エルンスト・ルビッチ
   (1892.1.28-1947.11.30) (ドイツ、ベルリン生まれ)-Ernst Lubitsch-
プロフィール 独自の作品解釈 年譜

〜プロフィール〜

 観 客の想像力をかきたてる洒落た演出と洗練された手法を見せたルビッチ監督の映像表現は“ルビッチ・タッチ”と呼ばれ、映画 人に多大な影響を与え目標とされた。
 “艶笑喜劇の神様”“ソフィスティ ケーション・コメディの天才”と呼ばれたルビッチ監督と一 緒に仕事をしたビ リー・ワイルダー監督は、オフィスに“ルビッチならどうしただろうか?”と書かれた額を飾っていて、映画製作の基準であり続けていたという。そし て、小 津安二郎監督はペンネームにルビッチを使うほど尊敬していたそうだ。
 そのように、映画史に名を残す活躍をした監督たちのお手本となった監督だ。
 ルビッチ作品で特徴的なのは、もっ とも重要な出来事は閉じられたドアの向こう側で起こるとい うことだ。それを、ワイルダーも肝に銘じていて、映画は観客の想像力に身を委ねるときこそ、最高に雄弁なも のとなると考えていた。(ヘルムート・カラゼク著 『ビリー・ワイルダー自作自伝』瀬川裕司訳 参考)
 ルビッチ作品には宝が一杯隠されている。
 それを探し出す楽しさが堪らない。

 ストーリーに歌が入るという工夫を凝らしたミュージカルの原型となるシネオペ レッタを創造したり、巧みな展開と洗練された台詞で秀逸な都会派コメディを数多く製作してソフィスティ ケーション・コメディの礎を築いたルビッチ監督の作品は嵌る。

 フランスの映画史家ジョルジュ・サドゥールは名著「世界映画史」の 中で「アメリカの映画企業は、ドイ ツから招いたエルンスト・ルビッチによって絶大な恩恵を受けた」「とくにハリウッドの新興成金たち に、ヨーロッパ的な洗練をもたらした功績は大きい」と書いているという。(『エルンスト・ルビッチ』長谷川正著 参 考)

『青髭八人目の妻』の パジャマの上と下だけを買おうとする男女が出会うというのはワ イルダーがルビッチから男女の出会いのシチュエーションを求められたのに答えたものだったとい う。ルビッチは満面に笑みを浮かべて「完璧だ」と言ったそうだ。(田中雄二著『ビリー・ワイルダー』 参 考)
『東京の女』(1933)小津 安二郎のペンネーム(エルンスト・シュワルツ)は、 尊敬するエルンスト・ルビッチとハンス・シュワルツから取ったという。

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〜独自の作品 解釈〜

1938 『青 髭八人目の妻』-Bluebeard's Eighth Wife-
1939
『ニ ノチカ』-Ninotchka-
1940
『街角 桃色(ピンク)の店』-The Shop Around the Corner-
ストーリーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方 は、ご了承下さい。

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〜年譜〜
[1892][1911][1912][1913][1914][1916 出世靴屋][1918 舞踊の花形 男になったら カルメン 呪の眼][1919 パッション 花嫁人形]
[1920 寵姫ズムルン デセプション 白黒姉妹 男に なったら 田舎ロメオとジュリエット][1921 山猫リュシュカ][1922 ファラオの恋 灼熱の情炎]
[1923 ロジタ][1924 結婚哲学 禁断の楽園 三人の女性 三人の女][1925 ウィンダミア夫人の扇 当世女大学][1926 陽気な巴里っ子][1927 思ひ出]
[1928][1929 ラヴ・パレイド 山の王者][1930 パラマウント・オン・パレイド モンテ・カル ロ][1931 陽気な中尉さん]
[1932 極楽特急 私の殺した男 君とひととき 百萬 圓貰ったら][1933 生活の設計][1934 メリィ・ウィドウ][1936 真珠の頚飾(製作のみ)][1937 天使]
[1938 青髭八人目の妻][1939 ニノチカ][1940 街角 桃色の店][1941 淑女超特急][1942 生きるべきか死ぬべきか][1943 天国は待ってくれる]
[1946 小間使][1947]

