1939

『舞姫ザザ』-Zaza-(米)
-監督:ジョー ジ・キューカー
-製作:アルバート・リュイン
-原作戯曲:ピエール・ベルトン /チャールズ・サイモン
-脚色:ゾー・エイキンス
-撮影:チャールズ・ラング
-出演:クローデット・コルベー ル/ハーバート・マーシャル/バート・ラー/ヘレン・ウェストリー/コンスタンス・コリアー

Top

1942

『パームビーチ・スト リー』
-出演:クローデット・コルベー ル

Top

1943

『淑女と拳骨』-NO TIME FOR LOVE-
-監督:ミッチェル・ライゼン
-出演:クローデット・コルベー ル/フレッド・マクマレー/リチャード・ヘイドン

Top

1944

『君去りし後』-Since You Went Away-(米)
-監督:ジョン・クロムウェル
-製作・脚本:デヴィッド・O・セルズニック
-原作:マーガレット・B.ウィルダー
-撮影:スタンリー・コルテス/リー・ガームズ

-編集
:ハル・C・カーン
-プロダクションデザイン:ウィリアム・L・ペレイラ
-装置:マーク=リー・カーク
-録音:パーシー・タウンゼンド
-特殊効果:ジャック・コズグローヴ
-衣裳:エルマー・エルズワース
-
音楽:マックス・スタイナー(ア カデミー賞作曲賞)
-出演:
ク ローデット・コルベール(アン・ヒルトン)/ジェ ニファー・ジョーンズ(アンの娘/ジェーン)/ジョゼフ・コットン(アントニー・ウィレット大尉)/シャーリー・テンプル(アンの娘/ブリジット)/モンティ・ウーリー(退役大佐/スモレット)/ロバート・ウォーカー(大佐の孫/ビル)/ ライオネル・バリモア(聖職者)/ハティ・マクダニエル(フィデリ ア)/ アグネス・ムーアヘッド(エミ リー・ホーキンス)/アラ・ナジモヴァ(ゾフィア・コスロフスカ)
-戦時家庭劇の『君 去りし後』(1944)は面白い作品だ。
家庭を守る母娘を演じた
クローデット・コルベールとジェ ニファー・ジョーンズ、それにシャーリー・テンプルがとてもいい雰囲気を出している。
ま た、ジョ ゼフ・コットンが、クローデットに思いを寄せ、大事に見守る姿が良く描かれている。


『君去りし後』ジョゼフ・コットン、ク ローデット・コルベール
1946

『秘めたる心』-The Secret Heart-(米)
-監督:ロバート・Z・レオ ナード
-製作:エドウィン・H・ノッフ

-原作:ローズ・フランケン /ウィリア ム・ブラウン・メロニー
- 脚色:
ローズ・フラ ンケン/ウィ リア ム・ブラウン・メロニー/ウィッ トフィールド・クック/アン・モリスン・チェピン
-撮影:
ジョージ・J・フォルシー
-編集:アドリアン・フェイザン
-音楽:ブロニスロー・ケイパー
-出演:
クローデット・コルベール(リー・アダムス)/ジュー ン・アリソン(継娘/ペニー)/ウォ ルター・ピジョン(クリス・マシューズ)/ラ イオネル・バリモア(精神科医/ロシガー博士)/ ロバート・スターリング(継子/チェース)/パトリ シア・メディナ/マーシャル・トンプソ ン/リチャー ド・デア(ラリー・アダムス)


『秘めたる心』 ジューン・アリソン、クローデット・コルベール


『秘めたる心』 ロバート・スターリング、ジューン・アリソン

Top
1996

7月30日、 永眠。

Top

〜写真〜


ク ローデット・コルベール


クローデット・コルベール


クローデット・コルベール

Top

※ 記号[:特に好きな作品 :面白い作 品]
Top
前 へ-次 へ
参 考文献
『或 る夜の出来事』
『模 倣の人生』
『青 髭八人目の妻』
ク ラーク・ゲーブル
ゲー リー・クーパー
エ ルンスト・ルビッチ
ジョー ジ・キューカー
ビ リー・ワイルダー
フ ランク・キャプラ
女 優
サ イトマップ
映 画ありき2

映画ありき

〜クラシック映画に魅せら れて〜
inserted by FC2 system