NEWSトーク(高校野球)
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関西-早実
-Senbatsu 2006-
<2006 年3月29日 選抜高校野球大会(春)第7日目2回戦第3試合>

更新 2006/3 /30 1:48

1勝の難しさと熱き思い

春選抜高校野球 関西-早実15回引き分け。

 29 日の2回戦第3試合の関西(岡山)-早実(東 京)は 両校の攻防に甲子園で勝つことのを難しさと熱き思いを観た。
 9回裏を3点差で迎えて早実が有利かと思われた。だが、勝ちを意識したエース斎 藤佑樹選手は突如乱れ、無死満塁。そして関西の4番打者が走者一掃の3塁打で7-7の同点。なおも無死 3塁。関西に一気に流れが行き、1打サヨナラの大チャンスになる。
 絶体絶命の大ピンチの早実は守り易くするために満塁策をとり無死満塁とする。
 今度は関西が有利かと思われたが、打ち気に逸ったのか7番打者がダブルプレーに なり、その後の打者も凡退して大チャンスを逃し、今大会初の延長戦となる。
 14回裏の関西の攻撃も1死2塁で痛烈なライナーがレフトへ飛び、超えるかと思 われた打球を早実の左翼手の神業のようなプレーで好捕しダブルプレーを取り凌ぐ。
 結局、両校の攻防は延長15回までに7-7のまま決着がつかず、大会規定により 引き分け再試合となる。
 春の甲子園では3年ぶりの引き分け再試合だそうだ。
 勝つことの難しさを両校は感じただろう。必死の攻防に拍手を送りたい。
 この試合は今日の第4試合に組み込まれた。
 こういう試合を観ると勝敗に決着がつく瞬間が堪らなくなりそうだ。
 早実のエース斎藤佑樹選手は231球投げ、今日の試合も投げたいと言っているそ うだ。
 その熱き思いに胸が熱くなって、突然、土砂降りなった体育祭で「フレー! フレー!」と応援していたあの日の私を思い出した。
 何十年も前の応援団長の私もここで倒れてもいいと思いながら応援していたもの だ。
 “これが青春だ”と いう熱き思いで。
 今日も両校に悔いの残らない素晴らしい試合をして、一生懸命にやったという喜び を勝ち取ってもらいたい。

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