   (1912.12.5-1998.12.30) (静岡県浜松市伝馬町生まれ)(本名の恵は旧字体)-Keisuke Kinoshita-
“世間 体”や“建て前”によって引き起こされる悲劇を、人間の真実の感情に焦点を合わせて 描いていた。 心と体に負った傷に凝視した画面から放 たれていたのは、弱き者への優しくも厳しい作風であり、観る者をぐんぐん引き込み“涙”で頬を濡らし“怒り”で胸を突き刺した。 木下監督は共に泣きながら、非常にクールに現実を捉えるリ アリストであったので、どの作品も(『花咲く港』(1943)『陸軍』(1944)『大 曽根家の朝』『わ が恋せし乙女』(1946)『お嬢さん乾杯！』『破れ太鼓』(1949)『カルメン故郷に帰る』(1951)『日本の悲劇』(1953)『女 の園』『二 十四の瞳』(1954)『野菊の如き君なりき』(1955)『喜 びも悲しみも幾歳月』(1957)『楢山節考』(1958)『笛吹川』(1960)『永 遠の人』(1961)『二人で歩いた幾春秋』(1962)『衝動殺人 息子よ』(1979))とても複雑 で奥が深かったのだろう。 風景の作家とい われる美しい映像と天才的な閃きで、次々と斬新な技を使って刺激的 な画面を作り出す演出に憧れ集った「木下組」(松 竹大船では「木下学校」と呼んでいた)(小林正樹、川頭義郎、松山善三、勅使河原宏、吉田喜重、山田太一な ど)から多数の映画人が巣立って いった。 日本映画史に巨大な足跡を残した天才監督であった。 国内では｢男性映画 の黒澤、女性映画の木下｣と人気を二分、いや、木下監督が常に一歩リードしていながら、日本人が持つ複雑な心情 は国際的には中々受け入れてもらえなかった。 残念なことだ。 今年は天才といわれる木下監督の生誕100年だ。 間近になった誕生日には盛大なイベントが予定さ れているのだろう。 私も心情に深く食い入り、思想を作り上げる木下 監督の作品で、共に泣 き、怒り、そして、愉しむことにしよう。 「監督 乾杯！」と言いながら。
〜年譜〜
…12月5日、静岡県浜松市伝馬町生ま
れ。本名、正吉。 1930 …浜松工業学校(現浜
松工業高等学校)紡
績科を卒業。 …1月、オリエンタル写真学校を経て松竹蒲田撮 影所に入社。現像場に入る。 …4月、撮影部に移り、撮影助手としてカメラマ ン桑原昴の下につく。 …1月、大船撮影所開所。蒲田撮影所 所員が全員移転。 島 津保次郎監督に撮影部から引き抜かれ助監督部に移る。 …2月、『西住戦車長伝』(吉 村公三郎監督)の撮影で、上海、南京、漢口を回る。 …10月、月末に微兵 され、翌月1日に入隊。 …12月16日より中国の各地 を転戦。 1941 …1月、左側アキレ ス腱鞘炎と左目角膜出血のために野戦病院に入院。 …5月、内地に還送される。 …8月、招集解除。 …1月、映画企業統制で統合された第3会社が、大 日本映画製作株式会社(大映)として創立する。 『花咲く港』(松竹
大船)(7月29日封切)☆
『生きてゐる孫六』(松竹大船)(11
月18日封切)
1944 『歓呼の街』-Jubilation
Street-(松竹大船)(6月
8日封切)
『陸軍』-The
Army-(松竹大船)(12
月7日封切)(大東亜戦争3周年記念映画)
1945 …9月18 日、島津保次郎監督死去。(49歳) …12月、脚 本『わが恋せし乙女』をGHQに 提出するが、自分が愛する女性と別の男性の愛を成就させるため自ら身を引く主人公は特攻精神と同様であると、検 問で却下される。代わりに執筆したトルストイの「イワンの馬 鹿」を元にしたミュージカル「悪魔と馬鹿と唖娘」は、GHQの検問通貨第1号作品となる。しか し、戦後の混乱期であったためミュージカルを撮るのに必要な衣装もセットも調達出来ず、この企画は流れる。 1946 『大
曽根家の朝』--(松竹大船)(2月
21日封切)(キ
ネマ 旬報ベストテン第1位)☆
『わ
が恋せし乙女』(松竹大船)(10
月29日封切)☆
 『わが恋せし乙女』原保美、井川邦子 『結婚』(松竹大船)(3月
18日封切)
『不死鳥』(松竹大船)(12
月11日封切)
1948 『女』-Woman-(松竹大船)(4月
