居酒屋
  
   マリア・シェル

※ストーリーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方は、ご了承下さい。

 
記号[☆:スタッフ・キャスト : 始めに] web拍手 by FC2
(1955)(仏)- Gervaise-
監督…ルネ・クレマン
製作…アニー・ドルフマン
原作…エミール・ゾラ(1877年に書 いた自然主義の小説『居酒屋』L'Assommoir(ラソモワール))
脚本…ジャン・オーランシュ/ピエー ル・ボスト
撮影…ロベール・ジュイヤール
音楽…ジョルジュ・オーリック
出演…マ リア・シェル(ジェルヴェーズ)(ヴェ ネチア映画祭女優賞)
………フランソワ・ペリエ(クポー)
………シュジー・ドレール
………アルマン・メストラル
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 19世紀のパリの裏町を舞台にしたゾラ原 作の映画化。
  男につくし、逆らえずによく働くジェルヴェーズ(マ リア・シェル)
  ただ、慎ましやかな幸せを求めて。
  だが、男に翻弄されて、すべてを打ち壊されズタズタに打ちのめされてゆくジェルヴェーズ。
  そして、遂にアル中に。

 マ リア(ジェルヴェーズ)の表情から、絶望 し無 気力になり空虚な生活を送っている有様が伝わってくる。
  いたたまれない。
  その母親ジェルヴェーズに娘が母親を陥れた女と知らずに貰った飴玉をあげようとしているシーンが堪らない。
  娘は母親の顔を覗き込む。
  反応がないので、その飴を自分の口に頬張る。
  そして、先ほど飴と一緒に貰ったリボンを首に結び窓ガラスに写す。
  得意げな表情で走って行く汚れた服の娘ナナに、子供たちが「ナナ!」と呼びながら駆け寄って来てくる。
  娘の行く末を暗示した終わりに胸が締め付けられる。

『女 優ナナ』として続編が出来て1926年(仏)ジャン・ ルノワール監督カトリーヌ・エスラン主演、34年(米)ドロシー・ アーズナー監督アンナ・ステン主演、55年(仏)クリスチャン・ ジャック監督シャルル・ボワイエ、マルティーヌ・ キャロル主演がある。 

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『居酒 屋』フランソワ・ペリエ、マリア・シェルら


『居酒 屋』マリア・シェルら

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