風と共に去りぬ 前編
  

※ストーリーを載せていますので、映画をご覧になっていない方は、ご了承下さい。

前編  プ ロローグ〜〜タラの土地〜〜ドレス〜〜園 遊会〜〜〜〜意見〜〜圧 倒〜〜花瓶〜〜陰口プロポーズ〜〜挙式
戦争〜〜バザー会場
パリ土産クリスマス休暇〜〜北軍の砲撃〜〜メラニーの陣痛馬車〜〜大火災〜〜告白〜〜道のり〜〜重 荷
後 編

記号[☆:スタッフ・キャスト : 始めに :終わり に] web拍手 by FC2
(1939)(米、MGM)(ア カデミー賞作品賞)(アメ リカ 映画ベスト100で4位)(キ ネマ旬報創刊80周年記念特別企画[映画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]で5位)(アメ リカ 映画ベスト100 10周年版で6位)-Gone with the Wind-
監督…ヴィクター・フレミング(ジョー ジー・キューカー、サム・ウッド、ヴィクター・フレミング他の交代)(ア カデミー賞監督賞)
製作…デビッド・O・セルズニック(ア カデミー賞アーヴィング・タールバーグ記念賞)
原作…マーガレット・ミッチェル(ピューリッツア賞)
脚色…シドニー・ハワード(ア カデミー賞脚色賞)
撮影…アーネスト・ハラー/レイ・レ ナハン(ア カデミー賞撮影賞)
装置…ライル・ホイーラー(ア カデミー賞室内装置賞)
編集…ハル・C・カーン/ジェーム ズ・E・ニューカム(ア カデミー賞編集賞)
音楽…マックス・スタイナー
挿 入曲♪タラのテーマ
出演…ヴィ ヴィアン・リー(Vivien Leigh)スカーレット・ オハラ(Scarlett O'Hara)(ア カデミー賞主演女優賞)(南部の心臓部といわれるジョージア州アト ランタに近いタラの 大農場主オハラ家の長女個性的な美貌と火のように激しい気性の持ち主。アシュレーに失恋した腹いせにチャール ズ・ハミルトンと結婚する)
………ク ラーク・ゲーブル(Clark Gable)レット・バトラー(Rhett Butler)(南軍の敗北を見ぬき、戦争をばか げた浪費だといって密輸入で巨利をしめる大胆不敵な風雲児。風のごとくスカーレットの前にあらわれて、彼独特の やり方で求愛をつづける)
………レスリー・ハワード(Leslie Howard)アシュレー・ウィルクス(Ashley Wilkes)(トウェルヴ・オークスと呼ばれる 大農場をもつジョン・ウィルクス家の長男。貴族的南部の教養と文化を身につけた青年。スカーレットの情熱に惹か れながら、南部の伝統的社会に相応しい従妹のメラニーと結婚する)
………オリビア・デ・ハビラン ド(Olivia Dh Havilland)メラニー・ハミルトン(Melanie Hamilton)(アシュレーの妻。献身的で寛 容な心の持ち主。チャールズの妹)
………トーマス・ミッチェル(Thomas Mitchell)ジェラルド・オハラ(Gerald O'Hara)(広大な綿花畑と多くの黒人奴隷を もつアイルランド生まれの豪農。反骨と剛毅の性格の反面に優しい心情の持ち主)(同年の『駅馬車』ア カデミー賞助演男優賞)
………バーバラ・オニール(Barbara O'Neil)エレン・オハラ(Ellen O'Hara)(ジェラルドの妻。フランス人を祖 父母にもつ優雅な貴婦人。スカーレットの母)
………ハティ・マクダニエル(Hattie Mcdaniel)マミーー(Mammy)(エレンが実家からつれてきた黒人の侍女)(ア カデミー賞助演女優賞)(オスカーを獲得した最初の黒人俳優)
………バタフライ・マックイーン(Butterfly Mcqueen)プリシー(Prissy)(オハラ家の召使)
………フレッド・クレイン(Fred Crane)ブレント・タールトン(Brent Tarleton)(双子のタールトン兄弟)
………ジョージ・リーヴス(George Reeves)スチュアート・タールトン(Stuart Tarleton)(双子のタールトン兄弟)
………イヴリン・キーズ(Evelyn Keyes)スエレン・オハラ(Suellen O'Hara)(オハラ家の次女)
………アン・ラザフォード(Ann Rutherford)カリーン・オハラ (Carreen O'Hara)(オハラ家の三女)
………ローラ・ホープ・クルーズ(Laura Hope Crews)ピティパット叔母(Aunt Pittypat)(メラニーやチャールズの叔 母。アトランタ在住)
………ハリー・ダベンポート(Harry Davenport)ミード博士(Dr.Meade)(アトランタの医師)
………オナ・マンソン(Ona Munson)ベル・ワトリング(Belle Watling)(レットの愛人。娼婦宿の経営 者)
………キャロル・ナイ(Carroll Nye)フランク・ケネディ(Frank Kennedy)(スエレンと恋仲)
………ランド・ブルックス(Rand Brooks)チャールズ・ハミルトン(Charles Hamilton)(メラニーの兄)
………アリシア・レット(Alicia Rhett)インディア・ウィルクス(India Wilkes)(アシュレーの妹)
………ハワード・ヒックマン(Howard Hickman)ジョン・ウィルクス (John Wilkes)(アシュレーやインディアの父)
………レオーナ・ロバーツ(Leona Roberts)ミード夫人(Mrs.Meade)(ミード博士の妻)
………オスカー・ポルク(Oscar Polk)ポーク(Pork)(オハラ家の内働きの黒人下僕)
………ウォード・ボンド(Ward Bond)北軍大尉トム(Tom,A Yankee Captain)
ア カデミー賞の作品・監督・脚色・主演女優・助演女優撮 影・室内装置・編集特 別(装置と色彩を認められてウィリアム・カメロン・メン ジース)の 各賞とデ ビッド・O・セルズニックがアー ヴィング・タールバーグ記念賞を受賞

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 マーガレット・ミッチェルが作り出 した 4人のキャラクターは、人間がそれぞれ持っているところに触れているから興味を持つ。
 それに巨額を投じたプロデュー サーがいて、壮大な作品にした。
 そして、適役の役者や監督・脚本 家・音楽家などが総力を出した作品である。
 中でも、ヴィ ヴィアン・リーのスカーレット・オハラは脳裏に焼き付いて離れない。

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〜プロローグ〜

セルズ ニック・インターナショナル・ピクチャーズのファンファーレが響き、タラの空が 映し出され「GONE WITH THE WIND」の タイトルが♪ タラのテーマと共に画面一杯に登場し消え去ってゆく。
 壮大なオープニングに気持ちが高揚する。
 見事な演出だ。

“騎 士道が花咲き 綿畑の広がるその土地をー
人は「古きよき南部(オールド・サウス)」と呼んだ
その美しい世界に かつて生きたー
雄々しい男たち あでやかな女たち
そして奴隷を 従えた支配者たちもー
今ではすべて夢 人の心にのみ残る
風と共に去った時代である”

