《シネマトーク》 〜『風 と共に去りぬ』コスチューム〜 -Gone with the Wind Costume- 製作費は450万ドル(また397万7000ドル、420万 ドル、あるいは600万ドルとも)と言われていますけど、衣装には女性用が 9万8154ドル、男性用は5万5664ドルですって、意外と掛かっていないですね。 総数5500の衣裳が作られ洗 濯代に1万ドルが費やされたそうですけど、群衆シーン の4割りはレンタルですますなど合理的なところもありますね。しかし、ドレスなどには高級素材を使い、ペチ コートまで高級レースを使用しています。 スカーレットが何不自由ない南 部美人の時代には、ソフトなオーガンジーやチュールと いうロマンティックな素材。強く生き抜くことを決意してからは、時と共に重いベルベットを使うようにして いったそうです。 そう言われるとそうですね。 ヴィ ヴィアン・リーの瞳は原作のスカーレットに合わせてカラーで調整された人工であったことも驚き ますね。 その瞳に合わせて作られた園遊 会で着た白地にグリーンのプリントとサテンのサッシュ をあしらった衣裳は、アカデミー科学協会の永久保存衣裳に指定されているそうです。公開された時“スカー レット・ルック”とコピーされ人気を博したそうですよ。 この衣装です。 スカーレットがマミーの反対を 押し切って選んだドレスですね。
華 やかで印象的なドレスでしたね。
エ
ンディングでつけていた大きなカメオのブローチは年月にかかわらず生き残る美を表現したそうですよ。 ス
カーレット役をハリウッド中の女優が渇望したように、この映画の衣装デザイ
ンはデザイナーの夢だったそうです。
あなたは、どの衣装がお好きかしら。(川本恵子著
『誘惑という名の衣裳 「風と共に去りぬ」の名デザイナー ウォルター・ プランケット』参考) 更新
2006.1.6
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