タイロン・パワー
   (1914.5.5-1958.11.15) (アメリカ、オハイオ州シンシナティ生まれ)-Tyrone Power-
プロフィール 独自の作品解釈 年譜

〜プロフィール〜

  世紀の美男子タイロン・パワーは芸能一族で育ち7才頃から舞台に立ち、10代の時からはシカゴのシェイクスピア 劇団に入った。
  映画界入りしようとする父と共に1931年にはハリウッドへ行き脇役で出演し、その後ニューヨークでキャサリ ン・コーネルの劇団に入って舞台出演した。
  その時に見込まれて、『ガールズ・ドミトリー』(1936)で改めてデビューした。
 『勝鬨』(1936)の好 演で若手スターとして認められたタイロン・パワーはサイレント期の大スター、ダグラス・フェアバンクスやルドル フ・ヴァレンチノのリメイク作品に出演するなど、スター街道をまっしぐらに歩むことになる。
  だが、タイロン・パワーは甘美な美貌のスターとして歩むだけではなく演技派への道を追い求めていたという。
  実際、『血と砂』(1941)の完成後、<リ リオム>の地方公演に参加して新境地を開こうとしたが、当時のスター・システムの壁に阻まれてし まった。

 タイロン・パワーは『快傑ゾロ』(1940)などの娯楽作で魅せる素早い太刀捌きだけでなく、苦悩する男の心情が描かれた『地 獄への道』(1939)『剃 刀の刃』(1946)『長 い灰色の線』(1954)『愛 情物語』(1956)『陽 はまた昇る』(1957)などでは瞳の 奥に怒りの炎と哀しみの灯火を宿らせた演技を見せた。
  また、『情婦』(1957)では女の気持を もてあそぶ役を演じ、役者として深みが加わってきて演技派として再評価された。
  そんな時であった。
  1958年11月15日、<ソロモンとシバの女王>のスペイン・マドリッドロケ中に心臓麻痺 を起こし44才で急死した。
  何とも惜しまれる。

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〜独自の作品 解釈〜

1946
『剃 刀の刃』-The Razor's Edge-
1956
『愛 情物語』-The Eddy Duchin Story-

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〜年譜〜
[1914][1931 ヴェニスの商人][1932 鉄血士官校][1934 お姫様大行進][1936 Girls Dormitory 四つの恋愛 勝鬨][1937 氷上乱舞 恋は特ダネ][1938 シカゴ 世紀の楽団 マリー・アントアネットの 生涯 スエズ]
[1939 
ワシントン広場の薔薇 地獄への道 雨ぞ降る][1940 地獄ヘの逆襲 快傑ゾロ]
[1941 英空軍のアメリカ人 血と砂][1942 純愛の誓い 激闘 海の征服者][1943 潜航決戦隊][1946 剃刀の刃]
[1947 
悪魔の往く町 征服への道]
[1948 幸福の森][1949 狐の王子][1950 アメリカン・ゲリラ・イン・フィリピン 黒ばら][1951 狙われた駅馬車][1952 国務省の密使 荒野の襲撃][1953 ミシシッピーの賭博師 
壮烈カイバー銃隊
][1954 長い灰色の線][1955 野性の女][1956 二十七人の漂流者 愛情物語]
[1957 陽はまた昇る 月 の出の脱走 情婦][1958][写真]

1914

5月5日、アメリカ、オハイオ州シンシナティ生まれ、本名はTyrone Edmond Power
父 はイギリス生まれの舞台俳優タイロン・パワー、母も舞台俳優。
祖 父もアイルランド生まれの俳優・コメディアンのタイロン・パワーだそうだ。
病弱だった彼の健康のために家族でカリフォルニアに移ったそうだが、ニューヨークを基 盤に活動していた父親は不在が多くて、1920年に両親は離婚する。
そ の後、母親と共に7才頃から舞台に立つようになる。
数年後にシンシナティに戻り、舞台の人気俳優だった父タイロン・パワーの影響で、10 代の時からシカゴのシェイクスピア劇団に入る。
シンシナティで高校を卒業。