1892

1月28日、ドイツ、ベルリン生まれ。
両 親は洋服屋を営なんでいた。
はじめは俳優を志し、16歳の時に高校を中退し、人気喜劇俳優ヴィクトル・アルノルド に弟子入りする。

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1911

マックス・ラインハルト率いる劇団に入団。

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1912

ラインハルト監督の映画に出演。
こ れがきっかけで、映画に傾倒する。

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1913

コメディアンとして映画界入り。

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1914

短編喜劇で、監督デビュー。監督と俳優の二役をこなす。

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1916

『出世靴屋』(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ
-出演:/エルンスト・ルビッチ

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1918

『舞踊の花形』(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

『男になったら』(サイレント)(白黒)
-監督・脚本:エルンスト・ル ビッチ

『カルメン』(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

『呪の眼』(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ
-出演:ポーラ・ネグリ/エミー ル・ヤニングス
-初の長編映画。

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1919

『パッション』-Madame Du Barry-(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ
-出演:ポーラ・ネグリ
-幻想的なスペクタル史劇。
世 界中で評判になる。


『パッション』ポーラ・ネグリら

『花嫁人形』(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

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1920

『寵姫ズムルン』-Sumrun/Arabian Night-(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

『デセプション』(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

『白黒姉妹』(サイレント)(白黒)
-監督・脚本:エルンスト・ル ビッチ

『男になったら』(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

『田舎ロメオとジュリ エット』(サイレント)(白黒)
-監督・脚本:エルンスト・ル ビッチ

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1921

『山猫リュシュカ』-Die Bergkattze-(サイレント)(白黒)
-監督・原作・脚本:エルンス ト・ルビッチ

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1922

『ファラオの恋』-Das Weib Des Pharaoh-(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

『灼熱の情炎』(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

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1923

『ロジタ』-Rosita-(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ
-出演:メアリー・ピックフォー ド
-初のハリウッド映画。


『ロジタ』メアリー・ピックフォード


『ロ ジタ』撮影中にメアリー・ピックフォードとエルンスト・ルビッチ

ドイツで活躍の後、ハリウッドスターのメアリー・ピックフォードに認められて渡米。
ピッ クフォード主演で『ロジタ』を撮る。
そ の後ワーナー・ブラザーズ社と契約する。

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1924

『結婚哲学』-The Marriage Circle-(米、ワーナー・ブラザーズ)(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ
-出演:アドルフ・マンジュー/ マリー・プレボー
-ハリウッドでの最初のヒット作。
ウィー ンを舞台に洒落た恋愛談議を見せ男女間の色恋沙汰を面白可笑しくスタイリッシュに描いたラヴ・コメディ。


『結婚哲学』マリー・プレボー、アドルフ・マンジュー

この頃から、人物の位置や視線などの映像表現によって人物の感情を描く、独自の“ル ビッチ・タッチ”を確立して、結婚喜劇、ソフィスティケーション・コメディに天才的な冴えをみせ、ハリウッ ドに大きな影響を与えた。

『禁断の楽園』-Forbidden Paradise-(米)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ
-原作:ラホス・ビロ/メニハー ト・レンジェル
-脚本:ハンス・クレイリー/ア グネス・ジョンストン
-撮影:C・J・ヴァン・アン ガー
-出演:ポーラ・ネグリ/アドル フ・マンジュー/ロッド・ラ・ロック/ポーリン・スターク/ク ラーク・ゲーブル(エキストラ)
-ク ラーク・ゲーブルがエキストラとして出演。

『三人の女性』-Three Women-(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

『三人の女』(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

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1925

『ウィンダミア夫人の 扇』-Lady Windermere's Fan-(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

『当世女大学』-Kiss me Again-(米、ワーナー・ブラザーズ)(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

