NEWSトーク(ポップス)
私 が日々感じていることを書き綴っています
ちあきなおみ
-Naomi Chiaki-

更新 2019/7/28 23:17

◆再々ブームの歌声に喝采。

♪矢切の渡しを歌うちあ きなおみ

　最近、私は「微吟」のCDが発売されるなど再々ブームになっている彼女の歌に嵌って いる。

　27年程前に夫を亡くした後に、「今 は歌える状態にないので」と休業を告げたまま、 現在まで活動を休止している歌手だ。

　当時、♪喝采を歌っている彼女に衝撃を受けたものの、洋楽や唱歌を好 きだった私は嵌 るまでには至っていなかった。が、年齢を重ねてきたからだろうか、彼女の歌声が心に響 いてきた。

　特に♪矢切の渡し(作詞:石本美由起、作曲:船村徹)の彼女 の歌いっぷりは最高だ。当時(1983年)は細川 たかしがレコード大賞を受賞していたので彼の歌だと思っていた。今回、ちあきなおみが1976年に発表した のをカバーしていたと知った。

　ちあきなおみは作詞家や作曲家が彼女の歌声に惚れ込み、絶賛し復帰を待ち望んでいる という。

　私小説歌謡と言われる歌い方がドラマチックな世界を脳裏に焼き付けていくからだ。

　♪矢切の渡しは勿 論、♪喝采♪ かもめの街♪紅い花♪冬隣♪紅とんぼ♪酒場川♪さだ め川♪朝日のあたる家♪夜へ急ぐ人♪ねえあんた♪帰れないんだよなど、どの歌声も愛する人を 失った悲しみを 切々と伝え涙を誘う。

　夫の柩にしがみつきながら「私 も一緒に焼いて」と号泣したという彼女の姿がより切な くさせるからだろう。