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1931

<ヴェニスの商人>(米)(V)
-出演:/タイロン・パワー
-舞台デビュー。

映画界入りしようとする父と共にハリウッドへ行く。
父 親は数本の映画に出演した後に、31年に急死する。
父 の死後もハリウッドにとどまる。

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1932

『鉄血士官校』-Tom Brown of Culver-(米)
-監督:ウィ リアム・ワイラー
-製作:カール・レムリ・Jr
-原作:ジョージ・グリーン/デ イル・ヴァン・エヴェリー
-脚色:トム・バッキンガム
-撮影:チャールズ・J・ス チューマー
-音楽:デヴィッド・ブロークマ ン
-出演:トム・ブラウン/H・ B・ワーナー/スリム・サマーヴィル/シドニー・トーラー/ラッセル・ホプトン/アンディ・デヴァイン/ベン・ アレクサンダー/ウィ ラード・ロバートソン/リチャード・クロムウェル/ノーマン・フィリップス・Jr/タイロン・パワー
-脇役で出演。

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1934

『お姫様大行進』-Flirtation Walk-(米)
-監督:フランク・ボーゼージ
-原作:デルマー・デイヴス/ル イス・エデルマン
-脚本:デルマー・デイヴス
-撮影:ソル・ポリート/ジョー ジ・バーンズ
-出演:ディック・パウエル/ル ビー・キーラー/パット・オブライエン/ロス・アレクサンダー/グレン・ボールス/ジョン・エルドレッジ/ヘン リー・オニール /グィン・ウィリアムス/フレデリック・バートン/タイロン・パワー
-脇役で出演。

その後ニューヨークに出て、ブロードウェイでバージェス・メレディスの代役などを務め てから、キャサリン・コーネルの劇団に入る。
舞 台<St.Joan>に出演中に20世紀フォックスにスカウトされる。がテストには落ち た。
だ が見込まれて36年『ガールズ・ドミトリー』で改めてデビューする。

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1936

『ガールズ・ドミト リー』-Girls' Dormitory-(米)
-監督:アーヴィング・カミング ス
-出演:ハーバート・マーシャル /ルース・チャタトン/シモーヌ・シモン/タイロン・パワー
-本格に映画デビュー。

『四つの恋愛』-Ladies in Love-(米)
-監督:エドワード・H・グリ フィス
-原作:ラディスラウス・ブス・ フェケテ
-脚色:メルヴィル・ベイカー
-撮影:ハル・モーア
-美術:ウィリアム・ダーリング
-音楽監督:ルイス・シルヴァー ス
-出演:ジャネット・ゲイナー/ ロレッタ・ヤング/コンスタンス・ベネット/シモーヌ・シモン/ドン・アメチ/ポール・ルーカス/タイロン・パ ワー

『勝鬨』-Lloyd's of London-(米)
-監督:ヘンリー・キング
-出演:マデリーン・キャロル/ フレディ・バーソロミュー/ガイ・スタンディング/タイロン・パワー
-この作品の好演で若手スターとして認められた。


『勝鬨』マデリーン・キャロル、タイロン・パワー

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1937

『氷上乱舞』-Thin Ice-(米)
-監督:シドニー・ランフィール ド
-原作戯曲:アッチラ・オルボッ ク
-脚色:ボリス・イングスター/ ミルトン・スパーリング
-撮影:ロバート・プランク/エ ドワード・クロンジェガー
-出演:ソニヤ・ヘニー/タイロ ン・パワー/アーサー・トリーチャー/レイモンド・ウォルバーン/ジョーン・デイヴィス

