おもいでの夏
  
   ゲーリー・グライムス、ジェニファー・オニール

  プ ロローグ〜〜若妻〜〜買物袋〜〜勘違い〜〜キ ス〜〜薬局〜 〜ドロシー〜〜共 有肌 のぬくもりと初体験〜〜エピローグ〜  

記号[☆:スタッフ・キャスト : 始めに :終わり に] web拍手 by FC2
(1971)(米)-The Summer of ’42-
監督…ロバート・マリガン
製作…リチャード・A・ロス
脚本…ハーマン・ローチャー
撮影…ロバート・サーティース
音楽…ミシェル・ルグラン(ア カデミー賞作曲賞)
編集…フォルマー・ブラングステッド
出演…ジェニファー・オニール(ドロシー)
………ゲーリー・グライムス(ハーミー)
………ジェリー・ハウザー(オスキー)
………オリヴァー・コナント(ベンジー)
………キャサリン・アレンタック(アギー)
………クリストファー・ノリス(ミリアム)
………ルー・フリッゼル(薬剤師)

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 好きな作品だ。愁いを含んだジェニ ファー・オニールのドロシー役がいい。そして、少年ハーミー(ゲー リー・グライムス)が ドロシーに注ぐ視線が実にいい

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〜プロローグ〜

美しい景 色とミシェル・ルグランの甘味なメロディーをバックに、ハーミーの回想するナ レーションで始まる。
ハー ミー…“私は15歳の夏を 家族と島で過ごし た
当時のこの島は 家も 人も少なかった
風景は変化に富み 海 の美しさは特別だった
島は寂しかったが
ほかにも 子供連れの 家族が滞在し
友達はいた
1942年のその夏は
親友のオスキーがいた
もう一人はベンジーで
「悪ガキ三人組」を気 取った”


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェリー・ハウザー、オリヴァー・コナン ト

“丘の家に 彼女はいた
彼女を初めて見た日から
私が感じたのは
かつて経験のない 胸の震 えで”


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス

“私を混乱させた”

『お もいでの夏』ジェニファー・オニールら
“彼女に対し 私が味わったのは
不安であり
誇りであり
無力感だった”


『おも いでの夏』ジェニファー・オニールら


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール

性への旺 盛な好奇心と大人になろうと背伸びをしている15才のハーミー(ゲー リー・グライムス)が、1942年の夏、家族とバカンスに来た 島(ニュー・ イングランド沖合い)で丘の上の一軒家に 住む美しい人妻ドロシー(ジェ ニファー・オニール)に釘付けになり憧れる。

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〜若妻〜

フランス 戦線に向かう夫を見送る若妻ドロシーの姿に目を奪われるハーミー。


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール

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〜買物袋〜

ドロシー が買物袋をひっくり返しているのを見て、話す機会ができたと嬉しそうに近寄る ハーミー。
ハー ミー…「手伝います」と 言う。

困っ ていたドロシーは、
ド ロシー…「お願いよ
買いすぎね ワゴンが必要だったわ」と 言い、手伝ってもらう。
買 物袋を受け取りながら、
ハー ミー…「あれば楽です」と 言うハーミー。
ド ロシー…「ええ」
ハー ミー…「この次はワゴンを」
ド ロシー…「ええ 1つは持つわ」と 言うドロシー。
ハー ミー…「大丈夫ですよ」と 言うハーミー。
ド ロシー…「分けたほうが楽よ 手間賃は出す わ」
ハー ミー…「気にしないで」と 言うハーミー。
ド ロシー…「家は遠いのよ」と 言うドロシー。
ハー ミー…「知ってます」
ド ロシー…「ほんと?」と 首を傾げるドロシー。
 可愛い。
ハー ミー…「あっちですね」と 言い、買い物袋を両手で抱え込み歩き出すハーミー。
ド ロシー…「大丈夫?」
気 遣うドロシー。
 この後、大丈夫と言い張って荷物を持つハー ミーに首を左右に振って“ふう〜ん”という仕 草をするドロシーがチャーミングだ。


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール、ゲーリー・グライムス

ハーミー は擦れ違う友達に見られないように顔を隠したり、重たくて堪らないのに無理を してドロシーに笑い顔を見せる。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス

 重たい荷物 を必死に運ぶハーミーの姿が実にコミカルに描かれていて微笑ましい。

家まで運 んでくれたハーミーにお礼を言い、
ド ロシー…「運び賃を受け取ってね」と 手間賃を渡そうとするドロシー。

ハー ミー…「気を遣わないで」と 言い、受け取ろうとしないハーミー。
 こうしてドロシーと話せることが嬉しいのだ から。
ド ロシー…「でも困るわ」と 言うドロシー。
ハー ミー…「いいんです」と 言うハーミー。
ハー ミーにコーヒーを入れてやる準備をするドロシー。
ドー ナツを勧められたハーミーが嬉しそうに袋を開ける。
だ が、ドロシーに会う前に食べていたドーナツと一緒だった。
 がっかりするハーミーの表情がユニークだ。


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール、ゲーリー・グライムス

大人ぶっ てブラックコーヒーがいいと言うハーミー。


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス

ブラックコーヒーが思っていたのより苦くて顔を顰めるハーミー。
 可笑しい。
 また、ハーミーが背伸びしていること に気付きながら、接しているドロシーの表情がいい。


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール

帰り際に 手間賃を受け取らないハーミーに、あのドーナツを渡し見送るドロシー。
思 わず「腰痛になる」と言ってしまったハーミーを見て笑うドロシー。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェニファー・オニール

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〜勘違い〜

オスキー(ジェリー・ハウザー)が 誘ったミリアム(クリストファー・ノリス)と、アギー(キャ サリン・アレンタック)と一緒に映画館でダブルデートしようと しているハー ミー。
そ こにドロシーが通り掛り挨拶する。
慌 てるハーミー。

 これから、館内で性的な欲望を満たそうと 思っているハーミーの動揺がよく出ているシーンで滑稽だ。
通 り過ぎたドロシーが、
思い立ったように戻ってきて、
「木曜の午後 来てくれる? 重たい ものを動かしたいの」と 頼むと、
ハーミーは、
「いいですよ」と無邪気に喜ぶ。

「午前中のほうがいいわ 10時ではどう?」と変更するドロシーに、
「ええ コーヒーを」と嬉しそうに言うハーミー。

「ブラックね?」とドロシーが言うと、
覚えていてくれたことを喜び、
「ええ オーライ」とにこにこして答えるハーミー。

「じゃ木曜に 楽しんで」と去ってゆくドロシーを見ているハーミー。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェニファー・オニールら

「アギーの胸をたっぷり11分触っていた」と興奮して話すハーミーに、
「お前が触っていたのは腕だったよ」と言い、ハーミーの肩を抱くオスキー
(ジェリー・ハウ ザー)
思 い通りに行かなかった二人は笑いながら帰ってゆく。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェリー・ハウザー

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〜キス〜

荷物の整 理を手伝いに来たハーミーはドロシーの軽快な装いを見て興奮する。


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール

手伝って くれたハーミーに、今度こそ手間賃を受け取ってもらおうとするドロシー。
受 け取らないハーミー。
困っ ているドロシーに、

ハー ミー…「いいんです あなたが好きだ」と 言うハーミー。
ド ロシー…「うれしいわ 私も好きよ」と 笑顔で答えるドロシー。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェニファー・オニール

ハー ミー…「こんなの初 めてだ」と ドロシーを見詰めて言う。
ハー ミーの額にキスをしてやるドロシー。
有 頂天になって帰ってゆくハーミー。

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〜薬局〜

アギーた ちとのデートに備えようとオスキーに促されて薬局にゴムを買いに行くが、未成 年者であり初めてのこともあり、恥ずかしくて中々言い出せないでいるハーミー。
挙 句、アイスクリームをトリプルで注文してしまうハーミー。
 様子が可笑しいハーミーに応対する薬剤師 ルー・フリッゼルの表情がいい。

「ほかには?」と言う薬剤師ルー・フリッゼルに、
やっと、
「ゴムです」と言うハーミー。

だ が、余計なアイスクリームを買った分だけ足りなくなる。
純 朴な少年の態度に過ぎ去りし日を思い浮かべアイスクリームを含めた値段にしてやる薬剤師。


『おも いでの夏』ルー・フリッゼル

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〜ドロシー〜

丘の上に 腰掛けているドロシーを嬉しそうに見ているハーミー。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス

丘の上で 夫に手紙を書いているドロシー。


『おもいでの夏』ジェニファー・オニール

ドロシーに近寄り話し掛けるハーミー。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェニファー・オニール