4日封切)☆
 『女』水戸光子ら 『肖像』-The
Portrait-(松竹大船)(8月
3日封切)☆
『破戒』(松竹大船)(白
黒)(11月30日封切)☆
…神奈川県 藤沢市辻堂熊の森に住む。(晩年近くまで) 『お嬢さん乾杯！』-Here's
to the Young Lady-(白
黒)(松竹大船)(3月9日封切)(キネマ旬報ベストテン第6位)★
…6月、映画倫理規 定管理委員会(映倫)発足。 『新釈四谷怪談』(松竹大船)(前篇
7月5日封切)(後篇
7月16日封切)☆
『破
れ太鼓』-Broken
Drum-(松竹大船)(12
月1日封切)(藝
術祭参加作品)(キ
ネマ旬報ベストテン第4位)★
『婚約指環』(エンゲージ・リング)-Wedding Ring-(松竹大船・田中絹
代プロ)(7月
1日封切)
 『婚約指環』宇野重吉、三船敏 郎、田中絹代 『善魔』(松竹大船)(2月
17日封切)
 『善魔』三國連太郎ら 『カルメン故郷に帰る』-Carmen Comes Home-(カラー)(松竹大船)(3月31日封
切)(松竹30周年記念)(キ
ネマ旬報べストテン第4位)(日本映画文化賞)(都民映画コンクール第1
位)(NHK映画ベス トテン第1位)☆
『少年期』(松竹大船)(5月12日封切)☆ ♪影か柳か 勘太郎さんか ※波 多野勤子と息子との4年間の交流書簡集を映画化。石濱朗を全国から応募した中から発見。  『少年期』石濱朗ら 『海の花火』(松竹大船)(10
月25日封切)
『カルメン純情す』-Carmen's
Innocent Love-(カラー)(松竹大船)
(11月13日封切)(キ
ネマ旬報ベストテン第5位)  『カルメン純情す』若原雅夫、高峰秀子
 『カルメン純情す』淡
島千景、高峰秀子ら
『日
本の悲劇』-Tragedy
of Japan-(松竹大船)(6月17日封切)(キ
ネマ旬報ベストテン第6
位)☆  『日本の悲劇』望月優子、田浦正巳 『女 の園』-The Garden of
Woman-(白 黒)(松竹大船)(3月16日封切)(キ
ネマ旬報ベストテン第2位)☆
-監 督・脚色:木下恵介(第9回毎日映画コンクー ル監督・脚本賞) -製作:山本武 -原作:阿部知二 -撮影:楠田浩之 -美術:中村公彦 -照明:豊島良三 -音楽:木下忠司(第9回毎日映画コンクール音楽 賞) -録音:大野久雄(第9回毎日映画コンクール録音 賞) -出演:高峰三枝子(五條真弓)/高 峰秀子(京都郊外の正倫女子大学新入生/出石芳江)(第9回毎日映画コンクール女優主演賞)/岸恵子(滝岡富子)/久我美子(林野明子)(第9回毎日映画コンクール女優助演賞)/田村高廣(芳江の東京の恋人/下田)/田浦正巳(相良義一)/三木隆(出 石正雄)/井川邦子(正 雄の妻)/望月優子(下宿の小母さん)/東山千栄 子(校母/ 大友梅野)/毛利菊枝(学長)/金子信雄(平戸喜平)/山本和子(服 部文江)/岡田和子(参吉の母)/末永功(新聞記者)/青山万里子(教授)/原泉子(教授)/俳優座研究所(女子学生) -厳しい管理教育の京都の名門女子大学と対立し て人権と学問の自由を求めて立ち上がった女子学生たちの青春の輝きと挫折をいきいきと描く。当時東京の女子大で起こった紛擾 にヒントを得て書いた阿部知二の 原作に脚色した木下恵介監督の この作品は、後 の学園紛争を予見したといわれた。[全 文へ]
『二
十四の瞳』-Twenty Four
Eyes/Twenty-four Eyes-(白
黒)(松竹大船)(9月15日封切)(キ
ネマ旬報ベストテン第1位)(芸
術祭賞)(第9回
毎日映画コンクール日本映画大 賞)(ブルーリボン作品賞)(ゴー
ルデングローブ賞外国語映画賞)(ハリウッド外人記者協会による世界
映画祭で最高点獲得)★
 -監督・脚色:木下恵介(第9回毎日映画コンクー
ル監督・脚本賞)(ブ
ルーリボン脚本賞)
-製作:桑田良太郎
-原作:壷井栄
-撮影:楠田浩之 -美術:中村公彦 -照明:豊島良三 -音楽:木下忠司 -録音:大野久雄(第9回毎日映画コンクール録音 賞) -挿入曲;♪仰げば尊し♪アーニー・ローリー♪村の鍛冶