『恋は特ダネ』(初公開時の邦題:『狙われたお嬢さ ん』)-Love is News-(米)
-監督:ティー・ガーネット
-原作:ウィリアム・R・リプマ ン/フレデリック・ステファニ
-脚色:ハリー・テュゲンド/ ジャック・イェレン
-撮影:アーネスト・パーマー
-出演:タイロン・パワー/ロ レッタ・ヤング/ドン・アメチ/スリム・サマーヴィル/ダッドリー・ディグス

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1938

『マリー・アントアネッ トの生涯』-Marie Antoinette-(米)
-監督:W・S・ヴァン・ダイク 2世
-製作:ハント・ストロンバーグ
-原作:ステファン・ツヴァイク
-脚本:クローディン・ウェスト /ドナルド・オグデン・スチュワート/エルネスト・ヴァイダ
-撮影:ウィリアム・ダニエルズ
-音楽:ハーバート・ストサート
-出演:ノーマ・シアラー(オーストリアの皇女/マリー・アントワ ネット)/タイロン・パワー(スウェーデンの貴公子/フェルセン伯)/ジョン・バリモア(ルイ15世)/ロバート・モーレイ(仏王子/ルイ・オーギュスト)/アニタ・ルイズ


『マリー・アントアネットの生涯』ノーマ・シアラー、タイロン・パワー

『スエズ』-Suez-(米)
-監督:アラン・ドワン
-原作:サム・ダンカン
-脚色:フィリップ・ダン/ジュ リエン・ジョセフソン
-音楽監督:ルイス・シルヴァー ス
-出演:タイロン・パワー/ロ レッタ・ヤング/アナベラ/J・エドワード・ブロムバーグ/ジョゼフ・シルドクラウト

『スエズ』のヒットでマネー・メイキング・スターのベスト10入りを果 し、20世紀フォックスの看板スターとなる。

『シカゴ』-In Old Chicago-(米)
-監督:ヘンリー・キング
-製作:ケネス・マクゴワン
-原作:ナイヴン・ブッシュ
-脚本:ラマー・トロッティ/ソ ニア・レヴィーン
-撮影:ペヴァレル・マーレイ
-音楽:マック・ゴードン/ハ リー・レヴェル/シドニー・D・ミッチェル 
-出演:タイロン・パワー/アリ ス・フェイ/ドン・アメチ/アリス・ブラディ/アンディ・デヴァイン


『シカゴ』

『世紀の楽団』-Alexsander's Ragtime Band-(米)
-監督:ヘンリー・キング
-脚本:リチャード・シャーマン
-脚色:キャスリン・スコラ/ラ マー・トロッティ
-撮影:ペヴァレル・マーレイ
-音楽監督:アルフレッド・ ニューマン
-出演:タイロン・パワー/アリ ス・フェイ/ドン・アメチ/エセル・マーマン/ジャック・ヘイリー

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1939

『ワシントン広場の薔 薇』-Rose of Washington Square-(米)
-監督:グレゴリー・ラトフ
-音楽:ルイス・シルヴァース
-出演:タイロン・パワー/ア ル・ジョンソン/アリス・フェイ

『地獄への道』-Jesse James-(米)
-監督:ヘンリー・キング
-製作:ダリル・F・ザナック
-脚本:ナナリー・ジョンソン
-撮影:ジョージ・バーンズ
-音楽:ルイス・シルヴァース
-出演:タイロン・パワー(ジェシー・ジェームズ)/ヘ ンリー・フォンダ(フランク・ ジェームズ/ジェシーの兄)/ナンシー・ケリー/ランドルフ・スコット/ヘンリー・ ハル
- 開拓時代の西部に実在した犯罪者ジェシー・ジェームズの半生を描いた作品。


