ヒッ チコック劇場
-Alfred Hitchcock Presents-
65才の花婿
-The Pearl Necklace-

※ストーリーを載せていますので、TV映画をご覧になっていない方は、ご了承下さ い。

記号[☆：スタッフ・キャスト　→： 始めに　←：終わりに]

余命１年だという老大富豪に結婚を申し込まれた若 い秘書のシャーロット(25才)は婚約者(マー ク)がいるのでと断る。
そのことをマークに話、莫大な遺産 よりあなたを選んだと喜ばせようとする。
が、マークは金に目がくらみ莫大な 遺産が二人のものになるのならと、
マーク…「俺を愛してるんだろ」と言う。
シャーロット…「そりゃそうよ　心底愛してるわ」
マーク…「う・うん　そうか　そしたら俺の為に１ 年間我慢できないか」
シャーロット…「それじゃ結婚しろってゆうの」
笑ってマーク、
マーク…「解るだろう　社長は65だ　片足棺おけ に突っ込んでる　目をつぶっていってやれよ」と老大富豪との結婚を勧める。
１年だけのつもりだったが…

老大富 豪はシャーロットにパールが1個付いたネックレスを結婚記念にプレゼントする。
若く美しいシャーロットと結婚して 健康を取り戻してきた老大富豪が嬉しそうに、
老大富豪…「毎年1個ずつ記念にパールをプレゼ ントして増やしてゆこう」と言 う。
そ の言葉に驚き不安になるシャーロット。

すでに ネックレースにはパールが5個になっている。
堪らなくなってマークに逢いに行く シャーロット。

だが、 マークに女がいることを知る。
自分の思いとマークが違うことに、怒り老大富豪のもとへ戻るシャーロット。

パールが 15個になった。
シャーロットと関係を繋ぎ留めていたいマークが会いに来るが、すでにマークへの愛は冷めて しまっている シャーロット。
マークが連れてきていた別れた女との子供ビリー(10才)に 好印象を持ち屋敷に出入りさせ養育する。
　
パールはとうとう25個に。
シャーロットが着けているネックレスはパールで一杯になっている。
パールのプレゼントにキスを返すシャーロット。
嬉しそうにグラスを上げ老大富豪、
老大富豪…「ありがとう
今日で25年目じゃな
わしゃ本当に果報者じゃ
幸せじゃ」
グラスを上げ乾杯するシャーロット。
嬉しそうに老大富豪、
老大富豪…「ああはは　 え〜　へへへ
もうこれで最後じゃとは言わないことに決めていたんじゃが
今度こそは最後じゃと言わざるをえんな」
笑う老大富豪。
笑い返すシャーロット。
笑い続けていたのを止め老大富豪。
老大富豪…「ああ　こりゃ 失敬　ええ〜と　わ しゃ何言っとった」
シャーロット…「この分な ら私よりも長生きしそうだ と言いたかったんでしょ」
大笑いする老大富豪。
笑うシャーロット。
笑う老大富豪。
老大富豪…「知っとるかね
幸せは金で買えないという言葉」
笑う老大富豪。
老大富豪を複雑な思いで見詰めるシャーロット。
老大富豪…「わしゃ恵まれ とる　幸せを25年分 も買ったんじゃからな」
軽く溜息をつくシャーロット。
それを見て心配そうな表情になって、
老大富豪…「お前には　辛 いことだったか
どうじゃ」
シャーロット…「本当ゆう と　あなたが段々好きに なってきたの」
ホッとして乾杯する老大富豪。
乾杯するシャーロット。
幸せそうに息を引き取る老大富豪。
それを見て、
シャーロット…「心残りは ないでしょ」と見送るシャーロッ ト。

遺産を受 け継いだシャーロットがビリーと結婚すると言う。
声を荒げ、
マー ク…「結婚は許せな い」と言うマーク。
ゆったりとシャーロット、
シャーロット…「でも趣味 も同じなのよ　きっと上手く行くわ」
マー ク…「歳を考えてみろ よ　50才になったんだぞ
いい歳して世間の笑いものになっても
かまわんというのか」
シャーロット…「幸せにな れるんだったら
そんなこと　ちっともかまわないわ
私は平気
これから　たっぷり楽しまなくっちゃあ
さあ　遠慮なく飲んでね　機嫌が直るわ」
気落ちし、不機嫌に場を離れるマーク。

ビリーが 入って来る。
ビリーと抱き合いシャーロット。
シャーロット…「この人　私たちのこと　怒ってるの」
マー クに気が付いて、
マー ク…「やあ！　お父さん
何しに来たんだい
ねえ　何をむっつりしてるんだよ」と肩を 落としているマークに腕を回し、
「息子の結婚を祝ってくれないのかい？」と シャーロットを見るビリー。
そ れを見ていたシャーロットが意味深に微笑む。

　余命１年といっていた老大富豪は若く美しい シャーロットと結婚して精力的になり健康を取り戻す過程をパールの数で見せたり、感情の移り変わりを乾 杯後のグラスの割り方で描く。
　 上手い。