屋♪故郷♪七つの子♪荒城の月♪浜辺の歌♪おぼろ月夜♪里の秋♪せいくらべ♪冬の星座♪埴生の宿♪庭の千草♪蛍の光
♪露営の歌(軍歌)♪暁に祈る(軍国歌謡)
-出演:高
峰秀子(大石先生/小学校のおなご先生“小石先生”“泣きみそ先生”/大石
久子)(ブルーリボン主演女
優賞)(第9回毎日映画コンクール女優主演賞)(映
画世界社女優演技賞)(日本映画功労女優賞)(産経国民映画女優賞)/笠智衆(男先生)/浦辺粂子(男先生の妻)/明石潮(校長)/高橋トヨ子(小林先生)/大塚君代(田村先生)/鬼笑介(教
員)/高木 信夫(教員)/上村勉(教員)/寺田佳代子(看護婦)/
小林十九二(松江の父)/草香田鶴子(松江の母)/清川虹子(よろずや)/高原駿雄(ちりりんや/
加部小ツルの父)/浪花千栄子(飯屋のかみさん)/本橋和子(マスノの母)/天本英世(大石先生の
夫)/
八代豊、八代敏行(大石先生の子/大吉)/浮田久之、木下尚爾(大石先生の次
男/並木)/郷古慶子(大石先生の長女/八津)/夏川静江(大石先生の
母)/
郷古秀樹、郷古仁史、田村高廣(“ソンキ”/岡田磯吉)/渡辺五雄、渡辺四朗、三浦礼(竹下竹一)/宮川真、宮川純一、戸井田康国(“キッチ
ン”/徳田吉次)/寺下雄朗、寺下雄章、大槻義一(“タンコ”/
森岡正)/佐藤国男、佐藤武志、清水竜雄(“ニクタ”/相沢仁太)/石井裕子、石井シサ子、月丘夢路(“マちゃ
ん”/香川マスノ)/小池泰代、小池章子、篠原都代子(“ミーさ
ん”/西口ミサ子)/草野節子、草野貞子、井川邦子(“マッちゃ
ん”/川本松江)/加瀬かをる、加瀬香代子、小林トシ子(山石早苗)/田辺由実子、田辺南穂子、南眞由美(加部小ツル)/神原いく子、尾津豊子(“フジちゃ
ん”/木下富士子)/上原博子/上原雅子/永井美子(片桐コトエ)
-瀬戸内海小豆島の分校に赴任
してきた新任のおなご先生と担任した十二人の小学一年生の生徒との交流を通して、貧しい暮しや戦争
の悲惨さを描いてゆく。
 『二 十四の瞳』高峰秀子ら  『二 十四の瞳』高峰秀子ら  『二 十四の瞳』高峰秀子、木下尚爾、八代敏行 『遠い雲』-The Tattered
Wings-(白黒)(松竹大船)(8月31日封切)☆
『野菊の如き君なりき』-You
Were Like a Wild Chrysanthemum-(松竹大船)(11
月29日封切)(キ
ネマ旬報ベストテン第3位)(都
民 映画コンクール第1
位) ★
『夕やけ雲』-Farewell
to Dream-(松竹大船)(4月
17日封切)
 『夕やけ雲』田 中晋二、久我美子ら 『太陽とバラ』-Rose
on His Arm-(松竹大船)(11
月14日封切)☆
『喜
びも悲しみも幾歳月』-The
Light House-(カラー)(松竹大船)
(10月1日封切)(キ
ネマ旬報ベストテン第3位)(芸術祭賞)☆
 『喜 びも悲しみも幾歳月』佐田啓二、高峰秀子ら 『風前の灯』-Dangers Stalks
Near-(白黒)(松竹大船)(12月1日封切)☆  1958 …1月、ニューヨークの日本映画見本市で『喜 びも悲しみも幾歳月』がオー プニングに上映される。 『楢山節考』-The
Ballad of Narayama-(松竹大船)(6月
1日封切)☆
『この天の虹』(松竹大船)(10
月28日封切)
1959 『風花』-The
Snow Flurry-(松竹大船)(1月
3日封切)
『惜春鳥』(松竹大船)(4月
28日封切)
 『惜春鳥』佐田啓二、有馬稲子  『惜春鳥』佐田啓二、津 川雅彦 『今日もまたかくてあり
なん』-Thus Another Day-(松竹大船)(9月
27日封切)
1960 『春の夢』(松竹大船)(1月
3日封切)
『笛吹川』-The
River Fuefuki-(カ
ラー)(松竹大船)(10月19日封切)(キ
ネマ旬報ベストテン第4位)
