NEWSトーク(大相撲)
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大関魁皇
-Sumo 1.2010-
<2010 年1月12日 大相撲1月場所(初)3日目>

更新 2010/1 /12 17:50

“継続は力なり”

大関魁皇がついに史上最多の幕内通算808勝。


送り投げで 千代大海を下し、歴代最多となる幕内通算808勝目を挙げた魁皇 スポニチより

 何度も“引退”かと追い込まれていた大関魁皇がついに史上最多の幕内通算808勝の 勝ち名乗りを受け記録達成した。(幕内優勝5回、808勝527敗137休)
  これまで定評となっている右上手からの豪快な投げなどを見せて5度も優勝をしていながら横綱になれていない 魁皇がだ。
  優勝した翌場所に優勝、又はそれに準ずる成績であれば横綱を狙えるチャンスがあったのにプレッシャーに押し つぶされ続けていた。
  そんなことで実力は“横綱”といわれながら横綱を掴み取るチャンスを逃してい た。
  その内に(力士としては)高齢となり、勝ち越すのがやっとの大関になってしまった。
  優勝争いに加われない大関に突きつけられるのは負け越したら“引退”かという声だ。
 だが魁皇は自分がまだやれることを自覚していた。
 コツコツと白星を積み重ねていき、そして、今日、幕内最多白星である 808勝を掴み取った。
 入幕から18年目(初 土俵は1988年で22年目)、37才という長 い道のりであった。
  感慨深いものがあるだろう。
  このような道もあるのだと豪快に千代大海を投げ飛ばして胸を張った魁皇に、館内から大 きな拍手が沸き起こった
  大歓声に包まれた土俵。
  その中を敗れた千代大海(これまで、魁皇と一緒に大関の座にいた千代大海が先 場所、連続負け越して関脇に陥落し、今場所は進退をかけた場所である)が退い ていった。
  勿論、拍手の中には千代大海に対する激励も含まれていたと思うが、勝負の世界の厳しさを感じ させた取組であった。
  TVに映し出される魁皇におめでとう!と祝福しながら、一方、魁皇に投げ飛ばされて敗れた千代大海が花道か ら退いてゆく姿に胸が締め付けられた。
 “継 続は力なり”というが立場上退くことを余儀なくされる厳しい世界であるので、故障が多い 魁皇がすんなり横綱になっていたらこの記録も難しかったかもしれないが。
  兎も角、土俵際で踏ん張りながら、己の力を信じ続け新記録を達成した魁皇に拍手を送りたい。
  おめでとう!魁皇。
  昨年11月の九州場所で幕内在位98場所の新記録も樹立している魁皇には、これからもコツコツと白星(現 通算勝利976勝)を積み重ねていって千代の富士の通算勝利 1045勝を目指して“継続は力なり”の力を見せていって欲しい。
 ひたむきな土俵態度にファンは拍手を送り続けるであろうし、なによりも相撲が 大好きな魁皇自身が納得できる花道になるだろうから。

 魁皇は記録達成の相手が盟友千代大海だったことを配慮して取組後 のインタビューに応じなかった。
 魁皇らしい心配りだ。

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