アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
(1907.11.20-1977.1.12)
(フランス生まれ)-Henri-Georges Clouzot-
〜プロフィール〜
アンリー=ジョ
ルジュ・クルーゾーの名を轟かせた『情
婦マノン』(1948仏)(キ
ネマ旬報第2位)は、脳裏に焼付く衝撃のラスト
シーンだった。
逆さに担いで歩く大胆な発想にショックを受け、言葉を失った。
後にサスペンスの巨匠
だと知り納得した。
ク
ルーゾは、『恐
怖の報酬』(1953)(カ
ンヌ映画祭グランプリ)(ベ
ルリン映画祭グランプリ)(キ
ネマ旬報第2位)も作っているが、どちらも、人
間を恐い程突き詰めて描いている。
※映画史上初めて世界三大映画祭の全てで最高賞を受賞。
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〜独自の作品
解釈〜
1948 |
|
『情
婦マノン』-Manon-☆
ストーリーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方
は、ご了承下さい。 |
1953 |
|
『恐
怖の報酬』-Le
Salaire
de la peur-☆
ストーリーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方
は、ご了承下さい。 |
1955 |
|
『悪
魔のような女』-Les
Deaboliques-☆ |
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〜年譜〜
[1907][1942 犯人は21番に住む][1943 密告][1947
犯罪河岸][1948 情婦マノン][1953 恐怖の報酬][1955 悪魔のような女][1968 囚われの女][1977]
1907
…11月
20日、フランスで生まれる。
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1942
『犯人は21番に住む』-L'Assassin Habite au 21-(仏)
-監督:アンリ=ジョルジュ・クルー
ゾー
-脚色:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー/S・A・ステーマン
-撮影:アルマン・ティラール
-美術:アンドレ・アンドレイエフ
-音楽:モーリス・イヴェン
-出演:シュジ・ドレール/ジャン・ティシェ/ピエール・ラルケ/ノエル・ロックヴェール/オデッ
ト・タラザク
-監督デビュー
1943
『密告』-Le
Corbeau-(仏)
-監督:アンリ=ジョルジュ・クルー
ゾー
-撮影:ニコラ・エイエ
-出演:ピエール・フレネー/ピエール・ラルケ/ミシュリー
ヌ・フランセイ/エレナ・マンソン/ジネット・ルクレール
1947
『犯罪河岸』-Quai
des Orfevres-(仏)
-監督:アンリ=ジョルジュ・クルー
ゾー(ヴェ
ネチア映画祭監督賞)
-原作:S・A・ステーマン
-脚色:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー/ジャン・フェリー
-撮影:ア ルマン・ティラール
-音楽:フランシス・ロペス
-台詞:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
/ジャ
ン・フェリー
-出演:ルイ・ジューヴェ(ルイ・ジュヴェの表記も)(アン
トワーヌ/刑事)/シャルル・ デュラン(ブリニヨン/富豪の老人)/
シュジ・ドレール(ジェニー/流行歌
手)/ベルナール・ブリエ(モーリス/ピアノ伴奏者)/シモーヌ・ルナン(ドラ/写真師)/ピエール・
ラルケ/ジャンヌ・フュジェ・ジル/クローディーヌ・デュピュイ
1948
『情
婦マノン』-Manon-(仏)(ヴェ
ネチア映画祭サン・マルコ金獅子賞)(キ
ネマ旬報第2位)☆
-監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
-原作:アベ・プレヴォー『マノン・レスコー』
-脚本:アンリ=ジョルジュ・ク
ルーゾー/ミシェル・フェリ
-撮影:アルマン・ティラール
-音楽:ポール・ミスラキ
-出演:ミシェル・オークレール(ロベール・デ・グリュ)/セシル・オーブリー(マノン・レスコー)
-ドイツ側に通じていた娼婦マノン(セ
シル・オーブリー)がレジスタンス側に引っ立てられた。
そ
の見張り役ロベール(ミシェル・オークレール)は彼女に一 目ぼれして、同志を裏切ってパリへ逃げる。
だ
が、贅沢な生活をしたいマノンはヤミ取引にかかわり、客を取る。
マ
ノンに振り回されたロベールは罪を犯し、彼女を連れて逃避行する。
だ
が、マノンはアラブの砂漠で銃弾を受ける。
