情婦マノン
  
   ミシェル・オークレール、セシル・オーブリー

※ストーリーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方は、ご了承下さ い。

  

記号[☆:スタッフ・キャスト : 始めに :終わり に] web拍手 by FC2
(1948)(米)(ヴェネチ ア映画祭サン・マルコ金獅子賞)-Manon-
監督…ア ンリ=ジョルジュ・クルーゾ
原作…アベ・プレヴォー『マノン・レス コー』
脚本…アンリ=ジョルジュ・クルー ゾー/ミシェル・フェリ
撮影…アルマン・ティラール
音楽…ポール・ミスラキ
出演…ミシェル・オークレール(ロベール・デ・グリュ)
………セシル・オーブリー(マノン・レスコー)

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ドイツ側に通じていた娼婦マノン(セ シル・オーブリー)がレジスタンス 側に引っ立てられた。

その見張 り役ロベール(ミシェル・オークレール)は彼女に一目ぼれして、同志を裏切ってパリへ逃げる。

だが、贅 沢な生活をしたいマノンはヤミ取引にかかわり、客を取る。

マノンに 振り回されたロベールは罪を犯し、彼女を連れて逃避行する。

だが、マ ノンはアラブの砂漠で銃弾を受ける。
死を前にしたマノンは、
マノン…「ここで死ぬために 私はきたのよ
あなたの傍で死ぬために
もう私たちの恋を邪魔しに来るものもないわ
何も…」と、告げ息絶える。

マノンの 死体を逆さに担いで砂漠を歩く。

死体が揺 れ、肌があらわになる。反動で白目があらわれ、口から血が頬を伝わって流れ 落ちる。

ロベール はマノンの死体を顔だけを残し砂に埋める。そして、キスをして口説き顔を寄 せて絶命する。
ロベール…「僕は幸せな んだよ 君が死んで… 君が死んでね…
君はもう僕のものだから 完全に僕のものだから
愛しているよ マノン もう離れないよ… 君は僕のものだ マノン…」と、幸せそうに。

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 死によって一体化する愛を衝撃 的な 演出で見せたラストシーンは鬼才と言われたク ルーゾならではだ

  1980年代に初めて観たが、リアルな映像にショックを受けて怖くて堪らなかった。 その時のことを昨日のことのように思い出す。

セシル・オーブリーは小悪魔のようなマノンを演じ、人 気が爆発したそ うだが、あまりにも鮮烈だったマノンの印象のために足を引っ張られたという。
彼女の熱烈なファンだった モロッ コの王族と恋仲になり、結婚(5年後に離婚)して3年たら ずで 女優を辞めたそうである。
離婚後に、長男に読んで聞 かるた めに書いてきた童話が編集者の目に留まり出版された物語が評判を呼び作家として有名になったそうだ。(1993.9.12朝日新聞『シネマCINEMAキネマ』記事 参考)

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