  
(1898.11.11-1981.3.15)
(フランス、パリ生まれ)-Rene Clair-
パリの下町の若者たちの恋をすがすがしく描いた『巴里の屋根 の下』（1930）『巴里 祭』（1933）や、 貧富の差も身分の違いもない道を戯れ ながらゆく男たちのあつい友情と自由を描いた『自 由を我等に』（1931） など、どの作品も観終わった後に温かい世界に包まれる。 それに『最後の億萬長 者』（1934）『沈黙は金』（1947）『リラの門』（1957） も湿り気がないパリの香りが漂い、粋な世界へ誘う。 観てよかったと思う作品ばかりだ。 カメラの移動で表現される心情など「良き時代」のルネ・クレール監督の作風は名だたる映画人に影響を与え たという。 当然だろうと何故か胸を張ってしまった。 監督の作品に触れると「良き時代」の高らかな気分に酔いしれるからだろうか。
〜年譜〜
…11月11日、パリで生まれる。本名ルネ＝リュシアン・ショメット。
サイレント時代 『眠るパリ』-Paris qui dort-短編  『眠るパリ』 Top 『幕間』-Entr'acte-短編 『ムーラン・ルージュの幽 霊』- Le Fantome du Moulin-Rouge- 『空想の旅』-Le Voyage imaginaire-  『空想の旅』 『風の餌食』-La Proie du vent-  『風の餌食』 『イタリアの麦
藁帽子』-Un
chapeau de paille d'Italie- 『二人の臆病者』-Les
Deux Timides- 『巴里の屋根の
下 』-Sous les
toits de Paris-(仏)★(キ
ネマ旬報外国映画ベストテン第2位)  『巴里の 屋根の下』アルベール・ プレジャンetc 『ル・ミリオン』-Le Million-(仏)(キネマ旬報外国映画ベ
ストテン第4位)  『 ル・ミリオン』  『 ル・ミリオン』ルネ・ルフェーブル、アナベラ、レイモン・コルディetc 『自由を我等に』-A Nous la
Liberte-(仏)(ヴェ
ネツィア国際映画祭作品賞) (キ
ネマ旬報外国映画ベストテン第1位)★ 『巴里祭』-Quatorze
Juillet-(仏)★(キ
ネマ旬報外国映画ベストテン第2位)  『巴里祭』アナベラ  『巴 里祭』 『最後の億萬長
者』-Le Dernier
Milliardaire-★ 『幽霊西へ行く』-The
Ghost Goes West- 1937 1939 『澄みきった空気』-Air
Pur-戦争のため中断され未完成 アメリカ時代 『焔の女』-The
Flame of New Orleans-(米)
『奥様は魔女』-I
Married a Witch- 『あした起こっ
たこと 』-It
Happened Tomorrow-  『 あした起こったこと』 『そして誰もい
なくなった 』-And Then
There Were None- 『沈黙は金』-Le Silence est
d'or-(仏)★ 『悪魔の美しさ』-La Beaute du
Diable-(仏)(キ
ネマ旬報ベストテン6位) …4月1日、『夜 ごとの美女』のクランクイン。 『夜ごとの美女』-Les Belles de
Nuit-(仏)☆  『夜ごとの美女』ジェラール・フィリップら …6月6日、『夜ごとの美女』のクランクアップ。 …4月28日、『夜
の騎士道』の撮影開始。 『夜の騎士道』-Les Grandes Manoeuvres-(仏)  『夜の騎 士道』ブリジット・バルドー他  『夜 の騎 士道』ジェ ラール・フィリップ、ミシェル・モルガン他  『夜 の騎 士道 』ミシェル・モルガン他 『リラの門』-Porte
des Lilas-(仏/伊)☆ 『フランス女性
と恋愛 結婚編』-La
Française et l'Amour-オムニバス映画の1話 『世界のすべての黄金』-Tout l'or du monde- 『四つの真実 二話の鳩編』-Les Quatre Verites : Les Deux Pigeons-オムニバス映画の1話 『みやびな宴』-Les fêtes
galantes-(仏/尼) …3月15日、ヌイイ＝シュル＝セーヌで死亡。 〜写真〜  ルネ・クレール  ルネ・クレール ※(1980.5.15)
『ルネ・クレール
映画をわれらに』フイルムアート社
訳=山口昌子 参考 参考文献 監督 サイトマップ 映 画ありき2 映画ありき 〜クラシック映画に魅せら れて〜 |