オハラ家 のポーチで双子のタールトン兄弟ブレント(フレッド・クレイ ン)と、スチュアート(ジョージ・リーヴス)が南北戦争の話を している。
スカーレット・・・「イヤ ね 戦争 戦争って」と 双子を従えていたスカーレット(ヴィ ヴィアン・リー)のアップになる。
大 農場主の娘スカーレット・オハラは戦争には関心がなかった。
ス カーレットにソッポを向かれたくないタールトン兄弟は話題を変えてウィルクスの園遊会のことを話だす。
ブ レント・・・「僕らと一緒 に行くよね?」
スカーレット・・・「明日 のことは 明日 考えるわ」
スチュアート・・・「ワルツは予約だよ ブレントと僕と交代にね」
スカーレット・・・「いい わよ」
タールトン兄弟は喜び、はしゃぐ。
スカーレット・・・「ほか に申込みがなければね」
スチュアート・・・「お願いだ」
ブレント・・・「秘密を教 えるから」
スカーレット・・・「どん な?」と 身を乗り出すスカーレット。
タールトン兄弟はアシュレー(レス リー・ハワード)とメラニー(オリビア・デ・ハビランド)が結婚す るという噂話を始める。
アシュレーに恋をしていたスカーレットは驚き、
スカーレット・・・「彼が 愛しているのは私 よ!」と 憤慨しその場から立ち去る。

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〜タラの土地〜

父親ジェ ラルド(トーマス・ミッチェル)を見付け駆け寄るスカーレット。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー

そして、 アシュレーのことを気にかけているスカーレットにジェラルドが語る。
ジェラルド・・・「タラもいずれは お前のものだし な」
スカーレット・・・「農園など意味ないわ」


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、トーマス・ミッチェル

ジェラル ド・・・「本気かね? タラの土地が無意味 だと?
この世で頼りになる唯一のものが土地だ
土地は永遠に残る」
スカーレット・・・「アイ ルランド人らしいこと」
ジェラルド・・・「それが わ しの誇りだし お前もその血を継いどる
わしらには 土地は母親と同じだ
お前もいつか 土地への愛に目覚める
わしの娘である限り な」
 このシーンはスカーレットがアイルランド人気質を備えていることを知らせる重 要なところである。
 それと、「明日のことは 明日 考えるわ」はラストシーンの名台詞の「彼を連れ戻す方法は 故郷に帰って考えるわ 明日に望みを託し て」の伏線である。

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〜ドレス〜

侍女マ ミー(ハティ・マクダニエル)に園遊会に着て行くドレスのことでわがままをいっているスカーレット。
 マミーとスカーレッ トが駆け引きをしている愛らしい目がいい。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、ハティ・マクダニエル


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、ハティ・マクダニエル

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〜園遊会〜

さあ、園 遊会だ。
青 年たちのあこがれの的のスカーレットは注目を一身にあびている。
上機嫌のスカーレット。

だ が、目的はただ一つ、アシュレー(レスリー・ハワード)に自分の気持ちを伝えることだ。
ア シュレーを見付ける。
“今だ!”と駈け寄って行くスカーレットにアシュレーは婚約者のメラリー(オリビア・デ・ハビランド)を紹介する。
メ ラリーは快活なスカーレットに好意的に接する。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、オリビア・デ・ハビランド、レスリー・ハ ワード

スカー レットはアシュレーについてうそぶいて話し、アシュレーに見せ付けるようにして 青年たちを軽くあしらいながら階段を上って行く。
すると、見知らぬ男(ク ラーク・ゲーブル)が階下からスカー レットを見ている。
すべてを見通すような視線が 気にかかる。
スカーレット・・・「ねえ あれは誰?」
キャスリン・・・「誰?」

    


『風 と共に去りぬ』ヴィヴィアン・リーら

スカー レット・・・「こちらを見てる人
いやらしいわ」
キャスリン・・・「レット・バトラーよ 評判のよく ない人物だわ」


『風と 共に去りぬ』クラーク・ゲーブル

スカー レット・・・「あ の目つき 私を裸にしているみたい」
キャスリン・・・「身内からも つまはじきにされ  北部で暮らしてたのよ
士官学校も退学処分
女を捨てた一件でも有 名よ」
スカーレット・・・「教えて!」

キャ スリン・・・「日暮れに娘と二人きりで 馬車で出かけておきながらー
結婚を断ったのよ」
耳 打ちするキャスリンに耳打ちし返す。
キャ スリン・・・「どのみち傷物ってわけ」
瞳 を輝かせるスカーレット。
 好奇心に満ちた表情のヴィ ヴィアンが可愛い
 
野 外宴会でスカーレットが青年たちに囲まれている。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リーら

にこやか に応対していたスカーレットの瞳に、寄り添って散歩しているアシュレーとメラニーの姿がとまる。
一 瞬にして表情が曇るスカーレット。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー

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〜時〜

淑女たち がいつもの習慣で昼寝をして休んでいる場面に変わる。
オークス屋敷の立て札がアップになる。

“時を浪費するなかれ 人生は時にて成ればなり”

そう、ス カーレットには園遊会に来た目的がまだ達成出来ていない。
こっそりと抜け出す。

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〜意見〜

その頃、 紳士たちは戦争の話で盛り上がっている。
ジェラルド(トーマス・ミッチェル)が志気をあげている。
ジェラルド・・・「北部がどう わめこうとー 我々は奴隷制度を守り抜く
そのためには連邦も脱退だ 力で主張するのだ
すでにサムター砦で撃ち合いもあった 戦いあるのみだ!」
青年たち・・・「命乞いをさ せよう」
ジェラルド・・・「北部は腰抜 け結果は見えとる」
青年たち・・・「やつらは戦 う前に退却さ」
青年たち・・・「南部男の 敵じゃない」
意気盛んだ。
それを軽蔑するような表情を浮かべ落ち着きはらって聞いているレット。
青年たち・・・「紳士は暴徒 より強い」
青年たち・・・「その通り だ」
ジェラルドがアシュレー(レスリー・ハ ワード)に意見を求める。
アシュレー・・・「南部が 戦う時は戦うがー
北部がこれ以上介入しないよう願う」
青年・・・「臆病風 か?」
アシュレー・・・「戦争は 悲劇の原因だ
戦争が終わって残るのは むなしさだけだ」
騒然としている。
ジェラルド・・・「諸君 静ま れ
バトラー君は北部にいた あんたの意見は?」
ジェラルドがレット(ク ラーク・ゲーブル)に意見を求める。
レット・・・「能書きでは 勝てない」
青年たちの中から身を乗り出してきてチャールズ(ランド・ブルックス)が、
チャールズ・・・「と言う と?」と言う。
レット・・・「南部には大 砲工場もない
代わりに勇気がある
いざとなれば 勇気より大砲だな」
チャールズ・・・「北部が有利 だとでも?」
レット・・・「明白だ 装 備は我々より はるかに勝る
兵器工場 造船所 港を封鎖できる艦隊も持つ
我々にあるのは 綿と奴隷とお ごりだ
憤慨し詰め寄る青年たち。
チャールズ・・・「この裏切り 者め!」
レット・・・「気に障った ら謝る」
チャー ルズはレットに吹っかける。
チャールズ・・・「それで済む と思うか? 君は士官学校を退学になりー
身内にまで見放された ろくでなしと聞いた」
レットは“むっと”しながらも冷静に反応し、
レット・・・「重ねておわ びしよう」と一礼し、
「庭園など拝見してこよう」と アシュレーに向かって言う。
頷くアシュレー。
そして、レットは一同に向かって、
レット・・・「皆さんの勝 利の夢をぶち壊したようだ」と 再び一礼してその場を去る。
青年・・・「あんなの 南 部男の恥だ」
青年・・・「あわや決闘 だった」
チャールズ・・・「やつは 逃げた」
アシュレー・・・「違うね  君を助けたんだ」
チャールズ・・・「助け た?」
アシュレー・・・「彼は射 撃の名手だ 強い相手 を何人も倒してる」
粋がるチャールズ。
アシュレーはチャールズを制止し、
アシュレー・・・「無謀は やめろ 戦う相手はほ かにいる
彼も私の客だ 屋敷内を案内してくる」と 言いレットの方へ向かう。
 このような話題に興味がないアシュレーの性格が演出されている。
 アシュレー自身がこの場を立ち去りたかったのだろう。

