ヒッチコック劇場/悪徳の町 - Alfred Hitchcock Presents/The Crooked Road -

『悪徳の町』

” 制限速度　時速50マイル”の標識が。

『悪徳の町』

『悪徳の町』パトリシア・ブレスリン、リチャード・カイリー

夫人…「パトカーよ」と言う夫人(パトリシア・ブレスリン)。
ハリー…「大丈夫　スピード違反はしていない　きっかり50マイルだ」と言うハリー(リチャード・カイリー)。

『悪徳の町』リチャード・カイリー、パトリシア・ブレスリン

メーターを見て、
夫人…「ホント　模範ドライバーね」と言う夫人。

『悪徳の町』

制限速度を守ってハイウェイを走行しているアダムス夫妻の前をふさぐパトカー。
夫人…「追い越せと言わんばかり　前に出る？」と言う夫人。
ハリー…「違反じゃない」と言い、
「向こうは時速48マイルだな　ロバーツビルまで　後ろはつらい　あとどれ位？」
メーターを見て言うハリー。
地図を見て、

夫人…「約10マイル」と答える夫人。
ハリー…「抜くか」と言うハリー。

『悪徳の町』リチャード・カイリー、パトリシア・ブレスリン

『悪徳の町』パトリシア・ブレスリン、リチャード・カイリー

パトカーを抜き去り、
夫人…「スピードは大丈夫？」と言い、バスケットバッグをハリーの傍に置く夫人。
ハリー…「50マイルだ　法定速度は守ってる」と言うハリー。

『悪徳の町』パトリシア・ブレスリン、リチャード・カイリー

サイレンを鳴らし近づくパトカーを見て、

夫人…「まさか私たちを　追ってるんじゃ…」と言う夫人。
ハリー…「無線で呼び出されたのさ　今に分かる」と言うハリー。

『悪徳の町』パトリシア・ブレスリン、リチャード・カイリー
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～スピード違反？～

追い越すパトカー。

『悪徳の町』パトリシア・ブレスリン、リチャード・カイリー

前に割り込むパトカー。
慌てて急ブレーキをかけるハリー。

『悪徳の町』リチャード・カイリー、パトリシア・ブレスリン

夫人を支え、

ハリー…「大丈夫か」と声を掛けるハリー。

『悪徳の町』パトリシア・ブレスリン、リチャード・カイリー
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～警官～
警官(ウォルター・マッソー)がパトカーから降りてくる。
ハリーの車に近づいて車体の様子を見ている。

『悪徳の町』ウォルター・マッソー、ピーター・ダン

煙草を投げ捨て、
ハリー…「わざとやったな」と怒り、車から降りようとするハリー。
ハリーの腕を掴み、
夫人…「ハリー　落ち着いて」と言い、止める夫人。
ハリーに、
警官ー…「お出かけですかな？　そんなに急いで　どちらへ？」と言う警官。
ハリー…「死ぬかと思ったよ　なぜ　あんなマネを？」と言うハリー。

『悪徳の町』パトリシア・ブレスリン、リチャード・カイリー、ウォルター・マッソー

警官…「威勢よく飛ばしてたな　免許証と登録証を」と言う警官。

『悪徳の町』ウォルター・マッソー

ハリー…「待てよ　先に質問に答えろ　なぜ突っ込んできた？」と言うハリー。

『悪徳の町』パトリシア・ブレスリン、リチャード・カイリー

車のキーを抜き取り、
警官…「もう一度言う　免許証と登録証を」と言う警官。
夫人と顔を見合わせるハリー。
警官…「俺は気が短いんだ」と脅す警官。
苛立っているハリーに、
夫人…「ハリー　言うとおりに」と言う夫人。
警官…「何かやましいことでも？」と言う警官。
仕方なく免許証と登録証を渡すハリー。

『悪徳の町』ウォルター・マッソー

警官…「どれどれ　ハリー・S・アダムス　アダムスさんよ　あんたが住むNYの制限速度は？」と言う警官。

『悪徳の町』パトリシア・ブレスリン、リチャード・カイリー、ウォルター・マッソー

ハリー…「大抵の州じゃ50マイルだ　標識にも書いてある　私は違反はしてない」と言うハリー。
警官…「なるほど　面白い　法律のことはー　何でも知ってるって顔だな」と車をいじりながら言う警官。

