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~ポッ
ター~
ジョージ を会社に呼ぶポッ ター。 そこに あった葉巻を手にし、極端に低 い椅子に驚きながら座り、警戒 心を抱きな がら話を聞くジョージ。 傲 慢なポッター像を椅子の高さで 見せているところが面白い。 『素 晴らしき哉、人生!』ラ イオネル・バリモア、ジェー ムズ・スチュワートら 「年は27~28歳で 結婚してい る 週給40ドルかな?」と話を切 り出す。 「45だ」と言うジョージ。 「45ね 母親と自 分たちの 生活費を引いたら 10 ドルの貯蓄が やっとだろ しかし子 供ができたら それも難しい」と言うポッ ター。 「…」 聞いているジョージ。 「それでも これが 平凡な28歳の青年なら」と言うポッ ター。 「十分だ」と言うジョージ。 「だが ジョージ・ベイリーは 平凡で なく 知性があ り 頭の切れる野心家だ しかも住 宅貸付組合を 憎んでる 私同 様にな」と言うポッ ター。 「…」 聞いているジョージ。 「幼い頃 から 広い世界に 出たかっ た若者にはー その能力もあっ た しかし 町を出る友人たち を 見送るしかなかった 人生を浪 費させる仕事に 縛られていた からだ」と言うポッ ター。 「…」 聞いているジョージ。 「私 の読みは 当たっているかな?」と言うポッ ター。 「本題は?」と言うジョージ。 「君を雇 いたいのだよ」と言うポッ ター。 「雇う?」と驚いて言うジョージ。 「私の資 産の管理を 頼みたい 最初は 年俸2万ドルからでどうだ」と言うポッ ター。 驚い て、 葉巻を落とし慌てて払い灰を 落とすジョージ。 『素 晴らしき哉、人生!』ラ イオネル・バリモア、ジェー ムズ・スチュワート 「大邸宅 に住み 妻には きれいな 服を買ってやれる ニュー ヨークは もちろん ヨーロッパへの出張 も 不 満かね?」と言うポッ ター。 「僕が?」と言い、 周りを見渡し、 「人違いでは? 僕はジョージ・ベイリーです」と 指差して言うジョージ。 「そ うとも とうとう 船出の時が来たんだ」と言い、 ” ウィンク”し、 『素 晴らしき哉、人生!』ラ イオネル・バリモア、ジェー ムズ・スチュワートら 「乗船の 機会を 逃すことはない」と言うポッ ター。 思い掛けない 提案 に戸惑うジョージ。 にこやか にして反応を待ってい るポッター。 仕掛けた罠に掛かる の を。 考え込 み、 「た まげたな」と言い、 頭に手を持っていき、 「住 宅貸付組合は?」と言うジョージ。 「君は成 功するのが 怖いのか? 3年契約で 年俸2万ドルを約束する 返事が欲 しい」とテーブルを 指先 手突きながら言うポッ ター。 ・「このチャンスに 飛びつくべきだろうがー 1日だけ 考える時間を下さい」と言うジョージ。 「もちろ んだ 奥さんと相談するとい い」と言うポッ ター。 「そうします」と言うジョージ。 「書類を 作っておくよ」と言うポッ ター。 「はい」と答えるジョージ。 『素 晴らしき哉、人生!』ラ イオネル・バリモア、ジェー ムズ・スチュワートら ” しめしめ”と 言う表情をするポッター。 手を 差し出し、 「どうぞよろしく」と握手するジョージ。 握手 した 自分の手を見て、顔を顰め、 『素 晴らしき哉、人生!』ラ イオネル・バリモア、ジェー ムズ・スチュワート 慌てて手を服で拭うジョー ジ。 『素 晴らしき哉、人生!』ラ イオネル・バリモア、ジェー ムズ・スチュワート ジョージ の仕草に顔を顰めるポッター。 「ちょっと待ってくれ」と言うジョー ジ。 『素 晴らしき哉、人生!』ラ イオネル・バリモアら 失敗したかと思っている表情だ。 「考 える時間も 相談も必要ない 申し 出は断る」と声を荒げ るジョー ジ。 