街角 桃色(ピンク)の 店
        
     マーガレット・サラヴァン、ジェームズ・スチュアート、フランク・モーガンら

※ストー リーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方は、 ご了承下さい。

 

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(1940)-The Shop Around the Corner-
監督…エ ルンスト・ルビッチ
製作…エ ルンスト・ルビッチ
原作…ニコラウス・ラズロの戯曲の映 画化(ハンガリー)
脚本…サムソン・ラファエルソン
出演…ジェー ムズ・スチュアート(販売主任クラリク)
………マーガレット・サラヴァン(クララ・ノヴァク)
………フランク・モーガン(オーナー/マトゥチェック)
※挿入曲♪黒い瞳

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密かに思いを寄せている文通相手がいる文学肌のマ トゥチェック商会の販売主任クラリク(ジェー ムズ・スチュアート)が勤める店に、クララ(マー ガレット・サラヴァン)と言 う女性が職を求めてきて強引に採用させてもらう。
そ のクララにも惹かれている文通相手がいた。

クラリクとクララは馬が合わず、何かといがみ続けて半年が過ぎた。二人は文通を続け てきた相手と初めて会う約束をする。

その日が来た。
ク ラリクは相談相手でもある同僚のピロヴィッチに文通相手に今夜の8時30分にカフェで会うことになったこ とを話す。
目 印は「アンナ・カレーニナ」の本と赤いカーネーションと。

一方、クララも。約束の時間に間に合うように、駆け出していった。

クララの前に現れたのは…
 
ク ラリクとクララのや出会いや関係が興味深く描かれたこの作品は後に『ユー・ガット・メール』と してリメイクされた。

雑貨店のオーナー、マトゥチェック(フラン ク・モーガン)が、クラリックを妻の不倫相手だと勘違いし て不況下で一方的に解雇する。
目 をかけていたクラリックに裏切られたと思ってのことだった。

マトゥチェックは、愛する妻に浮気され、息子同然に思っていたクラリックを解雇して しまった後悔と寂しさのあまりに自殺未遂をはかる。
が、 寸前のところで使い走りの少年ペピに助けられ、後で真相を知ることになる。
 
ラ ストシーンでマトゥチェックがクリスマスを一人で過ごしたくなくて、店から出てくる従業員に次々に予定を 聞いてディナーに誘おうとしているシーンがル ビッチらしい演出で好きだ。
やっ と、新しく使い走りとして雇われたばかりの少年ルディーがひとりでクリスマスを過ごすことを知って嬉し そうに豪華なメニューを話しているのがいい。

あの後、高級レストラン「ビロー」に連れていってご馳走するのだろう。
少 年が初めて口にするディナーを傍で嬉しそうに見ているマトゥチェックの姿が浮かんできた。
ル ビッチならではの扉の向こう側の想像を広がせてくれる素晴らしい演出だ。

オープニングの従業員の態度でマトゥチェックらの人物像をインプットさせる手法や、 シガレット・ケースなどの小物を使って惹き込む展開など見事だ。

ル ビッチは、この作品が最もお気に入りだったそうだ。よく解る。

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