-監督・脚色:木下恵介 -製作:細谷辰雄 -制作補:脇田茂 -原作:深沢七郎 -撮影:楠田浩之 -美術:伊藤熹朔/江崎孝坪 -照明:豊島良三 -音楽:木下忠司 -録音:大野久男 -編集:杉原よし -出演:加藤嘉(おじい)/高 峰秀子(おけい)/田村高廣(成人/定平)/斎木新太郎(9歳/定平)/田村登志麿(16歳/定平)/織田政雄(半平)/大源寺竜介(半蔵)/山岡久乃(ミツ)/岩下志麻/市川染五郎/川津祐介 /中村勘三郎 -戦国時代の甲斐、笛吹川のたもとに住んでいる貧しい農民一家の酸鼻な運 命。次々と参戦して行くが皆死んでしまう｡戦いの空しさ、世の無情を描いた作品。 ※モノクロフィルムに部 分的に色を焼きつける手法。『楢山節 考』同様、つい最近まで著作権の関係でテレビ放映・DVD化がなされなかった作品。
『永
遠の人』-Immortal
Love-(白黒)(松竹大船)(9月16日封切)(昭和36年度芸術祭参加作品)(キ
ネマ旬報ベストテン第3位)☆
『今年の恋』(松竹大船)(1月
14日封切)
『二人で歩いた幾春秋』-Ballad of a
Workman-(白黒)(松竹大船)(8月12日封切)☆
『歌え若人達』(松竹大船)(1月
6日封切)
 『歌え若人達』川津祐介ら 『死闘の伝説』-A
Legend or Was It?-(松竹大船)(8月
11日封切)
1964 『香華』(こう
げ)-The Scent of
Incense-(松竹大船)(5月
24日封切)☆
 『香華』岡田茉莉子ら …松竹を退社し、木下恵介プロダク ション(現在のドリマックス・テレビジョン)を設立する。
TBS に「木下恵介アワー」「木下恵介・人間の歌シリー ズ」などの固定 枠を提供されて多くのテレビドラマを製作、一部は脚本や演出を手がけた。 …10月TBS系列で連続テレビドラマ・シリーズ「木下恵介劇場」を放送開始。 [三人の事](10 月27日-11月17日)(TVドラマ)(木下恵介劇場) -企画・演出・脚本:木下恵介 [あっけらかん](11月24日-12月8日)(TVドラマ)(木下恵介劇場) -企画・演出・脚本:木下恵介 [見知らず柿](12月15日-12月29日)(TVドラマ)(木下恵介劇場) -企画・演出・脚本:木下恵介 1965 [お好み焼きてんまつ 記](1月5日-1月26日)(TVドラマ)(木下恵介劇場) -企画・演出・脚本:木下恵介 [まだ寒い春] (2月2日-2月23日)(TVドラマ)(木下恵介劇場) -企画・演出・脚本:木下恵介 [石の薔薇](3月2日-3月30日)(TVドラマ)(木下恵介劇場) -企画:木下恵介 [喜びも悲しみも幾歳月] (4 月6日-9月28日)(TVドラマ、TBS)(木下恵介劇場) -企画・原作:木下恵介 -出演:大辻司郎/松本典子 [二人の星] (10月5日-1966年3月29日)(TVドラマ)(木下恵介劇場) -企画・脚本:木下恵介 -出演:園井啓介/小林千登勢 1966 …1月小説「二人の星」(弘文堂)を 出版。 [記念樹](4月5日-1967年2月14日)(TVドラマ)(木下恵介劇場) -企画・脚本:木下恵介 -出演:馬渕晴子 [今年の恋](2 月21日-4 月11日)(TV ドラマ)(木下恵介劇場) -企画・原作:木下恵介 - 出演:加藤剛/栗原小巻 [女と刀](4 月18日-10月 10日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -企画・脚色:木下恵介 - 出演:中原ひとみ -これより番組タイトルを「木下恵介アワー｣ 『なつかしき笛や太鼓』(木下
プロ・宝塚映
画)(9月
30日封切)
[もがり笛] (10月17日-1968年1月 9日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -企画・脚色:木下恵介 - 出演:江原真二郎 1968 [おやじ太鼓](1 月16日-10月 8日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -企画・脚本:木下恵介 - 出演:進藤英太郎/風見章子 [三 人家族] (10月15日-1969年4月 15日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -企画:木下恵介 - 出演:竹脇無我/栗原小巻 1969 [おやじ太鼓2](4 月22日-10月 14日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -企画・脚本:木下恵介 …黒澤明、市川崑、小林正樹と共同プロダク ション「四騎の会」を設立した。 