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〜圧倒〜

隠れて 待っていたスカーレット(ヴィ ヴィアン・リー)がアシュレーの方へ駆け出す。
アシュレーに小声で呼びかけ図書室へ招き入れるスカーレット。
アシュレー・・・「誰から 隠れてるの?」
ドアを閉めているスカーレットを見て、
アシュレー・・・「何のま ね? なぜ昼寝をしないの?
秘密の話でも?」と 言うアシュレー。
スカーレット・・・「ア シュレー… 愛してるの
愛してるのよ!」と アシュレーに迫るスカーレット。
一瞬、息詰まるような鋭い沈黙が。
アシュレーは信じられない驚きから気を取り戻すようにして、
アシュレー・・・「男たち 全員の心を手に入れて まだ足りないの?」と 言う。
スカーレット・・・「あな たの心が知りたいの 愛してるわ」と 言うスカーレット。
アシュレー・・・「軽々し く言うと きっと後悔するよ」と 言うアシュレー。
熱く沸き立ってくる気持ちをぶつけ、
スカーレット・・・「しな いわ あなたも私を思ってるもの
そうでしょ?」と 言うスカーレット。
アシュレー・・・「そう  思っている…」と 言うアシュレー。
愛撫を求め身を寄せるスカーレット。
抱きたい気持ちを抑え遮るアシュレー。
アシュレー・・・「この話 は忘れよう」と 窓際にゆき背を向けるアシュレー。
スカーレット・・・「なぜ なの? 私と結婚したくないの?」
なおも詰め寄るスカーレット。
外を見たままで、
アシュレー・・・「メラ ニーと結婚する」と 言うアシュレー。
アシュレーを自分に向かせながら、
スカーレット・・・「私を 愛してるのに?」と 言うスカーレット。
“どうか分かってくれ”と嘆願するようにスカーレットの両手をしっかりと握りしめて、
アシュレー・・・「これ以 上 言わせないで
君には分かってない 結婚というものの意味がね」と言う アシュレー。
スカーレット・・・「あな たの妻になることよ なぜメラニーなの?」と 言うスカーレット。
アシュレー・・・理解し 合えるんだ 同じ血が通っているから」と 話すアシュレー。
スカーレット・・・「私 は?」と聞くスカーレット。
アシュレー・・・「君はす てきだ 僕にはない燃える情熱がある
だが結婚となると 僕たちは違いすぎる」と 言うアシュレー。
スカーレット・・・「私が 怖いんでしょ 意気地なし!
あの魅力のない女が似合いだわ
子育てしか能のない 平凡な女がね!」と 感情的に言い捨てるスカーレット。
アシュレー・・・「その言 い方はない」と 言うアシュレー。
スカーレットの声が上擦ってくる。
スカーレット・・・「自分 こそ何よ! 私を誘っ て その気にさせて!」
アシュレー・・・「言いが かりだ 僕は決して…」
傷 つけないように話そうとしていたアシュレーは、感情的になっているスカーレットに圧倒されて言葉に詰まる。
スカーレット・・・「そう よ 気を引いたわ!  あなたなんか嫌い!
大嫌いだわ!
泣きながらアシュレーに平手打ちをするスカーレット。
アシュレー・・・「・・・」
静かにドアを閉めて出て行くアシュレー。

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〜花瓶〜

苛立ちを 押えきれないスカーレットは傍にあった花瓶を暖炉の方へ投げつける。
すると、何とレット(ク ラーク・ゲーブル)が口笛を「ピュー」と鳴らしながら長椅子から起き上がってくる。
スカーレット・・・「ハッ」

驚 くスカーレット。
レッ トは暖炉の花瓶の方を見直し、
レッ ト・・・「戦争か?」と 言う。
ス カーレット・・・「なぜ そこで黙ってらした の?」
レッ ト・・・「美しいラブ・シーンを邪魔するのも 不粋だ
大丈夫 秘密は守る」
ス カーレット・・・「紳士じゃないわね」
レッ ト・・・「あなたも淑女じゃないな」
ス カーレット・・・「まあ」
レッ ト・・・「そこが魅力だ 淑女は面白味がな い」
ス カーレット・・・「私を侮辱する気なの?」


『風と 共に去りぬ』クラーク・ゲーブル、ヴィヴィアン・リー

レッ ト・・・「ほめてる んだ 私と合いそうだ アシュレー君よりね 弱虫には過ぎた女さ
何せ “燃える情熱”だ」
スカーレット・・・「少な くとも彼は紳士だわ!」
怒って出て行くスカーレット。
レットは笑いながら、
レット・・・「大嫌いなは ずだったろ?」と言う。
 いい。
 告白あり、抑制あり、攻撃あり、怒りあり、哀しみあり、泣きあり、驚きあ り、笑いありの贅沢な場面だ。
 特にレットのからかいに苛立つスカーレット。
 何度観ても笑ってしまう。
 二人に拍手だ。

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〜陰口〜

アシュ レーに受け入れられなくて悲しんでいるスカーレットに、追い討ちをかけるような淑女たちの話し声が聞こえる。
淑女・・・「男と見たら  すぐ気を引くのよ」
淑女・・・「男には気晴ら しの対象ね」
ただメラニー(オリビア・デ・ハビラン ド)だけは、
メラニー・・・「殿方たち があの人を ほっとかないのよ
あの人は社交家で快活なだけ」と庇っている。

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〜プロポーズ〜

青年たち が口々に叫んでいる。
「戦争だ!」
いよいよ戦争に突入らしい。

青 年たちが活き立っている。
チャー ルズ(ランド・ブルックス)がスカーレットを捜し求めてやって来る。
チャー ルズ・・・「ミス オハラ!
リンカーンが我々と戦う決意をした!」
ス カーレット・・・「戦争なんてバカらしいわ」
チャー ルズ・・・「皆 軍隊に入るんです もちろん 僕も」
ス カーレット・・・「みんな?」
ア シュレーを捜そうと窓の方へ行くスカーレット。
チャー ルズは自分と離れ離れになるのを悲しんでいると思い込み、
チャー ルズ・・・「寂しいですか?
戦いに行ったら」と 言う。
ス カーレットはアシュレーを捜しながら、
ス カーレット・・・「毎晩 泣くわ」と 言う。
 チャールズ・・・「あなたを愛しています」
な おもチャールズは、
チャー ルズ・・・「あなたは世界一美しく かわいい 人だ
僕などダメですか?
そりゃヤボで気が利かない
でも もし結婚してくれたら どんなことでもします」と 言う。
ス カーレット・・・「今 何て?」
チャー ルズ・・・「結婚してほしいと」
スカーレットが窓の外に目をやるとアシュレーとメラニーが…
ス カーレット・・・「お受けするわ」
チャー ルズ・・・「待っててくれますか?」
ス カーレット・・・「待つのはイヤよ」
チャー ルズ・・・「では出発前に?」
ス カーレット・・・「…」
チャー ルズ・・・「オー ミスオハラ スカーレット」