自分自身に向かって吠 えている。 ”何して んだ”と自分に 苛立つジョー ジ。 誘惑に乗ってしまったこ とを 情けないと嘆いている。 『素 晴らしき哉、人生!』ラ イオネル・バリモア、ジェー ムズ・スチュワートら 「世界は 自分を中心に 回ってると思っ てるのか」と言い、 「大間違 いだ」 ポッ ターに向かって吠えている。 『素 晴らしき哉、人生!』ラ イオネル・バリモア、ジェー ムズ・スチュワートら 全ての事に苛立って部屋を出るジョー ジ。 ~不 満~ 自宅に 帰ったジョージ は”大邸宅に住み 妻には きれ いな 服を 買ってやれる ニューヨークはもちろん ヨーロッパへの 出 張も”と言われ たことや ”将来 やりたいことが 山ほどあ るん だ 僕は この 小さな町を 出て 世界を見て 回るぞ 飛行場や100階建ての 高層 ビルを造りー 長い橋を架ける”と言ったことなど を頭の中で 駆け巡らせ ながら、 『素 晴らしき哉、人生!』 部屋に飾られ
ているあの絵を見ている。
”君の望 みは? 月が欲し い? じゃあ 投げ縄で 月を捕まえ る” 肩を落と し、俯いているジョー ジ。 『素 晴らしき哉、人生!』ジェー ムズ・スチュワート ♪バファロー娘 出ておいでよ と歌う声がする。 振り向くジョー ジ。 ベッドに 横になっていたメ アリーが、 ♪今夜 出ておいで そして踊 ろう と歌う。 メア リー の傍に来てキスをして、 「メアリー・ハッチ なぜ僕なんかと 結婚した?」と 聞くジョージ。 「ずっと独身は嫌だも の」と答えるメア リー。 「相 手は いくらでもいたはずだ」と俯いて言 うジョー ジ。 「だけど あなたに似た 赤ちゃ んが 欲しいのよ」と腕を掴みながら言うメア リー。 ”気づいて頂 戴”と いうサインだ。 「新婚旅行にも 行けなかったし…」と俯きなが ら言 い、 「今 何て?」とメ アリーを見て聞き返すジョージ。 「赤ちゃん」と言うメアリー。 『素 晴らしき哉、人生!』ジェー ムズ・スチュワート、ドナ・リード 「おめでた?」と言うジョージ。 「コウノトリを捕まえたわね」と言 うメアリー。 「おなかに 男の子か女の子がいる の?」と言うジョージ。 頷くメア リー。 『素 晴らしき哉、人生!』ジェー ムズ・スチュワート ” 結局 ジョージが町を出るこ とはなかった” ”なんと” ” メアリーは男の子を産んだ 次 に女の子を 彼女は古い屋 敷を ”家庭”へと変えていき ジョー ジは毎日 遅くまで働い た” 階段の手 すりのコブが外れるのに苛立つ ジョージ。 『素 晴らしき哉、人生!』ジェー ムズ・スチュワート ” ポッターのせいだ” ”徴兵事 務所” 『素 晴らしき哉、人生!』 サムは飛 行機の キャノピーで大儲け ポッ ターは徴兵委員長に” 『素 晴らしき哉、人生!』ライオネ ル・バ リモア ” 合格 合格 合格” ポッターらしい。全て合格にし て戦場に送 る。金儲けの為。 ” 叔父のビリーは 戦債を売り バー トは名誉の負傷で 銀星章を授 かった アーニーは フランス で戦い マー ティーは レマゲン鉄橋で奮闘 ハ リーの活躍は めざましかった 海 軍航空 隊で 敵機 15機を撃墜 兵士を乗 せた輸送船への 体当たりを防 いだ” ”ジョージは?” ”彼はー 耳の障害 で兵役は免除 だが町で戦って いた” ” やめないか 今は戦時下だぞ” ” 空襲の監視” ふ てくされているジョージ。やり がいのない役割に。 『素 晴らしき哉、人生!』ジェー ムズ・スチュワート ”新聞 鉄くず ゴムを 集めて回った ヨー ロッパ戦勝記念日に 皆と共に祈り 対日戦勝記念日に 再び皆と共 に祈った” Top
~ク
リスマスイブ~