山本周五郎の小説「町奉行日記」を「どら平太」として4人共同で脚色・監督をすると発表。脚本を執筆する。 4大巨匠揃い踏みということで注目を集めたが、4人共同監督による映画は結局実現しなかった。 [兄弟] (10月21日-1970年4月 14日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -企画・演出:木下恵介 - 出演:津坂匡章/あおい輝彦/秋山ゆり/沢田雅美 1970 [あしたからの恋](4 月21日-11月24 日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -企画・演出:木下恵介 - 出演:尾崎奈々/大出俊 [冬の歌] (4 月-7月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列で連続テ レビ・ドラマ・シリーズ「木下恵介・人間の歌」を放送開始。 [我(に わか)浪華侠伝] (7 月-10月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [椿の散るとき] (10 月-1971年1月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [二 人の世界] (12 月1日-1971年5月 25日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -企画・演出:木下恵介 - 出演:竹脇無我/栗原小巻 1971 [冬の雲] (1 月-8月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -脚本:木下恵介 -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [たんとんとん](6 月1日-11月 30日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -企画・演出:木下恵介 - 出演:森田健作/ミヤコ蝶々 [冬の華] (9 月-12月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [太陽の涙](12 月7日-1972年5月 30日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -企画・脚本:木下恵介 - 出演:加藤剛/山本陽子 [春の嵐] (12 月-1972年4月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 1972 [地の果てまで] (4 月-7月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [幸 福相談](6 月6日-9月 26日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -企画:木下恵介 - 出演:倍 賞千恵子/山口崇 [白い夏] (8 月-11月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [おやじ山脈] (10月3日-1973年3月 27日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -出演:佐野浅夫/沢田雅美/進藤英太郎/小 倉一郎 [愛よ、いそげ] (12 月-1973年5月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 …川頭義郎監督死去。