『風と 共に去りぬ』ランド・ブルックス、ヴィヴィアン・リー

チャール ズ・・・「いつ父上に?」
スカーレット・・・「早いほうが」
チャールズ・・・「ではすぐ申し込みを 待ってい て… 君

君…」
喜 び勇んでジェラルド・オハラを捜しに行くチャールズ。
スカーレットは窓の外のアシュレーを見詰め、


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー

スカー レット・・・「アシュレー アシュレー」と 悲しみを込め口ずさむ。

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〜挙式〜

チャール ズとスカーレットの挙式。
前日挙式を終えたメラニーは、
メラニー・・・「昨日の私たち以上にー すばらしい式だったわ」
と 祝福する。
ス カーレット・・・「そう」
メ ラニー・・・「私たち姉妹だわ」


『風と 共に去りぬ』レスリー・ハワード、ヴィヴィアン・リー、オリビア・デ・ハビ ランド

そしてア シュレー。
スカーレットの視線はアシュレーに注がれている。
スカーレットに打ち明けられたばかりなので、そっけなく振舞うアシュレー。
チャールズは涙を流すスカーレットに、
チャールズ・・・「泣かないで  じき終戦だ すぐ戻るよ」と言う。
なおも泣き濡れるスカーレットの瞳はアシュレーに…。

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〜戦争〜

「チャールズ・ハミルトン大尉はー
はしかに肺炎を併発して死亡
戦場における 名誉の戦死にあらずともー
英雄に劣らずと存じ上げ候」

訃報が届 き若くしてスカーレット(ヴィ ヴィアン・リー)は未亡人に。
スカーレットは喪服ばかりで過ごさなければならない仕来りに堪らないでいる。
スカーレットはマミー(ハティ・マクダ ニエル)に悟らされて いる。
 マミーとの掛け合いが、ここでまた見られる。
思い通りにならないのでベッドに伏せて泣くスカーレット。
心配して入ってきた母親エレン(バーバ ラ・オニール)はスカーレットの機嫌を直させようと、
エレン・・・「出かけてみ たら? アトランタ は? にぎやかよ」と 基金集めの集会をやっているアトランタに行くことを薦める。
メラニーもいるという。
 この後のスカーレットの目の動きがいい。
 憎めない。
 愛らしい。
 この表情はスカーレット像を知らせるためにヴィ ヴィアン・リーは再三、使っている。

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〜バザー会場〜

バザー会 場(アトランタ陸軍病院)
陽 気にダンスを踊っている紳士淑女。
手 伝いにきている喪服のスカーレットは羨ましそうに眺めている。

喪 服の中の足を左右にステップさせながら。
 うずうずしている内面が表現されて微笑ましい。
ミー ド博士(ハリー・ダベンポート)が会場の紳士淑女に向かって言う。
ミー ド博士・・・「皆さん 重大な発表があります! 我が南軍が勝利を収めました!」
紳 士淑女・・・「ワー!」
ミー ド博士・・・「リー将軍は敵を撃破しー 北軍をバージニアから 駆逐したのです!」
紳 士淑女・・・「ワー!」
ミー ド博士・・・「もう1つ うれしいニュースを 敵の封鎖を破った勇士が ここにおられます
帆船団を率い 敵の砲火をくぐりー 我々に衣類を届けてくれた人物
それは神出鬼没の海の英雄 チャールストン生まれのー レット・バトラー船 長!」
紳 士淑女・・・「ワー!」
お 辞儀をしているレット(ク ラーク・ゲーブル)
驚 くスカーレット。
ス カーレットに気付くレット。
こ の場を逃れようとするスカーレット。
帽 子のレースが引っかかる。
外 してやるレット。
 このシーンは二人の関係を演出している。
 もう一度ある。注目だ。
 ここでのレットとスカーレットのやりとりはコミカルでいい。
 特にスカーレットが指輪を南部同盟のために寄付すると言った後 の、レットの「見上げたものだ 大切 なものをね」とからかうような目の表 情がチャーミングで思わず微笑んでしまう。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブル


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブル

ミード博 士・・・「皆さん 基金募集のための 名案 があります
ご希望の淑女と踊りた い殿方にはー 入札をお願いする」
淑女たち・・・「キャー!」
ミード博士・・・「紳士諸氏は入札を! 遠慮をせず に!」

紳 士・・・「20ドル! メリウェザー嬢に20 ドル!」
紳 士・・・「エルシング嬢に25ドル!」
ミー ド博士・・・「安すぎますぞ」
レッ ト・・・「金貨で150ドル!」
淑 女たち・・・「キャー!」
ミー ド博士・・・「お相手は?」
レッ ト・・・「ハミルトン夫人だ」
驚 きながらも喜ぶスカーレット。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー

ミード博 士・・・「どなた?」
レット・・・「ハミルトン夫人だ」
ミード博士・・・「夫人は喪中の身です ほかのご婦 人を」

レッ ト・・・「ぜひハミルトン夫人に」
ミー ド博士・・・「承知なさらんでしょう」
ス カーレット・・・「お受けします!」
紳 士淑女が憤慨している中を突破して進み出るスカーレット。
そ れを見てニヤリと笑うレット。
レッ ト・・・「南部同盟に打撃を与えた」
ス カーレット・・・「封鎖破りがお得意ね」
レッ ト・・・「見返りも すでに計算済みだ」


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブルら

スカー レット・・・「誰 が何を思おうと 今夜は踊りまくるわ リンカーンとだって!」

軽快な音 楽が流れダンスが始まる。
嬉しそうなスカーレット。
愉快なレット。
スカーレット・・・「これ で私も札つきね」
レット・・・「勇気のある 証拠さ」
スカーレット・・・「おっ しゃること!」
ダンスが続く。
スカーレット・・・「あな たのワルツすてきよ」
レット・・・「そんな外交 辞令はいらん それ以上のものが欲しい」
スカーレット・・・「何 を?」
レット・・・「その作り笑 いをやめたら 教えるよ」
剥れるスカーレット。
レット・・・「アシュレー に言った言葉を聞きたい “愛してる”と」
スカーレット・・・「一生  待っても聞けないわよ」

〜パリ土 産〜

場面は変 わって、レットがスカーレットにパリからの土産を持ってきている。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブル