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1926

『陽気な巴里っ子』-So This is Paris-(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

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1927

『思ひ出』-The Student Prince in Old Hiderberg-(米、MGM)(サイレント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

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1928

パラマウント社に移籍。

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1929

『ラヴ・パレイド』-The Love Parade-(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ
-出演:モーリス・シュヴァリエ /ジャネット・マクドナルド
-トーキー第1作。プレイボーイの伯爵と某国の女王のラヴ・ロマンス。
ス トーリーに歌が入るというミュージカルの原型となるシネオペレッタを創造したと言われているそうだ。(『エルンスト・ルビッチ』長谷川正著 参考)


『ラヴ・パレイド』ジャネット・マクドナルド、モーリス・シュヴァリエ

この作品からオペレッタ映画を連作した。

『山の王者』-Eternal Love-(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

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1930

『パラマウント・オン・ パレイド』-Paramount on Parade-(米.パラマウント)(白黒)
-監督:ドロシー・アーズナー/ オットー・ブラワー/エド モンド・グールディング/ヴィクター・ヒアマン/エドウィン・H・ノッフ/ローランド・V・リー/エルンスト・ルビッチ/ロウター・メンディス/ヴィク ター・シェルツィンゲル/エドワード・サザーランド/フランク・タトル
-撮影:ハリー・フィッシュベッ ク/ヴィクター・ミルナー
-スクリプター:エルシー・ジャ ニス
-振り付け:デイヴィッド・ベ ネット
-出演:リチャード・アーレン/ジーン・アーサー/ウィリア ム・オースティン/ジョージ・バンクロフト/クララ・ボウ

『モンテ・カルロ』-Monte Carlo-(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

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1931

『陽気な中尉さん』-The Smiling Lieutenant-(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ
-脚本:E.ヴァイダ/S.ラファエルソン

-撮影:ジョージ・フォルシー
-音楽:オスカー・ストラウス
-出演:モーリス・シュヴァリエ(ウィーンの伊達男/ニキ)/クローデット・コルベー ル(ヴァイオリン弾き/フラン ジー)/ミリアム・ホプキンス(王女/アンナ)/ チャーリー・ラグルズ

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1932

『極楽特急』-Trouble in Paradise-(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ
-出演:ミリアム・ホプキンス(泥棒リリー)/ケイ・フランシス(女社長/マリエット)/ハーバート・マーシャル(大泥棒ガストン・モネスク/ラ・ヴァル)/C・オーブリー・スミス(アドルフ・J・ジロン)
-大泥棒ガストン(ハーバート・マーシャル)と、同じく泥棒のリリー(ミリアム・ホプキンス)。二人は意気投合して女社長マリエット(ケイ・フランシス)に近づき大金をせしめる計画を立てるが、マ リエットのハートまでガストンが盗んでしまった。
恋 するマリエット、嫉妬するリリー、泥棒家業と恋の狭間で困惑するガストン。
三 角関係がコミカルに描かれている。

『私の殺した男』-The Man I Killed-(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ

『君とひととき』-One Hour With You-(米、パラマウント)(白黒)
-監督・製作:エルンスト・ル ビッチ
-出演:モーリス・シュヴァリエ /ジャネット・マクドナルド

『百萬圓貰ったら』-If I Had a Million-
-監督・脚本:エルンスト・ル ビッチ

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1933

『生活の設計』-Design for Living-(米、パラマウント)(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ
-原作:ノエル・カワード
-出演:フレドリック・マーチ/ゲー リー・クーパー/ミリアム・ホプキンス
-ルビッチが最も得意とする男女の三角関係をコミカルに描いた恋愛喜劇。
2 人の男の間で揺れ動く女心を見事に描き出していている。


『生活の設計』ミリアム・ホプキンス、ゲーリー・クーパー

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1934

『メリィ・ウィドウ』-The Merry  Widow-(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ
-出演:モーリス・シュヴァリエ /ジャネット・マクドナルド
-ヨーロッパの大富豪の未亡人とパリの公使館勤務のプレイボーイ伯爵との恋の駆け引きを 洒脱な演出と美しい音楽の中に描く。