(46歳) 1973 [思い橋](4 月3日-9月 25日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -出演:藤岡弘/上村香子/松坂慶子 [風の色] (5 月-8月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [夏の別れ] (8 月9日-8 月30日)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [そ れぞれの秋] (9 月-12 月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [炎の旅路] (10 月3日-1974年3月 27日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) [冬の貝殻] (12 月-1974年3月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 1974 [バラ色の人生] (3 月-6月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [わが子は他人](4 月4日-9月 25日)(TV ドラマ)(木下恵介アワー) -企画・演出: 木下恵介 - 出演:松山省二/杉浦直樹/音無美紀子/林美智子 [風の町] (6 月-9月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [阿 蘇の女] (9 月-12月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) - 脚本:木下恵介 -TBS0系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [華やかな荒野] (10 月-1975 年3月)(TV ドラマ、TBS) - 企画:木下恵介 -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [三人姉妹] (12 月-1975 年3 月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シ リーズ。 1975 [もうひとつの春] (4 月-6月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シ リーズ。 [魅 せられた夏] (4 月-10月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [ガ ラスの森] (10 月-1976年2月)(TV ドラマ、TBS) -企画:木下恵介プロダクション -TBS系列連続テレビ・ドラマ。 [旅 への誘(い ざな)い] (10 月-1976年1月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 < 冬の旅> (12 月公演)(舞 台、日生劇場) -演出・脚本:木下恵介 -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 1976 [早春物語] (1 月-4 月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 [遥かなる海] (4 月-10月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 『スリランカの愛と別
れ』(カラー)(東宝映画・俳優座
映画放送)(5月29日封切)
[喜びも悲しみも幾歳月] (9 月-1977年1月)(TV ドラマ、日本テレビ) - 原作:木下恵介 -日本テレビ系列で連続ドラマ放送。 [お菓子放浪記] (10 月-1977 年1月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 1977 [冬の運動会] (1 月-3 月)(TV ドラマ、TBS)(木下恵介・人間の歌) -TBS系列連続テレビ・ドラマ・シリーズ。 …11月、紫 綬褒章を受章。 1979 『衝動殺人 息子よ』(カ
ラー)(松竹大船・東京放送)(9月19日封切)(キ
ネマ旬報ベストテン第5位)☆