 この時の喜んでいる仕草がいい。
 特に土産を手渡して 貰うまでの体の動きがいい、
 それに「OH レット」と言った後の目の輝きが見事だ。
 この場面は見所が満 載だ。
貰っ た帽子をどちらが前か分からないで被ってレットに見せる。
「帽子の向きが逆だ」と言って直してやろうとするレットに「もう大丈夫」と言って結び直す。

 ここで二人がにこやかな表情を見せる。
 息がピッタリだ。
 また、「こんな卑しい男を なぜ家に入れたのかしら」と言った後、レットに背を向けた時のヴィ ヴィアンの一連の所作は見惚れてしまう。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブル

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〜クリスマス休暇〜

“ア トランタ市民の悲しみの日はー
北部の小都市に向いていた
歴史に残る3日間の死闘がー
ペンシルベニアの農地で繰り広げられた”

アシュ レー(レスリー・ハワード)の安否を心配しているメラニー(オ リビア・デ・ハビランド)とスカーレット(ヴィ ヴィアン・リー)
そのアシュレーに1863年12月23日に騎兵隊司令部より特命が出る。

「ペ ンシルベニア作戦の
殊勲によりー
アシュレー・ウィルクス少佐に
3日のクリスマス休暇を与える」

アシュ レーをプラットホームで出迎えるメラニーとスカーレット。
立 場が違う2人はアシュレーの無事な姿を見て、それぞれの思いで感激の涙を流す。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー

再び戦火 に趣くアシュレーにスカーレットが、プレゼントを渡し結んでやる。
スカーレット・・・「その 上着に合うように私が作ったの」
アシュレー・・・「自分 で?」
 この後、頷くヴィヴィアンの仕草が可愛い。
 好きだ。
アシュレー・・・「大切に しよう」
スカーレット・・・「あな たの役に立ちたいの」とアシュレーを見詰 めるスカーレット。
アシュレー・・・「その言 葉に甘えよう」
スカーレット・・・「何で も」
アシュレー・・・「メラ ニーを頼む 彼女は虚弱だし 君を頼っている
僕が死んだら…」
スカーレット・・・「不吉 だわ! お祈りをして」
アシュレー・・・「君もお 祈りを 最後の時には 祈るしかない
戦争と共に 私たちの世界も終わる」
スカーレット・・・「南軍 は負けるの?」
アシュレー・・・「もう力 尽きている 北部の雪の中でね
一方 北軍は日ごとに 兵力を増強している
僕も生きては帰れない どうかメラニーの支えに 約束して」
スカーレット・・・「YES それだけなの?」
アシュレー・・・「そう… さよなら」
スカーレット・・・「イヤ よ 行かせないわ!」
アシュレー・・・「勇気を 出さなきゃ」
スカーレット・・・「NO」
アシュレー・・・「僕を安 心させて 君は賢く 強く 美しい
美しいのは 顔だけではないはずだ」
出発の合図の鐘がなり立ち去ろうとするアシュレー。
後を追うスカーレット。
スカーレット・・・「お願 い お別れのキスを」
額にキスするアシュレーに抱きつき唇にキスをするスカーレット。
抱き寄せるアシュレー。
アシュレー・・・「スカー レット」
スカーレット・・・「愛し ているわ あなただけを愛してきたわ 腹いせに結婚したの
愛していると言って その一言を頼りに生きるわ」
アシュレー・・・「さよな ら」
思いを振りほどくようにして出て行くアシュレー。
アシュレーを見送りながら、
スカーレット・・・「待つ わ アシュレー 戦争が終わるまで」と 言うスカーレット。

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〜北軍の砲撃〜

“市 民の祈りをよそにー
進軍を続ける北軍に押されー
負傷兵や避難民は
ジョージアになだれ込んだ”

スカー レットはアトランタで従軍看護師としてメラニー(オリビア・ デ・ ハビランド)と一緒に手伝っている。

“北 軍の砲撃でー
恐慌状態のアトランタからー
市民たちは我先に逃げ出しー
残った兵は望みのない戦いにー
立ち向かっていった”

メラニー は衰弱しているので休養を言い渡されていたので、スカーレットは今は一人でミード博士(ハ リー・ダベンポート)に付き添い看 護を手伝っていた。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、ハリー・ダベンポートら

だが、死 人、血、麻酔無しの切断手術の負傷兵の悲鳴などに、堪らなくなったスカレットは外へ飛び出る。
そこで目にした光景は、逃げ惑う人々でごったがえしていた。
北軍の砲撃が轟く。
群衆に押し返されるスカーレット。
凄まじい。
馬車と群衆が入り混じって逃げ惑っている。
そ んな中でタラでの使用人のビッグ・サムを見つけたスカーレットは母親が病気だと知らされる。
再び群衆の中を突き進もうとしているスカーレットに呼ぶ声がする。
「スカーレット!」
レット(ク ラーク・ゲーブル)だ。
レッ トはスカーレットを馬車に乗せ助け出し、スカーレットが世話になっているピティパットの家まで送ってゆく。
だが、いつものようにからかう。
ピティパットの家に着く。
馬車から降り、その場から離れようとするスカーレット。
が、またもや裾が馬車に引っかかる。
 そう、スカーレットはからかうレットが気にかかっているのだ。
 本心をみすかれているから逃げようとするスカーレット。
 自由奔放なスカーレットに惚れているから解き放してやるレット。
 上手い演出だ。

母親の病 気を知り一刻も早くタラに行きたいスカーレット。
だ が、妊婦のメラニーは衰弱し動かせない。
ア シュレーとの約束を思い出し留まることにするスカーレット。

 ミード博士がアシュレーのことを口にした後にスカーレットが「アシュレー」と口ずさむ表情がいい。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、ハリー・ダベンポート

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〜メラニーの陣痛〜

“攻撃は続く
35日間 砲弾の雨の中でー
アトランタは奇跡を祈り続けた
次に砲弾の雨より恐しい
沈黙が訪れた”