『地獄への道』タイロン・パワー、ナンシー・ケリー

『雨ぞ降る』-The Rains Came-(米)
-監督:クラレンス・ブラウン
-撮影:アーサー・ミラー
-出演:マーナ・ロイ/タイロ ン・パワー

映画雑誌の人気投票で“ハリウッドのキング”に選ばれる。
フランスの女優アナベラと結婚。48年離婚。


アナベラ、タイロン・パワー

戦時中はアメリカ軍に志願。

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1940

『快傑ゾロ』-The Mark of Zorro-(米)
-監督:ルーベン・マムーリアン
-原作:ジョンストン・マッカレ イ
-脚本:ジョン・テイター・フー ト
-脚色:ギャレット・フォート/ ベス・メレディス
-撮影:アーサー・ミラー
-音楽:アルフレッド・ニューマ ン
-出演:タイロン・パワー/リン ダ・ダーネル/ベイジル・ラスボーン/ゲイル・ソンダーガード/ユージン・ポーレット
-サイレント期の大スター、ダグラス・フェアバンクスの1920年『奇傑ゾロ』の リメイク。
※この作品はダグラス・フェアバ ンクス主演『奇傑ゾロ』(1920)の続編的な 作品『ドンQ』(1925)や、ジョン・キャロ ル主演の『快傑ゾロ/ゾロ・ライズ・アゲイン(1937)、タイロン・パワー主演の『快傑ゾロ』(1940)、ジョージ・ターナー主演の『快傑ゾロ/サン・オブ・ゾロ(1947)や、 ガイ・ウィリアムズ主演の『快傑ゾロ』(1958)と その続編『ゾロの復讐』(1959)や、アラ ン・ドロン主演の『アラン・ドロンのゾロ』(1974)、 ジョージ・ハミルトン主演の『ゾロ』(1981)、 アントニオ・バンデラス主演の『マスク・オブ・ゾロ』(1998)と その続編『レジェンド・オブ・ゾロ』(2005)と 何度も映画化されている。
また、TVシリーズとしてもガ イ・ウィリアムズ主演で<怪傑ゾロ>(1957-1959)がABC(日本では日本テレビ)で放送されている。

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1941

『英空軍のアメリカ人』-A Yank in the R.A.F.-(米)
-監督:ヘンリー・キング
-製作:ダリル・F・ザナック
-脚本:ダリル・F・ザナック/ カール・タンバーグ/ダレル・ウェア
-撮影:レオン・シャムロイ
-出演:タイロン・パワー/ベ ティ・グレイブル/ジョン・サットン/レジナルド・ガーディナー/ラルフ・バイヤード/リチャード・フレイザー /デニス・グリーン

『血と砂』-Blood and Sand-(米)
-監督:ルーベン・マムーリアン
-製作:ダリル・F・ザナック
-原作:ヴィセンテ・ブラスコ・ イバネス
-脚色:ジョー・スワーリング
-撮影:アーネスト・パーマー/ レイ・レナハン
-美術:リチャード・デイ/ジョ セフ・C・ライト 
-音楽監督:アルフレッド・ ニューマン
-出演:タイロン・パワー(フワン)/リンダ・ダーネル/リ タ・ヘイワース(ドニャ・ソル)/アラ・ナジモヴァ/アンソニー・クイン(マノロ)
-サイレント期の大スター、ルドルフ・ヴァレンチノの1922年『血と砂』の リメイク。
※1989年にもハビエル・フロ リエッタ監督、クリストファー・ライデル、シャロン・ストーン主演でリメイクされる。


『血と砂』リンダ・ダーネル、タイロン・パワー、リタ・ヘイワース


『血と砂』タ イロン・パワー、リンダ・ダーネル

『血と砂』の完成後、舞台出演を希望し、<リリオム>の 地方公演に参加して新境地を開こうとしたが、当時のスター・システムの壁に阻まれた。
『海 の征服者』『征服への道』などのヘンリー・キングのアクション・スペクタルな どを中心に、スターとしての地位を守った。

