レベッカ
  
   ジョーン・フォンテーン、ジュディス・アンダーソン

  

記号[☆:スタッフ・キャスト : 始めに] web拍手 by FC2
(1940)(米)(ア カデミー作品賞)-Rebecca-
監督…ア ルフレッド・ヒッチコック
製作…デヴィッド・O・セルズニック
プロデューサー…デヴィッド・O・セ ルズニック
原作…ダフネ・デュ・モーリアの同名小 説
脚本…ロバート・E・シャーウッド/ ジョーン・ハリソン
撮影…ジョージ・バーンズ(ア カデミー撮影賞)
出演…ローレンス・オリヴィエ(マキシム・ド・ウィンター)
………ジョー ン・フォンテーン(カロライン/ド・ウィンター夫人)
………ジョージ・サンダース(ジャック・fzヴェル)
………ジュディス・アンダーソン(ダンヴァース夫人)
………ナイジェル・ブルース(ギルス・レイシー少佐)
………C・オーブリー・スミス(ジュリアン大佐)

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 ヒッ チコック監督がプロデューサーのセルズニックにアメリカへ招かれて撮っ た最初の作品。

 朽ち果てた豪邸「マンダレー」から回顧するシーンなどのジョージ・バーンズ のカ メラワークがいい。サスペンス感を漂わせている。

叔 母の付き人として南仏の避暑地にやってきていた娘カロライン(ジョー ン・フォンテーン)が、海岸の崖っぷちに 立っている英国の大富豪マキシム・ド・ウィンター(ロー レンス・オリヴィエ)が自殺しようとしていると思い込み 声をあげる。

そのことがきっかけでマキシムに誘われるようになり、後妻として屋敷に入ること になる。

上流社会を知らない若妻カロラインは怖ず怖ずと豪邸「マンダレー」へ。

そ こには、亡くなったウィンター前夫人、“レベッカ”を敬愛するダンヴァース夫 人(ジュディス・アンダーソン)がい た。

ダンヴァース夫人は、かつてレベッカづきの使用人で、大邸宅を取り仕切ってい た。

レベッカこそがウィンター夫人と思い続けているダンヴァース夫人は若妻を受け入 れようとしない。

 初々しい役では、彼女の右に出る者無しのジョー ン・フォンテーンが控えめに、怖ず怖ずと後妻を演じ、レベッカの崇拝者ダンヴァース夫 人を ジュディス・アンダーソンが威圧感を漂わせた演技でジワジワと迫ってくる。

 その二人を捉えるカメラワークが相乗効果を上げて恐怖は高みに達する。

若妻は、 レベッカの影に追いつめられて行き、そして…


『レ ベッカ』ジョーン・フォンテーン、ローレンス・オリヴィエら


『レ ベッカ』ジョーン・フォンテーン


『レ ベッカ』ジョーン・フォンテーン、ジュディス・アンダーソン


『レ ベッカ』ジョーン・フォンテーン、ローレンス・オリヴィエ


『レ ベッカ』ジョーン・フォンテーン、ローレンス・オリヴィエ、C・オーブリー・ スミス


『レ ベッカ』ジョーン・フォンテーン、ローレンス・オリヴィエら

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 最後まで映像として映し出されない 先妻 レベッカと、名前を一度も呼ばれない後妻。この二人はダンヴァース夫人の態度によって対極にあることが 演出されている。上手い演出だ。

 「R」のイニシャルの炎上で終わる演出 も、登場人物と、それを観ている私たちがこの イニシャルの人物の幻の恐怖に慄いていたことを思い出させる。
 そう、「レベッカ」を。

※オリヴィエはヴィ ヴィアン・リーをヒロインに推したが叶わなかったそうだが、この役はジョー ン・フォンテーンでよかったと思う。

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〜写真〜


『レ ベッカ』談笑 アルフレッド・ヒッチコック、ジョーン・フォンテーン、ローレンス・オリヴィエ

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参 考文献
ジョー ン・フォンテーン
ア ルフレッド・ヒッチコック
洋 画
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映画あり き

〜クラシック映画に魅 せられて〜

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