ピーチツ リー通りを疾走しながらやってくる騎兵。
スカーレット(ヴィ ヴィアン・リー)がピティパットの家から駆け出し て来て、
スカーレット・・・「止 まって!止まって!止 まって! お願い止まって!」と騎兵を必死に止め る。
スカーレット・・・「北軍 が来るの?」
陸軍大尉・・・「味方は撤 退です」
スカーレット・・・「私た ちを敵に渡すの?」
陸軍大尉・・・「撤退を急 がないと 敵に道路を 封鎖されます」
スカーレット・・・「私た ちはどうしたら?」
陸軍大尉・・・「直ちに南 へ避難を! 失礼しま す 奥さん」と敬礼し行ってしま う。
急がなくてはと向きを変え半狂乱になって家に駆け込むスカーレット。
金切り声をあげながら、
スカーレット・・・「プリ シー! プリシー!」と玄関に飛び込む。
プリシー(バタフライ・マックイーン)に、
「荷物をまとめて タラへ行くのよ!」
階段を上がりながら、
「北軍が来るわ」
2階の廊下にやってきた。
その時、スカーレットを呼ぶメラニーの声が、
メラニー・・・「スカー レット! スカーレット!」
メラニーの寝室に入りながら、
スカーレット・・・「メラ ニー 早く…」
メラニーに陣痛が始まっていた。
驚き、
「メラニー」
メラニーの傍に行くスカーレット。
痛みを堪えながら、
メラニー・・・「ごめんな さい 面倒をかけて
明け方から始まったの」
避難の機会を失ったことがわかり、
スカーレット・・・「で も… 北軍が来るのよ」とうろたえながら言 う。
スカーレットを見ながら、
メラニー・・・「私さえい なければ とっくにー タラに帰れたのに」と言い手を差し出 し、
「感謝してるわ こんなに尽くして下さって」とスカーレッの手を 握り締め、
「姉妹以上だわ」と胸に抱き寄せるメ ラニー。
そして、衰弱しているメラニーはスカーレットに思いを伝える。
握り締めたスカーレットの手を抱くようにして、
メラニー・・・「考えてた んだけど もし私が死んだらー
子供を育ててくれる?」
驚くスカーレット。
動揺して、
スカーレット・・・「何を 言うの? 誰も死んだりしないわ」
この話は聞きたくないとばかりに離れようとする。
 この場面は、メラニーとスカーレットの内面が演出されていて、興味深い。
メラニーの痛みが酷くなる。
もがいている。
スカーレットは、メラニーを心配し、召し使いのプリシーにミード先生(ハ リー・ダベンポート)を呼びに行か せる。
が中々帰ってこない。
茹だるような熱さだ。
メラニーを扇いでやりながら一生懸命看病をするスカーレット。
プ リシーの声が聞こえ窓の外に目をやると、のんびり歌いながら帰ってくるプリシーの姿があった。
訳を聞くと先生は病院ではなく駅にいるという。
怖 くて駅にいけないというプリシーにメラニーの看病を言い渡しスカーレットは急ぎ駅に向かう。
そこでスカーレットが目にしたのは、照りつける太陽の下に、数知れぬ負傷兵の群れ が、いくつもの長い列をつくって横たわっている光景だった。
ひ どい臭気やうめき声の中を通り、やっとミード先生を探し出しメラニーが産気づいたので来てくれるよう頼む が、先生はそれどころではなかった。
落胆し疲れ果てて帰るスカーレット。
プリシー・・・「先生は?」
スカーレット・・・「来な いわ」
プリシー・・・「具合が悪い のによ」
スカーレット・・・「誰も 当てにできないわ
お前がやるしかないわ 手伝うから」
プリシー・・・「そりゃ困る だ!」
スカーレット・・・「何な の?」
プリシー・・・「先生は必要 だって! お産のこと知らねえもの!」
スカーレット・・・「知ら ない?
知ってると言ったのに!」
プリシー・・・「出まかせだ よ お産は見たこともねえ」
プリシーに平手打ちをくらわすスカーレット。
金切り声をあげ泣き叫ぶプリシー。
弱々しい声でスカーレットを呼ぶメラニー。
泣き叫ぶプリシーを黙らせ決心するスカーレット。
スカーレット・・・「火を おこして お湯を沸かすの
ほかに麻糸と タオルとハサミを 間違えないで!
大急ぎだよ!」
再びスカーレットを呼ぶメラニーの声がする。
メラニー・・・「スカー レット
スカーレット
スカーレット」
スカーレット・・・「今  行くわ すぐよ」
手摺につかまりながら階段を登って行くスカーレット。
のしかかってきた重荷を担いで…

難産で あったがスカーレットはメラニーの赤ちゃんを無事取り上げた。
一刻も早くタラへ行きたいスカーレットは、レット(ク ラーク・ゲーブル)に馬車を回して貰うようプリ シーを使いに出す。

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〜馬車〜

レットが 馬車を調達してくる。
スカーレット・・・「レットなの?
よかった!」
レット・・・「旅にはよい晩ですな」

ス カーレット・・・「ふざけると殺すわよ」
レッ ト・・・「怖いのか?」
ス カーレット・・・「怖くなかったら 人間じゃ ないわ!」
爆 音がする。
ス カーレット・・・「北軍だわ!」
レッ ト・・・「味方が撤退前に 爆薬を処分してる んだ」
ス カーレット・・・「逃げなきゃ」
レッ ト・・・「それで行き先は?」
ス カーレット・・・「タラよ」
レッ ト・・・「あそこでは激戦があった
病人と赤ん坊を連れて 敵陣を突破する気か?
それとも独りで?」
ス カーレット・・・「みんな一緒よ 止めない で」
レッ ト・・・「悪路の旅は 病人には危険だぞ」
ス カーレット・・・「お母様に会いたい! タラ に帰りたい!」
泣 き乱れ、叫ぶスカーレット。
荒々 しくレットは、
レッ ト・・・「タラの焼け野原は敗残兵でいっぱい だ
苦労して盗んだ馬を 奪われるのはご免だ」と 言う。
こ ぶしでレットの胸を叩きながら泣き叫ぶスカーレット。


『風と 共に去りぬ』クラーク・ゲーブル、ヴィヴィアン・リー

スカー レット・・・「歩 いてだって帰る! 止めたりしたら殺すから!」
泣き乱れ壊れそうなスカーレットを腕のなかに抱き寄せるレット。
そして、優しく、包み込むようにしてスカーレットを宥める。
レット・・・「分かった  きっと帰れる
君の意気には 北軍もしっぽを巻くさ
泣くな
鼻をかんで」
スカーレット(ヴィ ヴィアン・リー)は独りで背負い込んでいた 重しと恐怖と緊 張が解きほぐされた。
それはレット(ク ラーク・ゲーブル)の懐であった。

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〜大火災〜

さあ、タ ラへ。
スカーレット・・・「あれは?」
レット・・・「味方が倉庫に火を放った 爆薬庫が 爆発する前にー

通り抜けよう」
ス カーレット・・・「ほかの道は?」
レッ ト・・・「北軍に封鎖されている」
疲 れ果てた兵隊が横断し道をふさいでいる。
ス カーレット・・・「じれったいわ」
レッ ト・・・「だが軍隊が去ると共にー
最後の秩序もなくなる」
窓 ガラスが割られる。
レッ ト・・・「もう始まった」
町 のあちらこちらで火災が起きている。
レッ ト・・・「急ごう」
群 集・・・「馬だ!」
馬 車を奪おうと押し寄せてくる群衆。
群 衆を殴り飛ばし蹴落とすレット。
群 衆に抵抗するスカーレット。
馬 車の中で泣き叫ぶ赤ちゃんを抱き寄せて怯えているメラニーと金切り声を出しているプリシー。
 
やっ と群衆から逃れてきたが、目の前は火の海だ。
奇 声をあげ泣き叫ぶプリシー。
ス カーレットにレットは、
レッ ト・・・「じきに火が爆薬に回るぞ」と 言う。
馬 が火の粉に怯え暴れ前に進まない。
レッ トは馬車から飛び降り手綱を引くが馬が怯えている。
ス カーレットに、
レッ ト・・・「肩掛けを!」
ス カーレットから受け取った肩掛けを馬の頭に被せながら、「我慢しろよ」と言い馬に目隠しをして引っ張る。
やっ との思いで横切って行った時、背後に爆音が轟く。


『風と 共に去りぬ』

大火災となり燃え広がった倉庫が崩壊する。
それがひとつの時代の終わりを告げる。
 音響効果・撮影技術、それに演出が素晴らしい。
 目を見張る場面だ。
 “これぞ映画だ”と誇らしげな声が聞こえてくるようだ

