《シネマトーク》
『風 と共に去りぬ』コスチューム

-Gone with the Wind Costume-
 衣裳はデビッド・O・セルズニックプロデューサーが名デザイナー、ウォルター・プラン ケットを指名したそうですよ。
 製作費は450万ドル(また397万7000ドル、420万 ドル、あるいは600万ドルとも)と言われていますけど、衣装には女性用が 9万8154ドル、男性用は5万5664ドルですって、意外と掛かっていないですね。
 総数5500の衣裳が作られ洗 濯代に1万ドルが費やされたそうですけど、群衆シーン の4割りはレンタルですますなど合理的なところもありますね。しかし、ドレスなどには高級素材を使い、ペチ コートまで高級レースを使用しています。
 スカーレットが何不自由ない南 部美人の時代には、ソフトなオーガンジーやチュールと いうロマンティックな素材。強く生き抜くことを決意してからは、時と共に重いベルベットを使うようにして いったそうです。
 そう言われるとそうですね。
 ヴィ ヴィアン・リーの瞳は原作のスカーレットに合わせてカラーで調整された人工であったことも驚き ますね。
 その瞳に合わせて作られた園遊 会で着た白地にグリーンのプリントとサテンのサッシュ をあしらった衣裳は、アカデミー科学協会の永久保存衣裳に指定されているそうです。公開された時“スカー レット・ルック”とコピーされ人気を博したそうですよ。
 この衣装です。
 スカーレットがマミーの反対を 押し切って選んだドレスですね。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、ハティ・マクダニエル


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リーら


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リーら


『風と 共に去りぬ』クラーク・ゲーブル、ヴィヴィアン・リー


『風と 共に去りぬ』ランド・ブルックス、ヴィヴィアン・リー

 華 やかで印象的なドレスでしたね。
 
 次の“カーテン・ドレス”は帽子の羽根飾りにまで、農場にたった一羽 残った鶏を暗示させる尻尾の羽と金色に 塗られたかぎ爪が使われています。
 重要な役割のドレスですも のね。


『風と 共に去りぬ』クラーク・ゲーブル、ヴィヴィアン・リー


『風と 共に去りぬ』クラーク・ゲーブル、ヴィヴィアン・リー


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー

 エ ンディングでつけていた大きなカメオのブローチは年月にかかわらず生き残る美を表現したそうですよ。
 このブローチは、どこに 行っても理想のカメオがなかったため、プランケット自身 がかつて母のためにイタリアで買ったのを使ったそうです。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー

 ス カーレット役をハリウッド中の女優が渇望したように、この映画の衣装デザイ ンはデザイナーの夢だったそうです。
 その喜びが伝わってくるよ うな拘りを見せていますね。
 どの衣装もそれぞれ印象深 く残っていますけど私は製材所でアシュレーとオークス 屋敷の話をしている時のスカーレットのドレスが好きです。


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー


『風と 共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、レスリー・ハワード

  あなたは、どの衣装がお好きかしら。(川本恵子著 『誘惑という名の衣裳 「風と共に去りぬ」の名デザイナー ウォルター・ プランケット』参考)

更新 2006.1.6
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参 考文献
シ ネマトーク『風と共に去りぬ』公開前後
シ ネマトーク『風と共に去りぬ』出版前後
シ ネマトーク『風と共に去りぬ』ミュージック
『風 と共に去りぬ』
ヴィ ヴィアン・リー
ヴィ ヴィアン・リーバイオグラフィー
洋 画
シ ネマトーク

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