死
を前にしたマノンは…[全
文へ]
※セシル・オーブリーは小悪魔のようなマノンを演じ、人気が爆発したそうだが、あまりにも鮮
烈だったマノンの印象のために足を引っ張られたという。
彼女の熱烈なファンだったモロッ
コの王族と恋仲になり、結婚(5年後に離婚)して3年たらずで
女優を辞めたそうである。
離婚後に、長男に読んで聞かるた
めに書いてきた童話が編集者の目に留まり出版された物語が評判を呼び作家として有名になったそうだ。(1993.9.12朝日新聞『シネマCINEMAキネマ』記事 参考)
『情婦
マノン』ミシェル・オークレール/セシル・オーブリー
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1953
『恐
怖の報酬』-Le Salaire de la
peur-(仏)(カ
ンヌ映画祭グランプリ)(ベルリン映画祭グラン
プリ)(キ
ネマ旬報第2位)☆
-監督・脚本:アンリ・ジョルジュ・クルーゾー
-原作:ジョルジュ・アルノー
-脚本:ジェローム・ジェロニミ
-撮影:アルマン・ティラール
-音楽:ジョルジュ・オーリック
-出演:イヴ・モンタン(マリオ)/シャルル・バネル/ペーター・ヴァン・アイク/フォルコ・ルッリ
-石油火災の消火のためにニトログリセリンを大量に運ぶトラック運転手を報酬付で集め
た。
報
酬目当ての運転手たちが沢山集まって来た。
中
南米石油基地労働者たちのどん底の生活ぶりを垣間見せる。
選
ばれた4人の男が2台のトラックで運ぶことになる。
そ
の中の一人マリオ(イヴ・モンタン)は、欲望を剥き出しに しながら断崖のカーブや重油の泥沼で恐怖を体験してゆく。
だ
が、[全
文へ]
※77年にウィリアム・フリードキン監督、ロイ・シャイダー出演でリメイクされている。
『恐怖
の報酬』イヴ・モンタンら
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1955
『悪
魔のような女』-Les Deaboliques-(仏)☆
-監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
-原作:ピエール・ボワロー/トーマス・ナルスジャック
-脚本:アンリ=ジョルジュ・ク
ルーゾー/ジェローム・ジェロミニ
-撮影:アルマン・ティラール/
ロベール・ジュイヤール
-音楽:ジョルジュ・ヴァン・パ
リス
-出演:シ
モーヌ・シニョレ(ミシェルの愛人/女教師ニコル)/ヴェラ・クルーゾー(妻クリスティナ)/ポール・ムーリス(ミシェル)/シャルル・ヴァネル/ジャン・ブロシャール
-妻クリスティナ(ヴェラ・クルー
ゾー)の
財産で寄宿学校の校長の地位に就いているミシェル(ポー
ル・ムーリス)だが、乱暴で利己的であった。
そ
の乱暴ぶりにクリスティナは心労が重り弱っていた。
ミ
シェルの愛人である女教師ニコル(シ
モーヌ・シニョレ)は彼女に同情した。
二
人でミシェル殺害を企み、[全
文へ]
※『悪魔のような女』は、96年にもジェレマイア・チェチェック
監督、シャロン・ストーン、イザベル・アジャーニでリメイクされた。
※クリスティナ役のヴェラ・ク
ルーゾーはアンリ・ジョルジュ・クルーゾー夫人である。
『悪魔
のような女』シモーヌ・シニョレ、ヴェラ・クルーゾー
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1968
『囚われの女』-La prisonniere-(仏/伊)
-監督:アンリ=ジョルジュ・クルー
ゾー
-製作:ロベール・ドルフマン
-脚本:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー モニク・ランジェ
マルセール・ムーシー
-撮影:アンドレア・ウィンディング
-出演:ローラン・テルジェフ/エリザベス・ウィナー/ベルナール・フレッソン/ダニー・カレ
ル/ミシェル・エチュベリー/ミシェル・ピッコリ/ピエール・リシャ―ル
-遺作。
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1977
…1月
12日、永眠。
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※
記号[☆:面白い作品]
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参
考文献
『情 婦マノン』
『恐
怖の報酬』
『悪
魔のような女』
シ
モーヌ・シニョレ
監 督
サ
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〜クラシック映画に魅せら れて〜
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