 そして、負傷兵の列を見てレットがスカーレットに語る重要な台詞になる。
レット・・・「よく見てお くんだ
南部が滅びた夜のことを 孫たちに話す時のために
勝利を公言していた バカ者どもが」
スカーレット・・・「こん な戦いに 私たちを巻き込んで」
レット・・・「愚かな戦い だった…」
スカーレット・・・「志願 しないでよかったわ
あなたは賢明だったのよ」
レット・・・「自慢はでき ん」

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〜告白〜

小高い丘 に達した時、レットは馬を休め、スカーレットに向かって言う。
レット・・・「まだ強行軍を続ける気か?」
スカーレット・・・「きっと やり通せるわ」

レッ ト・・・「ではやるんだな おれは降りる」と 言い馬車から降りる。
ス カーレット・・・「どこへ行くの?」
レッ ト・・・「軍隊に志願する」
ス カーレット・・・「また冗談を 脅かさない で」
レッ ト・・・「まじめだ 栄誉ある南軍に 入れて もらう」
ス カーレット・・・「負けたのよ」
レッ ト・・・「まだ最後の決戦があるはずだ
遅まきながら手伝いたい」
ス カーレット・・・「本気にしないわ」
笑 いながらレットは、
レッ ト・・・「自分勝手を押し通す君には 大儀な ど意味ないな」と 言う。
ス カーレット・・・「こんな仕打ちはひどいわ  なぜ今になって行くのよ?
なぜ?」
レッ ト・・・「弱い者に 味方したくなる癖があ る」
暗 い表情で、更に、
レッ ト・・・「罪滅ぼしか…
分からん」と 言う。
ス カーレット・・・「かよわい女を ほうり出す の?」
レッ ド・・・「かよわい?」
せ せら笑いながら、
レッ ト・・・「君に出会う北軍こそ災難だ
降りて 別れのあいさつを」と 言う。
ス カーレット・・・「NO」
帽 子を被り馬車に足をかけ手をのばしてスカーレットを抱きかかえ下ろすレット。
ス カーレット・・・「行かないで 行ったら許さ ない!」
スカーレットを抱き寄せ帽子を取り、
レッ ト・・・「我ながら こんな行為は愚かと思う
弾丸に当ったら それは天罰だ
だが君への愛は本物だ
世界が砕けようと この愛は変わらない
おれたちは似ている
利己的だが自分を主張する強さを持っている」と 言う。
ス カーレット・・・「放してよ」
顔を背けるスカーレット。
両手で頭を包み向き直らせるレット。
レッ ド・・・「おれを見ろ
 こんなに 女を愛したのは初めてだ
 こんなに我慢強く待ったのもだ」
額にキスするレット。
ス カーレット・・・「やめて!」
レッ ト・・・「この南軍の一兵士を 抱いてくれ
キスで戦場に送ってくれ
死にゆく男に せめて美しい思い出を
スカーレット キスを」


『風と 共に去りぬ』クラーク・ゲーブル、ヴィヴィアン・リー

強く抱きしめ唇にキスをするレット。
離れようともがくスカーレット。
スカーレット・・・「下劣 な男ね!」と言いながら平手打ちをするスカーレッ ト。
スカーレット・・・「うわ さ通りだわ あなたは 紳士じゃない!」
 この後のク ラーク・ゲーブルの表情がいい。
 レットは愛する女に死を覚悟しているから本心を告白した。
 が、帰ってきたのは、叱責と侮辱だった。
 寂しい表情を浮かべるレット。
 一瞬見せるレットの胸の内が堪らない。
レットは寂しい胸の内を気付かれないように何時もの口調で、
レット・・・「紳士でなく て結構」と言い帽子を被り、
レット・・「馬泥棒はこれ で 誤って馬を撃つなよ」と銃をスカーレット に渡す。
スカーレット・・・「さっ さと行って!
弾丸に当って 吹っ飛べばいいわ!」
涙声になっているスカーレット。
レット・・・「希望に添う ようにしよう
死んだら 少しは悲しんでくれよな」
被った帽子を取って、
レット・・・「さようなら スカーレット」と言い立ち去る。
スカーレットは泣きながら馬車の方へ向かい崩れそうになるが、手綱を握り締め、
スカーレット・・・「さあ  タラへ!」
馬車を引っ張ってゆく。

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〜道のり〜

馬泥棒な どに見つからないように橋の下に隠れ、手綱をしっかり持っているスカーレット(ヴィ ヴィアン・リー)
頼りないプリシー(バタフライ・マック イーン)、衰弱してい るメラニー(オリビア・デ・ハビランド)、そして赤 ちゃんを連れての道のりは厳しい。
だが、スカーレットのタラへ行きたいという意志は困難を乗り越えて行く。
死体が散乱している中を突き進む。
馬は泡を出しあえいでいる。
夜更けにオークス屋敷に着くが人気もなく廃墟化している。
屋敷を見渡しながら、
スカーレット・・・「ア シュレー あなたにみせ たくないわ」と呟く。
そして、怒りが込み上げてくる。
スカーレット・・・「北軍 のけだもの!」
すると、“カチャカチャ”と物音がする。
 この時の驚くヴィ ヴィアンの表情は必見だ。
 上手い!
人騒がせな牛をメラニーの赤ちゃんのミルク用に連れて、更にタラへ向かう。
辺りは真っ黒だ。
スカーレット・・・「着い たわ!
タラよ!」
馬を鞭打ち、
スカーレット・・・「進む んだよ!」
倒れる馬。
プリシー・・・「死んじまっ た!」
スカーレット・・・「家が 見えない 焼けたの?」
その時、月明かりが射しこんでくる。
スカーレット・・・「あっ た! 焼けてないわ!
無事だった!」
家へ向かって駆け出すスカーレット。
スカーレット・・・「お母 様! 戻ったわ!
お母様! 戻ったわ!」
ドアを叩く、
スカーレット・・・「お母 様! 私よ!
私よ! 戻ったわ!」
ドアが開かれる。
夢遊病者ように黙ったままジェラルド(トー マス・ミッチェル)が立っている。
スカーレット・・・「お父 様 戻ったわ」
ジェラルドに抱きつく。
記憶を呼び戻したようにしてジェラルドは、
ジェラルド・・・「お前… ス カーレット!」と抱き寄せる。
マミー(ハティ・マクダニエル)が寄っ てくる。
マミーに気が付き、
スカーレット・・・「マ ミー マミー」と抱きつき泣き出す スカーレット。
抱き寄せるマミー。
スカーレット・・・「お母 様は?」
困った表情になって、
マミー・・・「妹様方は  チフスにかかられて…
もう治られたが ひどく細くおなりだ」と言うマミー。
眉間に皺を寄せて、
スカーレット・・・「お母 様は?」と言うスカーレット。
言葉を詰まらせて、
マミー・・・「奥様はろく でなしの エミーの看病をして」と言うマミー。
動悸がするスカーレット。
スカーレット・・・「…」
マミー・・・「病気をうつ されて」
緊張に顔が強張ってくるスカーレット。
スカーレット・・・「…」
マミー・・・「そして昨 夜…」
スカーレット・・・「お母 様?」
エレン(バーバラ・オニール)を探すス カーレット。
声を上げ「お母様?」部屋を見回し「お母様?」マミーに近寄り奇異な声で「お母様は?」
マミーが、光が漏れている部屋のドアの方へ視線を向ける。
動悸に押し潰されそうになりながら視線をドアの方へ向け歩き出すスカーレット。
そしてドアを開く。
そこにはロウソクの灯りに囲まれたエレンの遺体が…
スカーレットは、現実を受け止めたくない気持ちを持ちながら近づいて行く。
そして現実を目の前にした時、悲鳴と共に崩れ落ちる。