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1942

『純愛の誓い』-This Above All-(米)
-監督:アナトール・リトヴァク
-製作:ダリル・F・ザナッ ク 
-原作:エリック・ナイト
-脚色:R・C・シェリ フ 
-撮影:アーサー・ミラー
-音楽:アルフレッド・ニューマ ン
-出演:タイロン・パワー(クライヴ)/ジョーン・フォンテーン(プルー)/トーマス・ミッチェル/ヘンリー・スティーブンソン/ナイジェル・ブルース

『激闘』-Son of Fury-(米)
-監督:ジョン・クロムウェル
-製作:ダリル・F・ザナック
-原作:エディソン・マーシャル
-脚色:フィリップ・ダン
-撮影:アーサー・ミラー
-音楽:アルフレッド・ニューマ ン
-出演:タイロン・パワー/ジー ン・ティアニー/ジョージ・サンダース/フランセス・ファーマー/ロディ・マクドウォール

『海の征服者』-The Black Swan-(米)
-監督:ヘンリー・キング
-製作:ロバート・バスラー
-原作:ラフ
-脚本:ベン・ヘクト/シート ン・I・ミラー
-撮影:レオン・シャムロイ
-音楽:アルフレッド・ニューマ ン
-出演:タイロン・パワー/モー リーン・オハラ/レアード・クリーガー/ジョージ・サンダース/アンソニー・クイン

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1943

『潜航決戦隊』-Crash Dive-(米)
-監督:アーチー・L・メイヨ
-作:ミルトン・スパーリング
-原作:W・R・バーネット
-脚本:ジョー・スワーリング
-撮影:レオン・シャムロイ
-音楽:デヴィッド・バトルフ/ エミール・ニューマン
-出演:タイロン・パワー(ワード・スチュアート海軍大尉)/アン・バクスター(ジーン・ヒューリット)/ダ ナ・アンドリュース(デューイ・コナーズ少佐)/ ジェームズ・グリーソン/デイム・メイ・ウィッティ/ヘンリー・モーガン

戦後、進駐軍の兵士として来日。

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1946

『剃 刀の刃』-The Razor's Edge-(米)
-監督:エドマンド・グールディ ング
-製作:ダリル・F・ザナック
-原作:サマセット・モーム
-脚本:ラマー・トロッティ
-撮影:アーサー・C・ミラー
-音楽:アルフレッド・ニューマ ン
-出演:タイロン・パワー/ハー バート・マーシャル/ク リフトン・ウェッブ/ジーン・ティアニー/アン・バクスター(ア カデミー助演女優賞)/ジョン・ペイン/ルシル・ワトソン
※挿入曲♪マムゼル
-【救済への道は剃刀の刃を渡るが如く険しい】の『剃刀の刃』だが、 1946年版とリメイク版1984年がある。 
ど ちらの作品も、自己啓発に励むという所は、旨く描かれていない。
1946 年ではパリのカフェのシーンに流れる曲♪マムゼルがいい。
※タイロン・パワーが参戦出征し て以来の復員第一回主演映画。


『剃刀の刃』ハーバート・マーシャル、ジーン・ティアニー、タイロン・パワー、ア ン・バクスター


『剃刀の刃』ジーン・ティアニー、タイロン・パワー

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1947

『悪魔の往く町』-Nightmare Alley-(米)
-監督:エドマンド・グールディ ング
-出演:タイロン・パワー(スタントン)/コーリン・グレイ(モリー)/ジョーン・ブロンデル(ジーナ)/ヘレン・ウォーカー(リリス)

『征服への道』-Captain from Casile-(米)
-監督:ヘンリー・キング
-製作脚色:ラマー・トロッティ
-原作:サミュエル・シェラバー ガー
-撮影:チャールズ・G・クラー ク/アーサー・E・アーリング
-美術:リチャード・デイ/ ジェームズ・バセヴィ
-音楽:アルフレッド・ニューマ ン
-出演:タイロン・パワー(ペドロ)/ジーン・ピータース(カタナ)/セザール・ロメロ/リー・J・コッブ(ファ ン)/ジョン・サットン

