アフリカの女王
ハンフ リー・ボガート
☆ →
記号[☆:スタッフ・キャスト →: 始めに]
(1951)(英)(カラー)-The African
Queen-
監督…ジョン・ヒューストン
製作…S・
P・イーグル
原作…C・
S・フォレスター
脚色…ジェー
ムズ・エイジイ/ジョン・ヒューストン
撮影…ジャッ
ク・カーディフ
SFX…ク
リ フ・リチャードソン
美術…ウィ
ルフレッド・シングルトン
編集…ラ
ル フ・ケンプレン
音楽…ア
ラ ン・グレイ
出演…ハ
ンフリー・ボガート(飲んだくれ船長/チャリイ・オルナット)(ア
カデミー主演男優賞)
………キャ
サリン・ヘプバーン(宣教師の妹/ローズ・セ
イヤ ア)
………ロ
バート・モーレイ
………ピー
ター・ブル
………セ
オドア・バイケル
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オンボロ蒸気船「アフリカの女王」の飲んだくれ船長チャリイ(ハ
ンフリー・ボガート)と敬虔な宣教師ロー
ズ(キャサリン・ヘップバーン)の波乱の航海を描く
痛快アドベンチャー映画。
侵略戦争の草刈場と
なったアフリカにひとり取り残された気の強いクリス チャンの女(キャサリン・ヘップバーン)が、侵略を進めるド
イツ軍に立ち向かうのに遭遇した飲んだくれの船長の蒸 気船でアフリカの川を一緒にくだる冒険物語。
不当な侵略と戦うために命がけでアフリカの川をくだる女性宣教師の姿は、アメリカで自由を求めて孤高を貫くキャ
サ リンの姿と重なり多くの共感を呼んだという。(NHKhi
2010.11.30放送「永遠のヒロイン その愛と素顔 〜私が愛される理由 キャサリン・ヘプバー
ン〜」より)
ハ
ンフリー・ボガートは舞台俳優のかたわらスクリーンに登場し、脇役から悪役
としてクロコダイル・フェイスで印象づけハードボイルド・ヒーローになっていき、共演す
る女優を輝かせる最もアメリカ的な男といわれた。
そのボギー(ハ
ンフリー・ボガートの愛称)
がオスカーを手にしたのが飲んだくれ船長チャリイをコミカルに演じた『アフリカの女王』とい
うのだから面白い。
観客同様、選考員も豪快に笑い飛ばしたチャリイ役に驚いてしまったのだろう。
『アフリカの女王』キャサリン・ヘップバーン、ハンフ
リー・ボガート
『ア
フリカの女王』キャサリン・ヘップバーン、ハンフリー・ボガート
『アフリ カの女王』ハンフリー・ボガート
※ハ
ンフリー・ボガートについて妻ローレン・バコールは「とても傷つきやすく、穏やかな人だった。
そして嘘と名のつくも のはすべて嫌った」と 語っていたという。
※親しい友が多く、み
んなか
らボギーの愛称で呼ばれていたという。冷戦中の“赤狩り”で共産主義者の嫌疑をかけられた友人たちをかばっ
て、最後まで権力に抵抗したそうだ。
※ボ
ギーはアカデ ミー賞について「競馬なら一着を
きめるのは明確だが、毎年何百本もつくられる映画からいちばんいい俳優を選ぶなんて不可能だ。たと
えば、みんなハムレットを演じればはっきりするがね。それに会員はみんな会社に所属しているから、
個人を選ぶか、会社に中勤をはげむかで迷うが、賞をとれば興行価値が増すのだから、どちらに投票す
るのかおのずと明らかだ。また、カムバックした俳優なんかに同情して投票するのもいやだし、舞台人
がひょいときてオスカーをかっさらうのも映画のプラスにならないね」(キネマ旬報増刊4・28号
No.733 『アカデミー賞50回事典』 抜粋)と辛らつに批判していた。
晩年、『アフリ
カの 女王』(1951)でオ
スカーを受け取るときは、ちょっと困ったな、というような顔をして「ベルギー領コンゴ(『アフリ カの女王』のロケ地)からパンテイジス劇場ま
での道のりは長かったけれど、どち らかといえば、コンゴよりはここの方が居心地がいいですね」(キネマ旬報増刊4・28号
No.733 『アカデミー賞50回事典』 抜粋)といって笑わせたという。
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