『メリィ・ウィドウ』ジャネット・マクドナルド、モーリス・シュヴァリエ

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1936

『真珠の頚飾』-Desire-(米)(白黒)
-監督:フランク・ボーゼー ジ 
-製作:エルンスト・ルビッチ
-原作:ハンス・スツェケリー /R・A・ステムレ
-脚色:エドウィン・ジャスタ ス・メイヤー/ウォルデマー・ヤング/サミュエル・ホフェンシュタイン
-撮影:チャールズ・ラング
-音楽:フレデリック・ホラン ダー/レオ・ロビン
-出演:マ レーネ・ディートリッヒ/ゲー リー・クーパー/アーネスト・コサート/ジョン・ハリディ/ウィリアム・フローリー/エイキム・タ ミロフ


『真珠の頸飾』マレーネ・ディートリッヒ


『真珠の頸飾』マレーネ・ディートリッヒ

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1937

『天使』-Angel-(米パラマウ ント)(白黒)
-監督・製作:エルンスト・ル ビッチ
-原作:メルシオール・レンギー ル
-脚本:サムソン・ラファエルソ ン/ガイ・ボルトン
-撮影:チャールズ・ラング
-出演:マ レーネ・ディートリッヒ/ハーバート・マーシャル/メルヴィン・ダグラス/エドワード・エヴァレッ ト・ホートン/ハーバート・マンディン

監督として再びパラマウントに招かれ『天使』を撮る。 

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1938

『青 髭八人目の妻』-Bluebeard's Eighth Wife-(米パラマウ ント)(白黒)
-監督・製作:エルンスト・ル ビッチ
-原作:アルフレッド・サヴォ アール
-脚本:チャールズ・ブラケット /ビ リー・ワイルダー
-撮影:レオ・トーヴァー
-音楽:ウェルナー・リヒャル ト・ハイマン
-出演:ゲー リー・クーパー/ク ローデット・コルベール/デヴィッド・ニーヴン/エドワード・エヴェレット・ホートン/エリザベ ス・パターソン/ハーマン・ビング
-リビエラでパジャマの上と下だけを買おうとする男女の出会いをゲー リー・クーパー(大富豪のアメリカ人/マイケ ル)ク ローデット・コルベール(フランス没落貴族の 娘/ニコル)が、コミカルに演じ惹きつけてゆく。[全文へ]
※パジャマの上と下だけを買おう とする男女が出会うというのはワイルダーがルビッチから男女の出会いのシチュエーションを求められたのに答えた ものだったという。ルビッチは満面に笑みを浮かべて「完璧だ」と言ったそうだ。(田中雄二著『ビリー・ワ イルダー』参考)


『青髭八人目の妻』ゲーリー・クーパー、クローデット・コルベール

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1939

『ニ ノチカ』-Ninotchka-(米、MGM)(白黒)
-監督・製作:エルンスト・ル ビッチ
-原案:メルキオール・レングィ エル
-脚本:ビ リー・ワイルダー/チャールズ・ブラケット/ウォルター・ライシュ
-撮影:ウィリアム・H・ダニエ ルズ
-音楽:ウェルナー・リヒャル ト・ハイマン
-出演:グ レタ・ガルボ/メルヴィン・ダグラス
-共産主義のソビエトの固いお国柄を風刺したソフィスティケーション・コメディ。
ソ ビエトからパリに亡命した伯爵夫人がからむ没収された宝石類を売りさばくようにソ連商務省の役人が命令を受 けてパリに来るが花の都の華やかさに仕事どころではなくなっていた。
そ こでコチコチの党員ニノチカグ レタ・ガルボを派遣する。が…[全 文へ]