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1948

『幸福の森』-The Luck of the Irish-(米)
-監督:ヘンリー・コスター
-製作:フレッド・コールマー
-原作:ガイ・ジョーンズ/コン スタンス・ジョーンズ
-脚色:フィリップ・ダン
-撮影:ジョセフ・ラシェル
-音楽:シリル・モックリッジ
-出演:タイロン・パワー/ア ン・バクスター/セシル・ケラウェイ/リー・J・コッブ/ジェームズ・トッド

アナベラと離婚。

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1949

『狐の王子』-Prince of Foxes-(米)
-監督:ヘンリー・キング
-製作:ソル・C・シーゲ ル 
-原作:サミュエル・シェラバー ガー
-脚色:ミルトン・クリムス
-撮影:レオン・シャムロイ
-音楽:アルフレッド・ニューマ ン
-出演:タイロン・パワー/オー ソン・ウェルズ/ワンダ・ヘンドリクス/マリナ・ベルティ/エヴェレット・スローン

女優リンダ・クリスチャンと2度目の結婚。55年離婚。リンダ・クリスチャンとの間に 生まれた2人の娘ロミナとタリンは後に女優になった。

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1950

『アメリカン・ゲリラ・ イン・フィリピン』-American Guerilla in Philippines-(米)
-監督:フリッツ・ラング
-出演:タイロン・パワー/ミ シュリーヌ・プレール/トム・イーウェル/ボブ・パッテン/トミー・クック/フアン・トレナ/ジャック・イーラ ム/ロバート・バラッ ト

『黒ばら』-The Black Rose-(米)
-監督:ヘンリー・ハサウェイ
-製作:ルイス・D・ライトン
-原作:トマス・B・コスティン
-脚色:タルボット・ジェニング ス
-撮影:ジャック・カーディフ
-美術:ポール・シェリフ/ウィ リアム・アンドリューズ
-音楽:リチャード・アディンセ ル
-出演:タイロン・パワー(ウォルター)/オーソン・ウェルズ(バイヤン)/セシル・オーブリー(マリアム)/ジャック・ホーキンス(トリストラム)/マイケル・レニー

50年代に入りグレゴリー・ペックが台頭し、38年以来守ってきたトップ・スターの座 を奪われた。

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1951

『狙われた駅馬車』-Rawhide-(米)
-監督:ジョゼフ・M・ニューマ ン
-製作:サミュエル・G・エン ジェル
-原作:ダドリー・ニコルズ
-撮影:ミルトン・クラスナー
-美術:ライル・ウィーラー/ ジョージ・W・デイヴィス 
-音楽監督:ライオネル・ニュー マン
-出演:タイロン・パワー/スーザン・ヘイワード/ ヒュー・マーロウ/ディーン・ジャガー/エドワード・ブキャナン

10月2日、リンダ・クリスチャンとの間に女児(後の女優ロミナ・パ ワー)が生ま れた。

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1952

『国務省の密使』-Dipromatic Courier-(米)
-監督:ヘンリー・ハサウェイ
-出演:タイロン・パワー/パト リシア・ニール/ヒルデガルド・ネフ

『荒野の襲撃』-Pony Soldier-(米)
-監督:ジョゼフ・M・ニューマ ン 
-製作:サミュエル・G・エン ジェル 
-原作:ガーネット・ウェストン
-脚色:ジョン・C・ヒギン ズ 
-撮影:ハリー・ジャクソン
-音楽:アレックス・ノース
-出演:タイロン・パワー(ダンカン・マクドナルド)/キャメロン・ミッチェル(コナー)/トーマス・ゴメス/ペニー・エドワーズ(エメラルド)/ロバート・ホートン