『悪徳の町』ウォルター・マッソー、パトリシア・ブレスリン、リチャード・カイリー

ハリー…「そんなつもりは　ありませんよ」と言うハリー。
警官…「では聞くがー　この周辺の道の制限速度は？」と聞く警官。

『悪徳の町』ウォルター・マッソー

ハリー…「50マイルです」と答えるハリー。
警官…「そのとおり　なのに時速57マイルで　あんたは俺を追い越した」と言う警官。
ハリー…「他に方法が…」と言うハリー。
警官…「おいおい　はっきりさせておこう　法定速度を無視して　パトカーを追い越すなんてー
あんた　警察に　ケンカ売ってんのか？」と因縁をつける警官。

ハリー…「誤解だ」と言うハリー。
警官…「そうか？」と言う警官。
ハリー…「違いますよ　追い越したとき以外は　制限速度は守ってました　なのに違反なんて…」と言うハリー。
警官…「仕方ないな　ここで話すのも何だから　町まで車でついて来い」と言う警官。

夫人…「お巡りさん　お願いです　どうか穏便に　私たち　安全運転でしたわ
あなたに車を　停められるまでは」と言う夫人。
ニタリとして、

『悪徳の町』ウォルター・マッソー

警官…「奥さん　あんたに用はない　これっぽっちもな
女は口を出さずに　引っ込んでるんだ　身の程を知れ」と挑発する警官。

『悪徳の町』パトリシア・ブレスリン、リチャード・カイリー

怒り、
ハリー…「こいつ　よくも！」と車から降りようとするハリー。
止める夫人。
警官…「言うとおりにしないか　町まで　ついて来るんだ」と言う警官。

ハリー…「キーがないのに無理だ」と言うハリー。
鍵をハリーに見せ、
警官…「ほら　ここにある」とポイと渡し、
「行こう」と言い、パトカーに乗る警官。
運転席の警官(ピーター・ダン)がパトカーを移動させる。
ハリーがエンジンを掛けるが動かない。
パトカーが戻ってくる。
車を降りて、外れているホイールを手に取りタイヤを見るハリー。
夫人も降りてくる。
警官も見に降りてくる。

『悪徳の町』パトリシア・ブレスリン、リチャード・カイリー、ピーター・ダン、ウォルター・マッソー

ハリー…「パンクだ」と言うハリー。
パトカーの運転席の警官に怪しげな合図を送る警官。

『悪徳の町』ピーター・ダン、ウォルター・マッソー

警官…「とんだ災難だな」と言う警官。
ハリーに、
夫人…「どうするの？　直せるの？」と言う夫人。
ハリー…「スペアタイヤと交換しなきゃ」と言い腕捲りして警官に、
「手伝ってくれますね」と言うハリー。
警官…「バカ言うな　ベアリングがやられてるのに　どうやって？　パトカーで町へ行こう」と言う警官。
ハリー…「あんたたちが　突っ込んできたせいだ」と言うハリー。

警官…「そうきたか　開き直りやがって　法的根拠もなくー　車を停めさせたとでも？」と言う警官。
夫人…「ハリー　やめて　時間がないわ　事を荒立てないで」と言う夫人。　

『悪徳の町』リチャード・カイリー、ウォルター・マッソー

警官…「言えよ　俺たちが　何をしたって？」と言う警官。
ハリー…「訴えやしませんよ　グリスキャップは問題ないし　ベアリングも大丈夫だ　1人で何とかします」と言うハリー。
警官…「待てよ　これが最後だ　車は置いて行け　ベアリングが壊れてる　修理が必要だ」と挑発する警官。
ハリー…「冗談じゃない　修理など必要ないですよ」と言うハリー。
心配して、
夫人…「あなた　やめて　挑発に乗らないの」と言う夫人。
苛立ちながらも上着を着るハリー。
警官…「さあ　出発だ」と言う警官。

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