グレタ・ガルボ、メルヴィン・ダグラス 監督…エ ルンスト・ルビッチ 製作…エ ルンスト・ルビッチ 原案…メルキオール・レングィエル 脚本…ビ リー・ワイルダー/チャールズ・ブラケット/ウォルター・ライシュ 撮影…ウィリアム・H・ダニエルズ 音楽…ウェルナー・リヒャルト・ハイ マン 出演…グ レタ・ガルボ(ソ連の女闘士/ニノチカ) ………メルヴィン・ダグラス(レオン) ………アイナ・クレア(ロシアの伯爵夫人) ………ベラ・ルゴシ ………シグ・ルーマン 共産主義のソビエトの固いお国柄を風刺し
たソフィスティケーション・コメディ。 ソビエトからパリに亡命した伯爵夫人がからむ没収された宝石類を売りさばくようにソ 連商務省の役人が命令を受けてパリに来るが花の都の華やかさに仕事どころではなくなっていた。 そこでコチコチの党員ニノチカ(グ レタ・ガルボ)を派遣する。が、… ニノチカに「君の角膜が素敵」というメルヴィンや、吹き出して大笑いするグ レタ・ガルボが印象的で話題にもなった。 ルビッチを尊敬していたというガルボは、これまで見せたことがないような笑い顔で監 督の演出に応えた。 ※1957年にルーベン・マ ムーリアン監督、ミュージカル『絹の靴下』でリメイクされた。
※エ
ルンスト・ルビッチから多大な影響を受け、ワ
イルダーの映画製作の基準であり続けていたという。そのル
ビッチ作品で特徴的なのは、「もっとも重要な出来事は閉じられたドアの向こう側で起こる」という。それを、ワ
イルダーも肝に銘じていて、「映
画は観客の想像力に身を委ねるときこそ、最高に雄弁なもの」と考えていたそうだ。(ヘルムート・カラゼク著『ビリー・ワイル
ダー自作自伝』瀬川裕司訳 参考) Top
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