ド ナ・リード、ジェー ムズ・スチュワート、フランク・キャプラ”ジョセフ 今 日の 出来事を” ”はい” ”クリスマスの前日 地上時間の午前10時” 新聞の束を脇に挟み、 「アーニー 見てくれ」と記事を アーニーに見せるジョージ。 ”ハ リー・ベイリーに 大統領が 名誉勲章を授与” 「また雪 か」と惚けてるアー ニー。 「何だよ 大見出しを読め」と記事を 指差すジョージ。 「か らかっただけさ」と笑いながら言うアーニー。 ガウワー が駆け 寄って一緒に新聞を見る。 「ハ リー中佐だ」と 言い、 「ガウワーさん 見てくだ さい」と 嬉しそうに記事を指摘して言うジョー ジ。 「1部ずつ 持っていって」と言うジョー ジ。 ~8000 ドル-1~ 祝賀会に向け て”おかえ りハリー・ベイリー”の横断幕を飾 りつ けている作 業員に向 かって、 「名前のスペルを 間違えるな」と言い、 手を振る叔父。 作業員も 陽気 に手を振っている。 陽気に銀 行に向かう叔父。 会社に金融検査官 カーターが来ている。 銀行で”12 月24日”と振り込み用紙に 記入し札束を確認している叔 父。 指に物忘 れ防止のヒモが結ばれている。 『素 晴らしき哉、人生!』トー マス・ミッチェル ”8000 ドル”と記入している 叔父。 そこにポッターが入って来る。 振り返っ てポッターを見る叔父。 『素 晴らしき哉、人生!』ライオネル・バリモア、トー マ ス・ミッチェルら 「ポッターさん 今日のニュースは?」と言いながら陽気 にポッターに近寄り、 ポッター の膝の上の新聞を取り上げ、 「なんと ハリーが名誉勲章を」と読み上 げる叔父。 そして、 「気に食わんでしょうが さすがベ イリー家の男だ」と自慢す る叔父。 「ジョー ジはどう思うかね」と言うポッ ター。 「そりゃ 嫉妬はするでしょうが 出 征すれば 勲章2つは取れる男 だ」と言う叔 父。 「耳が悪い」と言うポッ ター。 「彼が町に残ってくれてよかった ドイ ツや日本だけが敵ではない」と言う叔 父。 叔父から 荒っぽく取り返すポッター。 『素 晴らしき哉、人生!』ライオネル・バリモア、トー マ ス・ミッチェルら 怒って去
るポッター。
鼻を明か して意気揚々と用紙を持って窓 口にいく叔父. 振り込む 時になって、先 程まで持っていたお金がない。 慌てる叔 父。 『素 晴らしき哉、人生!』トー マス・ミッチェルら 「ベイリー め」と言いなが ら、新聞を広げるポッ ター。 『素 晴らしき哉、人生!』ラ イオネル・バリモアら 「ドアに連 れていけ 早くしろ」と言うポッ ター。 『素 晴らしき哉、人生!』トー マス・ミッチェルら お金を探している叔父。 『素 晴らしき哉、人生!』ライオネル・バリ モア ドアを少
し開け、叔父の様子を見ているポッ
ター。
『素 晴らしき哉、人生!』ライオネル・バリモアら 状況を把
握し、対応を考
えているポッ
ター。
『素 晴らしき哉、人生!』トー マス・ミッチェルら 叔 父 がお金をなく したことを知らないジョージ は金融検査官 カーターに、 「すぐに 帳簿を出しますよ」と言ってい る。 そこに、暗い表情のバ イオレットが来る。 「バ イ オレット」と声掛け るジョー ジ。 『素 晴らしき哉、人生!』ジェームズ・ス チュワート、グ ロリア・グレアム 「話
があるの」と言うバイ
オレット。 「こ
れを」と言い、バ
イオレットに推薦状を
渡すジョージ。 『素 晴らしき哉、人生!』ジェームズ・ス チュワート、グ ロリア・グレアム 部屋を出
ながら、 『素 晴らしき哉、人生!』ジェームズ・ス チュワート、グ ロリア・グレアム ジョージ
の頬に付いた口紅を拭いているバイオ
レット。 『素晴らしき哉、人生!』トー マス・ミッチェル、ジェーム ズ・ス チュワート この続きはPart5
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