ダイヤルMを廻せ!

   アンソニー・ドーソン、グレース・ケリー

※ストーリーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方は、ご了承下さい

 
記号[☆:スタッフ・キャスト : 始めに] web拍手 by FC2
(1954)(米)(カラー)-Dial M For Murder-
監督…ア ルフレッド・ヒッチコック
製作…ア ルフレッド・ヒッチコック
原作…フレデリック・ノットの同名戯曲
脚本…フレデリック・ノット
撮影…ロバート・バークス
出演…レイ・ミランド(トニー・ウェンディス)
………グ レース・ケリー(マーゴ/マーゴット・ウェンディス)
………ロバート・カミングス(アメリカのテレビ作家/マーク・ハリデー)
………ジョン・ウィリアムズ(ハバード警部)
………アンソニー・ドーソン(スワン・レズゲイト)
………レオ・ブリット(ナレーター)
………パトリック・アレン(ピアソン)
………ジョージ・リー(ウィリアム)
………ジョージ・オルダーソン(刑事)
………ア ルフレッド・ヒッチコック(カメオ/同窓会の写真の中の手前の方の男)

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 鍵をめぐる謎解きにはオートロックでもな さそうなドアなのに違う鍵で、トニー(レイ・ミランド)が どうして閉められたのだろうと言う不可解なところもあるが、“そん なことはどうでもよい  娯楽として楽しめばいいんだ”とヒッチコックが言ってそうな気がする作品のひとつだ。
 首を絞められているマーゴ(グ レース・ケリー)がデスクの鋏を手にするシー ン は、カメラをデス クの表面ギリギリに据えて撮ったという。その結果、あの緊迫感を持たせたシーンになった訳だ。
 また、鋏を背中に突き刺されたスワン・レズゲイト(ア ンソニー・ドーソン)が倒れ 込むシーンでは、わざわざ床を掘ってレンズの位置を床面まで引き下げて撮ったという。その結果、鋏が背中に 更に深く食い込んでゆくリアルなシーンが撮れた訳だ。
 見事なものだ。
 このシーンを観るだけでも緊迫感を十分味わえるが、ヒッ チコック、お気に入りのブロンド美人のグレース・ケリーの魅力も楽しめる。
  ラストシーンでハバード警部役のジョン・ウィリアムズが、事件を解決して得意げに口髭をピンと撥ね上げるの が、実にいい。

『ダイヤルM』(1998)としてマイケル・ダグラス、グウィネス・パルトロウ主演で リメイクされた。
※ブロードウェイのヒット 舞台の 映画化。
※もともと3D映画(赤と青の色つき眼鏡をかけて観る)として製作されたが、その後に平面 版にニュープリントされたそうだ。
鋏のカットではカメラをデ スクの 表面ギリギリに据え、殺人者が倒れ込むカットではわざわざ床を掘ってレンズの位置を床面まで引き下げたという。(島田荘司/井上夢人/服部真澄/中条省平/山口雅也『生誕100年 映像の魔術師  ヒチコック』朝日新聞社より 転載)

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『ダイ ヤルMを廻せ!』ロバート・カミングス、グレース・ケリー

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