『ニノチカ』グレタ・ガルボら

    
『ニノチカ』グレタ・ガルボ、メルヴィン・ダグラス


『ニノチカ』グレタ・ガルボ、メルヴィン・ダグラス

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1940

街角 桃色(ピンク)の店』-The Shop Around the Corner-(米、MGM)(白黒)
-監督・製作:エルンスト・ル ビッチ
-原作:ニコラウス・ラズロの戯 曲の映画化(ハンガリー)
-脚本:サムソン・ラファエルソ ン
-出演:ジェー ムズ・スチュワート(販売主任クラリク)/マーガレット・サラヴァン(クララ・ノヴァク)/フランク・モーガン(オーナー/マトゥチェック)
-挿入曲:♪黒い瞳
-密かに思いを寄せている文通相手がいる文学肌のマトゥチェック商会の販売主任クラリク(ジェー ムズ・スチュワート)が勤める店に、クララ(マーガレット・ サラヴァン)と言う女性が職を求めてきて強引に採用させて もらう。そのクララにも惹かれている文通 相手がいた。
ク ラリクとクララは馬が合わず、何かといがみ続けて半年が過ぎた。
二 人は文通を続けてきた相手と初めて会う約束をする。
そ の日が来た。[全 文へ]
ル ビッチならではの想像を広がせてくれる素晴らしい演出が観られ大好きな作品だ。
クラリクとクララのや出会いや関係が興味深く描かれたこの作品は後に『ユー・ ガット・メール』としてリメイクされた。

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1941

『淑女超特急』-That Uncertain Feeling-(白黒)
-監督・製作:エルンスト・ル ビッチ
-出演:マール・オベロン(ジル・ベーカー)/メルビン・ダグラス(ラリー)/バージェス・メレディス(ピアニスト/セバスチャン)
-保険会社の副社長の夫ラリー(メルビ ン・ダグラス)との味気ない生活でイライラするとシャック リが出るようになった妻ジル(マー ル・オベロン)が、変化を求めて芸術家セバスチャン(バー ジェ ス・メレディス)に恋をする。なんとか妻を取り戻そ うと作戦を立て夫が頑張る ラヴ・コメディ。
『当世女大学』のリメイク。

MGMを離れ独立して『淑女超特急』を手掛ける。

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1942

『生きるべきか死ぬべき か』-To Be or Not to Be-(白黒)
-監督:エルンスト・ルビッチ
-撮影:ルドルフ・マテ
-出演:キャロル・ロンバード/ ジャック・ベニー/ロバート・スタック
-恋愛コメディとナチス占領下のポーランドからの脱出を計画する芸人たちのサスペンスが とても上手に絡み合わされた作品。

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1943

『天国は待ってくれる』-Heaven Can Wait-(米、20世紀フォックス)(カラー)
-監督・製作:エルンスト・ル ビッチ
-出演:ジーン・ティアニー/ド ン・アメチー(ヘ ンリー)
-最初で最後のカラー作品。
年 老いて地獄に落ちた主人公ヘンリー(ドン・アメチー)が、 閻魔大王にその生涯を話し始めるところから始まり、ルビッチの世界へどんどん引き 込まれてゆくファンタジー・コメディ。

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1946

『小間使』-Cluny Brown-(米、20世紀フォックス)(白黒)
-監督・製作:エルンスト・ル ビッチ
-出演:ジェ ニファー・ジョーンズ/シャルル・ボワイエ

…心臓疾患を理由に監督業を引退する。

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1947

11月30日、心臓発作で死亡。
大人の男女の色恋を軽妙洒脱に描いた傑作を連発して一時代を築いた監督が旅立った。

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※記号[:特に好きな作品 :面白い 作品]

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参 考文献
『青 髭八人目の妻』
『ニ ノチカ』
街角 桃色(ピンク)の店』
ク ローデット・コルベール
グ レタ・ガルボ
ジェ ニファー・ジョーンズ
ジー ン・アーサー
マ レーネ・ディートリッヒ
ゲー リー・クーパー
ジェー ムズ・スチュワート
ビ リー・ワイルダー
監 督
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