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1953

『ミシシッピーの賭博 師』-The Mississippi Gambler-(米)
-監督:ルドルフ・マテ
-製作:テッド・リッチモンド
-原作脚本:シートン・I・ミラー
-撮影:アーヴィング・グラス バーグ
-美術:アレクサンダー・ゴリッ ツェン/ウィリアム・フリッチェ
-音楽:フランク・スキナー
-出演:タイロン・パワー/パイ パー・ローリー/ジュリー・アダムス/ジョン・マッキンタイア/ウィリアム・レイノルズ


『ミシシッピーの賭博師』タイロン・パワーら

『壮烈カイバー銃隊』-King of the Khyber Rifles-(米)
-監督:ヘンリー・キング
-製作:フランク・P・ローゼン バーグ 
-原作:タルボット・マンディ
-脚本:アイヴァン・ゴフ/ベ ン・ロバーツ
-脚色:ハリー・クライナー
-撮影:レオン・シャムロイ
-美術:ライル・ウィーラー/ モーリス・ランスフォード
-音楽:バーナード・ハーマン
-出演:タイロン・パワー(キング大尉)/テリー・ムーア(スーザン)/マイケル・レニー(守備隊長メイトラン ド)/ジョン・ジャスティン/ガイ・ロルフ(クラム・カー ン)

20世紀フォックスとの契約解除。

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1954

『長い灰色の線』-The Long Gray Line-(米)
-監督:ジョン・フォード
-製作:ロバート・アーサー
-原作:マーティ・マー
-脚色:エドワード・ホープ
-撮影:チャールズ・ロートン・ Jr
-美術:ロバート・ピーターソン
-音楽監修:モリス・W・ストロ フ 
-出演:タイロン・パワー(マーティ ・マー軍曹)/モーリーン・オ ハラ(アイルラ ンド娘/メアリー・オドンネル)/ ロバート・フランシス(レッド・ジュニア)/ドナルド・クリス プ/ワード・ボンド

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1955

『野性の女』-Untamed-(米)
-監督:ヘンリー・キング
-製作:バート・E・フリードロ ブ/ウィリアム・A・バッカー
-原作:ヘルガ・モレイ
-脚本:タルボット・ジェニング ス/フランク・フェントン/マイケル・ブランクフォート
-脚色:タルボット・ジェニング ス/ウィリアム・A・バッカー
-撮影:レオ・トーヴァー
-美術:ライル・ウィーラー/エ ディソン・ハー
-音楽:フランツ・ワックスマン
-出演:タイロン・パワー(ポール・ヴァン・リーベック)/スー ザン・ヘイワード(ケイティ)/リチャード・イーガン/ジョン・ジャスティン(ショーン)/アグネス・ムーアヘッド

リンダ・クリスチャンと離婚。

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1956

『二十七人の漂流者』-Seven Waves away-(米)
-監督脚本:リチャード・セイル
-製作:ジョン・R・スローン
-製作総指揮:テッド・リッチモ ンド
-撮影:ウィルキー・クーパー
-音楽:アーサー・ブリス
-出演:タイロン・パワー(1等航海士/アレック・ホームズ)/マイ・セッタリング(ジュリイ)/ロイド・ノーラン(フランク・ケリイ)/ ローレンス・ナイスミス

『愛 情物語』-Eddy Duchin Story-(米)
-監督:ジョージ・シド ニー 
-製作:ジョージ・ダニン グ 
-原作:レオ・カッ チャー 
-脚本:サミュエル・テイラー
-撮影:ハリー・ストラドリング
-美術:ウォルター・ホルシャー
-音楽:モリス・ストロフ/ ジョージ・ダニング 
-ピアノ演奏:カーメン・キャバ レロ(ピアノの詩人と呼ばれていた)
※挿入曲♪トゥ・ラヴ・ア ゲイン(ショパンのノクターンをアレンジ)
-出演:タイロン・パワー(名ピアニスト/エディ・デューチン)/キム・ノヴァク(マージョリー)/ビクトリア・ショウ(チキータ)/ジェームズ・ウィットモア(ルー)/ レックス・トンプスン(ピーター)
- 悲劇の天才ピアニスト、エディ・デューチン(タイロン・パワー)が妻と子と音楽に捧げた限りない愛を描いた伝記。 
ピ アノの音色が感情の高まりを表現し、グイグイと惹きこんでゆく。 
エ ディ・デューチンのように演奏したカーメン・キャバレロの♪トゥ・ラヴ・アゲインが感動的 だ。


