オーソン・ウェルズ 監督…キャロル・リード 原作・脚本…グレアム・グリーン 音楽…アントン・カラス 出演…オーソン・ウェルズ(ハリー・ライム) ………ジョゼフ・コットン(ホリー・マーチンス) ………アリダ・ヴァリ(アンナ) ………トレヴァー・ハワード(キャロウェイ少佐) 敗戦後のウィーンを舞台にした 『第三の男』は、友情や裏切り、愛憎を、キャロル・リードが見事に演出し、光と影で白黒映画の頂点を極 めたロバート・クラスカーが撮影テクニックの極みを見せ、アントン・カラスのチターの音色が心に響き、 最高傑作にした作品だ。 白黒画面に浮かび上がるハリーの登場場面、大観覧車を印象付けるテクニック、地下水 路で繰り広げられるサスペンス、並木路での心理描写など、映像の力に惹き付けられる。
1997 1999 …キ
ネマ旬報創刊80周年記念特別企画[映画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]で1位。
[映画人が選ぶオールタイム・ベスト テン](日本編)(外国編)キネマ旬報創刊80周年記念特別企画 は、従来の映画評論家を中心にしたアンケートとは異なり、監督、プロデューサー、脚本家、撮影監督など、実際に日本 映画の製作に携わる映画人(140人、144人)に、それぞれのベ スト作品10本を順不同で選んでもらう選考方法。(1999年10月下旬号、10 月上旬号においてアンケート結果を発表) 2004 …キ ネマ旬報[オールタイム・ベストテン ジャンル別 ミステリー]で1位。 2009 …キ
ネマ旬報創刊90周年記念特別企画[映画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]で4位。
[映画人が選ぶオールタイム・ベスト テン](日本編)(外国編)キネマ旬報創刊90周年記念特別企画 は、日本編は114人、外国編は121人の映画評論家や作家、文化人の投票を集計した。 |