ドロシー を見詰めるハーミー。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェニファー・オニール

丘で夫に 手紙を書いているドロシーに、
ハー ミー…「今夜いま す?」と 言うハーミー。
ド ロシー…「何?」
手 紙を書いていたドロシーが聞き返す。
ハー ミー…「近くに来るの で 寄っても?」と 言うハーミー。
笑 顔で頷き、
ド ロシー…「いいわよ」と 言うドロシー。
喜 ぶが気取って、
ハー ミー…「時間があった ら寄ります」と 言うハーミー。

家に入っ てゆくドロシーに、
ハー ミー…「待って あなたの名前は?」と 聞くハーミー。

ド ロシー…「ドロシー」と 答えるドロシー。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェニファー・オニール

ハー ミー…「僕のネコと 同じ 車にひかれたけど」と 言うハーミー。
“まあ!”と 笑って中に入ってゆくドロシー。

ド ロシー…「さよなら」
嬉 しそうに走って帰るハーミー。

 
『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス

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〜共有〜

夜、お洒 落してドロシーの家を訪れるハーミー。
ド アをノックし、
ハー ミー…「Hello」
と 声を掛ける。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス

返事がな い。
電 気が点いている中を覗き込みながら、
ハー ミー…「Hello」
と 再び声を掛ける。
出 て来ない。
心 配そうに中を覗き込む。
ド アをノックする。
ハー ミー…「Hello!」
ノ ブに触れる。
鍵 がかかっていない。
中 に入り、
ハー ミー…「Hello」と 声を掛ける。
だ が、返事がない。
中 を見ると曲の終わったレコードが回転している。


『おも いでの夏』

テーブル の上では吸いかけのタバコから煙が立ちのぼっている。
転 がっているグラスからウイスキーが零れている。


『おも いでの夏』

ハー ミー…“どうしたの だろう” と 思いながらドアを後ろ手で閉める。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス

部 屋を見回しながら、
ハー ミー…「Hello」と 声を掛ける。
奥 の部屋に向かって、
ハー ミー…「ドロシー いる?
ハーミーだけど」と 言う。
返 事がない。
ハー ミー…“どうしたのだろう”と 思いながらかけたままになっているステレオの針を戻しスイッチを切る。
奥 の部屋の方を気にしながら、タバコの火を消しにテーブルの方へ行く。
タ バコを消そうとしていると、くしゃくしゃになった電報が目に入り、


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス

“残念なお知らせですが ご主人はフランス戦線で 戦死されました”と いう文字が飛び込んできた。
奥 の部屋から物音がする。

驚 いて見ると泣きはらしたドロシーが、作り笑いをして髪を梳かしながら近づいて来る。
ド ロシー…「こんばんは」
ハー ミー…「Hi」と 答えドロシーを悲しそうに見詰める。
ド ロシー…「ひどい顔でしょ」と 恥ずかしそうに言う。
ハー ミー…「ちっとも」と 見詰めながら言う。
ド ロシー…「わかってるの」と 首を振る。


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール

辛くなり 背を向けるドロシー。
向 き直り、ハーミーに話し掛けようとするが胸が張り裂けそうになる。
傍 にあるステレオのスイッチを入れ、また、レコードをかけるドロシー。

メ ロディーが流れる。
身 の置き所のない悲しみに耐え、キッチンのテーブルに両手をつきすすり泣くドロシー。
じっ と見詰めるハーミー。


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール、ゲーリー・グライムス

気を取り 直さなくてはと、居間のテーブルの上を片付けようとするドロシー。
流 しの方へ運ぶドロシーを黙って見ているハーミー。
食 器を洗っているドロシーの肩が震えている。

ド ロシーに近づき、
ハー ミー…「悲しいです」と 言うハーミー。
洗っ ている手を止め、振り向いたドロシーの目から涙が流れ落ちる。
静 かにハーミーに近寄り、胸に顔をもたれる。


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール、ゲーリー・グライムス

そっとド ロシーを包み込むハーミー。
肌 のぬくもりを感じるドロシー。
切 なく甘味なメロディーに誘われるようにダンスを踊るハーミー。

一 緒に踊りながら泣き続けるドロシー。


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール、ゲーリー・グライムス

壁に映し 出された影が一つになる。
 二人の思いを映し出している。
 上手い。
ハーミーの目に涙が…
肌のぬくもりに触れるドロ シー。
メ ロディーが終わる。
踊 り続ける二人。

レ コード針が終えたレコード盤を回っている。
ハーミーの目から涙が流れ落ちる。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス

ハーミーの胸に顔をもたれて踊っていたドロシーが、顔を上げハーミーを見詰め、


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール、ゲーリー・グライムス

そっとキスをする。
じっとしているハーミーに、再びキスをする。
 抱きしめて欲しいの だ。
ど うしていいのか分からずにいるハーミー。
ド ロシーの手がハーミーの手を求めてゆく。
ハー ミーの手がしっかりと受け止め、しっかりと握り締める。
ハー ミーの手を引いて、寝室の方へ連れて行くドロシー。

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〜 肌のぬくもりと初体験〜

静かに ハーミーの上着を脱がせ、上着を胸に抱き静かに脇に置くドロシー。
 寝室の前でドロシーの足元が映し出され、ド ロシーの恥じらいが演出される。


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール

ドロシー を見詰めているハーミーの前で、下着を脱ぎ始めるドロシー。
ス リップを脱いだドロシーがハーミーを見詰める。


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール

ベッドに 近寄りカバーを開くドロシー。
ベッ ドに腰掛、服を脱ぎ始めるハーミー。
靴 を脱ぎ丁寧に脇に置こうとするハーミーの目に、置物に映ったドロシーが目に留まる。

ベッ ドに背を向け、下着の止め具を外すドロシー。
そ して、最後の下着を脱ぐ。
ベッ ドに入るドロシーを見詰めるハーミー。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェニファー・オニール

手を伸ば しハーミーの手に触れベッドに誘うドロシー。
そ の手を見ているハーミー。
ベッ ドに横になりハーミーを見詰めるドロシー。

ド ロシーに近寄るハーミー。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェニファー・オニール

静かに導 くドロシー。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェニファー・オニール

キ スをするハーミー。
静 かに抱き合う二人。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェニファー・オニール

波の音と 共に一時が流れる。


『おも いでの夏』ジェニファー・オニール


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェニファー・オニール

静かに寝 室を出て行くドロシー。
服 を着てハーミーがドアを開けると、ポーチの柱にもたれていたドロシーが、
ド ロシー…「おやすみ」
と 一言いう。
ハー ミー…「おやすみ」と 言い外へ出るハーミー。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス、ジェニファー・オニール

外へ出た ハーミーが振り向くと寂しそうにタバコを吸うドロシーの姿が目に入った。

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〜エピローグ〜

翌日、ド ロシーのことが頭から離れないハーミーが丘の上の家に行く。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス

ハーミー に宛てた手紙がドアにはさまっていた。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス

ドロ シー…“ハーミー  実家に帰ります
今の私の立場を わ かってください
昨夜のことは いずれ 時がたてば
あなたにも 理解でき るでしょう
私はあなたを忘れない
どうか平穏な人生を  送ってください
幸せになって それが 私の願い
ドロシー”
手 紙を読み終えたハーミーが丘の上の家を見ている。


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス

そして、 立ち上がって歩き出す。
そ こにハーミーのナレーションが流れる。
ハー ミー…“その後は会うこともなく 消息も知ら ない

あのころ私たちは子供で
衝動的に生きていた
日々は忙しく過ぎ
私たちには重大なことも 起こっては消えた
'42年の夏 私たちは
沿岸警備隊基地を4回襲い


『おも いでの夏』ゲーリー・グライムス

映画を5本見た
雨が9日 降った
ベンジーは時計を壊し
オスキーはハーモニカ をやめた
私は特別な体験の中で
子供の日と決別した  永遠 に


『おも いでの夏』

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 第二次世界大戦下のニュー・イングラ ンドの美しい避暑地で、少年のひと夏の体験を描いた切ないラブストーリーだ。
  アカデミー賞作曲賞を受賞したミシェル・ルグランの切なく甘味なメロディーに、愁いを含んだジェニファー・ オニールと、彼女に視線を注ぐゲーリー・グライムスの純朴さが実にいい作品だ。
  その一連の動作を細やかに演出したロバート・マリガンの手法は、ドロシーの悲しみを共有させ、ハーミーの大 人への一歩を見守らせた。
  見事だ。
 
 愛する人の悲しみを共有したハー ミーはドロシーにお悔やみを言う。
 あまりの悲しみに肌のぬくもりを 求めるドロシー。
 精神的な成長をしたハーミーはド ロシーの求めに応える。
 初 体験は憧れの女性とであったが、切ない。
 ドロシーの悲しみを思い遣れるか ら。

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参 考文献

洋 画
サ イトマップ
映 画ありき2
映画ありき
〜クラシック映画に魅 せられて〜

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