『愛情物語』タイロン・パワー、キム・ノヴァク


『愛情物語』タイロン・パワー、キム・ノヴァク


『愛情物語』タイロン・パワー、キム・ノヴァク

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1957

『陽はまた昇る』-The Sun also rises-(米)
-監督:ヘンリー・キング
-製作:ダリル・F・ザナッ ク 
-原作:アーネスト・ヘミング ウェイ
-脚本:ピーター・ヴィアテル
-撮影:レオ・トーヴァー
-音楽:ヒューゴー・フリード ホーファー
-出演:タイロン・パワー(アメリカの新聞記者/ジェイク・バーン ズ)/エ ヴァ・ガードナー(ブレット・アシュレ夫人)/メル・フェラー(ジェイクの親友/ロバート・コーン)/エロール・フリン(マイク・キャンベル)/エディ・アルバート


『陽はまた昇る』タイロ ン・パワー、エ ヴァ・ガードナー

『月の出の脱走』-The Rising of the Moon-(米)
-ナレーター:タイロン・パワー

『情婦』-Witness for the Prosecution-(米)
-監督:ビ リー・ワイルダー
-製作:アーサー・ホーンブロ ウ・Jr
-原作:アガサ・クリスティ「検事側の証人」
-脚本:ビ リー・ワイルダー/ハリー・カーニッツ
-脚色:ラリー・マーカス
-撮影:ラッセル・ハーラン
-美術:アレクサンドル・トロー ネ
-音楽:マティ・マルネック/ラ ルフ・アーサー・ロバーツ
-出演:タイロン・パワー/マレーネ・ディートリッヒ/ チャールズ・ロートン/エルザ・ランチェスター/トリン・サッチャー/ジョン・ウィリアムス
- ニューヨーク、ロンドン、パリで圧倒的な好評のもとにロングランになったアガサ・クリスティの法廷メロドラ マ「検事側の証人」の映画化。
こ の作品でタイロン・パワーは演技派としても再評価された。
※オールド・ベイリー裁判所の法 廷と寸分たがわぬデザインで、隅々まで自由に取り外せるように設計されている法廷セットは、永久セットとして保 存利用されることになる。 


『情婦』タイロン・パワー、マレーネ・ディートリッヒ


『情婦』タイロン・パワー、マレーネ・ディートリッヒら

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1958

5月、3度目の結婚。3人目の妻との間に生まれたタイロン・パワー・Jrも後に俳優に なった。
祖 父、父、彼、息子もタイロン・パワーの名を継ぐ芸能一族で、母、アナベラやリンダ・クリスチャンなどの妻、 リンダ・クリスチャンとの2人の娘(ロミナ・パワー、タリ ン・パワー)も俳優であった。
11月15日、<ソロモンとシバの女王>のスペイン・マドリッドロケ中 に心臓麻痺で急死。
彼 の役はユル・ブリンナーで撮り直された。

〜写真〜


タ イロン・パワー


タイロン・パワー


タイロン・パワー


タイロン・パワー

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※ 記号[:特に好きな作品 :面白い作 品]
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参 考文献
『剃 刀の刃』
『愛 情物語』
エ ヴァ・ガードナー
スー ザン・ヘイワード
マ レーネ・ディートリッヒ
リ タ・ヘイワース
ク リフトン・ウェッブ
ダ ナ・アンドリュース
ウィ リアム・ワイラー
ビ リー・ワイルダー
男 優
サ イトマップ
映 画ありき2

映画ありき

〜クラシック映画に魅せら れて〜
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