 『衝動殺人 息子よ』高峰秀子、若 山富三郎  『衝動殺人 息子よ』高峰秀子、若 山富三郎 …高峰秀子が『衝 動殺人 息子
よ』の撮影途中で女優廃業を宣言する。（当初は八千草薫がキャス
ティングさ れていたが、八千草が出演できず、木下監督に口説かれたもの）(1999.2.20
『別冊太陽 女優 高峰秀子』平凡社 本地陽彦著「高峰秀子・年譜」参考)
1980 『父よ母よ！』(松
竹)(9月20日封切)
1981 …10月、脚本「女たちの戦場」を脱稿するが、松竹側から内容が暗すぎ るとの指摘があり製作中止。 1983 …8月、『この子を残して』をローマ法王に献上、拝謁される。 『この子を残して』(松竹・ホリ企
画)(9月7日封切)(芸術祭賞映画部門最優秀賞) 1984 …1月、『この子を残して』が芸術祭賞映 画部門最優秀賞を受賞。 …7月、『この 子を残して』がカルロビバリ映画祭反ファシズム闘士同盟賞を受賞。 …11月、勲四等旭日小綬章を受章。 1986 『新・喜びも悲しみも幾
歳月』(松竹・東京放送・博報堂)(6月
28日封切)
1987 …8月、64年に書き上げながら製作中止に なった脚本『戦場の固き約束』(主婦の友社)を出版するが、その直後より中国と松竹の合作 での製作企画が出る。しかし、現地ロケ直前に中国側から日本兵 の描写について異論が出たこと、松竹側が製作費を渋ったことなどが重なり再び製作中止となる。 1988 『父』(松
竹・キネマ東京・ビッグバン)(4月29日封切)
1991 …11月、文化功労者に選出される。
1995年の[日本映画オールタイ ム・ベストテン]映画100年特別企画は、映画100年を総括する特別企画として、評論家・作家・ジャーナリストな ど104人の選考委員の 全体点数(各個人選出ベストテンの第1位を10点、第2位を9点、以下第10位を1点)を集計、合計数の多い作品か ら抽出するという方法で、映画史を通じての日本映画ベストテンを発表した。 1996 …10月、文化庁芸術祭主催の「愛のかたち ―木下恵介の世界―」が開催される。 …1月8日、築地本願寺にて告別式が行われる。 木下家の墓は北鎌倉の円覚 寺にあり、小津安二 郎監督の墓とちょうど向かい合って建っている。
[映画人が選ぶオールタイム・ベスト テン](日本編)(外国編)キネマ旬報創刊80周年記念特別企画 は、従来の映画評論家を中心にしたアンケートとは異なり、監督、プロデューサー、脚本家、撮影監督など、実際に日本 映画の製作に携わる映画人(140人、144人)に、それぞれのベ スト作品10本を順不同で選んでもらう選考方法。(1999年10月下旬号、10 月上旬号においてアンケート結果を発表)
[日本・外国映
画20世紀の映画スター、 映画監督オールタイム・ベストテン]特別企画
※ [20世紀の映画スター]（日
本編）特別企画、[20世紀の映画スター]（外国編）特別企画は、評論家・作家・ジャーナリスト
など74人の選考委員に20世紀を代表する男優、女優のそれぞれ3名ずつを選んでもらう選考方法。(2000年5月下旬号、6月上旬号においてアンケート結果を発表)
※2000.6.1 朝日新聞記事
※ [20世紀の映画監督]（日
本編）特別企画、[20世紀の映画監督](外国編)特別企画は、評論家・作家・ジャーナリスト
など104人、107人の選考委員に20世紀を代表する監督5名を選んでもらう選考方法。(2000年11月下旬号、11月上旬号においてアンケート結果を発表)
[映画人が選ぶオールタイム・ベスト テン](日本編)(外国編)キネマ旬報創刊90周年記念特別企画 は、日本編は114人、外国編は121人の映画評論家や作家、文化人の投票を集計した。 〜写真〜  木下恵介 Top ：注目]
＜前 へ-次 へ＞ 参 考文献 『大 曽根家の朝』 『わ が恋せし乙女』 『お嬢さん乾杯！』 『破 れ太鼓』 『カルメン故郷に帰る』 『日 本の悲劇』 『女 の園』 『二 十四の瞳』 『野菊の如き君なりき』 『喜 びも悲しみも幾歳月』 『永 遠の人』 高 峰秀子 原 節子 森 雅之 監 督 サイトマップ 映 画ありき2 映 画ありき 〜ク ラシック映画に魅せら れて〜 |
