河原崎長十郎、原節子、中村翫右衛門 監督…山中貞雄 出演…河原崎長十郎(河内山宗俊) ………中村翫右衛門(金子市之丞) ………山岸しづ江(河内山宗俊の女房) ………原節子(お浪) ………市川莚司[のちの加東大介] 山中貞雄監督は今日日本映画史上屈指の傑 作として知られる時代劇『河 内山宗俊』(1936)のヒロインに、すべての無頼の男たちが「この美しい瞳のためなら死んでもいい」 と思うような清純で可憐な女優を捜し求めた挙句、時代劇の女優の中にはどう しても見つからず、 現代劇の女優から一人の初々しい〈麗人〉を抜擢した。当時まだ16才の原節子だった。
お浪(原節子)が 可愛らしい。
やくざの宗俊(河原崎長十郎)と、 浪人(中
村翫右衛門)が男の意地を張って決闘している処も 可笑しい。
宗俊と浪人がお浪のために命を投げ出して戦ったり、 宗俊の危機となると、身を挺する女房(山
岸しづ江)と、そ れを心配する浪人に「あいつ
は俺の女房だ」と言う宗俊、い
い。 任侠があって、粋で、それにユーモアもあって、好きな作品だ。 1995
1995年の[日本 映画オールタイム・ベストテン]映画100年特別企画は、映画100年を総括する特別企画として、評論家・作家・ジャーナリストなど104人の選考委員の 全体点数(各個人選出ベストテンの第1位を10点、第2位を9点、以下第10位を 1点)を集計、合計数の多い作品 から抽出するという方法で、映画史を通 じての日本映画ベストテンを発表した。 2000
映画誌『キネマ旬報』が、映画評論家 や俳優、脚本家ら74人に回答を求めて「20世紀の映画スター」を選出し、ランキングを発表した。 Top |