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〜重荷〜

それか ら、どのくらい経ったのだろう。
泣きはらしたスカーレット(ヴィ ヴィアン・リー)が部屋から出てくる。
心配して待っていたマミーや召し使いのポーク(オスカー・ポルク)が寄ってくる。
ポーク・・・「何かご用 は?」
スカーレット・・・「メラ ニーはどう?」
マミー・・・「心配はねえ だ 赤ちゃんとお休みだで」
頷きスカーレットは、
スカーレット・・・「牛は 納屋に入れてね」
ポーク・・・「納屋はねえ です」
驚き向き直るスカーレット。
ポーク・・・「北軍がたき 木にしちまって」
マミー・・・「ここを司令 部にしてただ」
ポーク・・・「大勢が野営 を」
スカーレット・・・「北軍 がここに?」
マミー・・・「あげく盗ん でいっただ 衣類も敷物も」
悲しそうに、
マミー・・・「奥様のロザ リオまで」
溜息をつきスカーレットは、
スカーレット・・・「何か 食べる物を」
マミー・・・「みんな食わ れちまった」
スカーレット・・・「にわ とりも?」

ポー ク・・・「食った残りは 鞍につけて行った です」
スカーレット・・・「もう 聞きたくないわ」
スカーレットが、視線を向けるとジェラルドが目にとまる。
近寄る。
そして、ジェラルドが精神異常になっている事に気付く。
 驚く表情が細やかに移り変わってゆくヴィ ヴィアンの見事な演技だ。
ジェラルドの肩に両手を置き、
スカーレット・・・「何も 心配しないで スカーレットがいるわ
大丈夫よ」と 言う。
 胸をうつ。

あまりに も多くの悲しみや衝撃に憔悴し疲れきっているスカーレットに、
マミー・・・「メラニー様や赤ん坊に 何を差し上げたら?」と言うマミー。

首 を横に降り、
ス カーレット・・・「分からない」と 言うスカーレット。
マ ミー・・・「畑には大根しかねえです」
ス カーレット・・・「…」
プ リシー・・・「妹様方が 体をふいてくれっ て」
ス カーレット・・・「召し使いたちは?」
マ ミー・・・「あたしら以外は 兵隊に行ったり  逃げたり…」
ス カーレット・・・「…」
プ リシー・・・「一人で赤ん坊と病人たちの 世話はできねえだ」
ポー ク・・・「乳しぼりは誰が? 外働きがいねえです」
ス カーレット・・・「…」
スカーレットは、タラに帰れば重荷がおろせ優しく包み込んでくれる母がいる。
その思いがあったからどんなに過酷で困難な道でも突破し、どんなに重荷を背おあさ れても背筋をあげて頑張って帰って来たのに、母はいない。
重荷は益々のしかかってくる。
辺 りを見回すと焼け野原だ。
疲 れ果てて、フラフラしながら空腹の胃袋に入れられるものを求めて足を進める。
ふ らつき畑へ。
も う限界だ!。
大 根を見つけ飛びつく。
や せ細った大根を手にし、かじる。
弱っ た胃は受け入れず吐く。
惨めさと屈辱感におおわれ涙し蹲る。
そして、蹲っていたスカーレットが立ち上がる。
荒れ果てた畑で力を振り絞って誓う。
ス カーレット・・・「神よ お聞き下さい
この試練に私は負けません
家族に二度と ひもじい思いはさせません 生き抜いてみせます!
たとえ盗みをし 人を殺してもでも!
神よ 誓います 二度と飢えに泣きません!」


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー

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 感動的なシーンだ。
 蹲っていたスカーレットが立ち上 がる。
 その時の蠢く様に動くヴィ ヴィアンの左右の肩甲骨の動きがいい。
 生が見える。
 躍動し立ち上がった姿に自分と重 ね合わせて観ていた私は、身を乗り出し「頑 張れ!」と内なる声でエールを送っていた。

※前編終了、草鹿宏著でヴィ ヴィアンはスカーレットに相応しく、世界中から選び抜かれた唯一の女優である。と語ら れたヴィ ヴィアン・リーと原作者マーガレット・ミッチェルにレットはゲーブルをイメージして書 いたと言われたク ラーク・ゲーブル。映画史に燦然と輝く『風と共に去りぬ』後 編をお楽しみ下さい。

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1997

ア メリカ映画ベスト100で4位

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1999

キ ネマ旬報創刊80周年記念特別企画[映画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]で5位
 

[映 画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]キ ネマ旬報創刊80周年記念特別企画
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1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位

@七人の侍(黒澤明) A浮 雲(成 瀬巳喜男) B飢餓海峡(内田吐夢)
B東 京物語(小 津安二郎)
C
-
D幕末太陽傳(川島雄三)
D羅生門(黒澤明)
E
-
F赤い殺意(今村昌平) G仁義なき戦い(シリーズ) (深作欣二)
G二 十四の瞳(木 下恵介)
H
-
I雨月物語(溝口健二)

@第 三の男(キャロル・リード) A2001年宇宙の旅(スタ ンリー・キューブリック) Bロー マの休日(ウィ リアム・ワイラー)
Cアラビアのロレンス(デ ヴィッド・リーン)
D風 と共に去りぬ(ヴィク ター・フレミング) B市民ケーン(オーソン・ ウェルズ) F駅 馬車(ジョ ン・フォード)
F禁じられた遊び(ルネ・ク レマン)
Fゴッドファーザー(フラン シス・フォード・コッポラ)
F(フェ デリコ・フェリーニ)
G
-
B
-
I
-
※1999
[映画人が選ぶオールタイム・ベスト テン](日本編)(外国編)キネマ旬報創刊80周年記念特別企画 は、従来の映画評論家を中心にしたアンケートとは異なり、監督、プロデューサー、脚本家、撮影監督など、実際に日本 映画の製作に携わる映画人(140人、144人)に、それぞれのベ スト作品10本を順不同で選んでもらう選考方法。(1999年10月下旬号、10 月上旬号においてアンケート結果を発表)

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2007

ア メリカ映画ベスト100 10周年版で6位

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『風 と共に去りぬ』後編
参 考文献

『風 と共に去りぬ』
シ ネマトーク『風と共に去りぬ』公開前後
シ ネマトーク『風と共に去りぬ』コスチューム
シ ネマトーク『風と共に去りぬ』出版前後
シ ネマトーク『風と共に去りぬ』ミュージック
ヴィ ヴィアン・リー
ヴィ ヴィアン・リーバイオグラフィー
ク ラーク・ゲーブル
洋 画
サ イトマップ

映画あり き
映 画ありき2
〜クラシック映画 に魅 せられて〜

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