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~自殺~
心 配するマルティーニたちをよそに、ポケットに入れて いる保険証書を確認しながら 店を出るジョー ジ。 " ガツン!"車を道端の 木にぶつけるジョージ。 『素 晴らしき哉、人生!』 動かなく なった車を足で蹴っ て起動させようとしているジョージ に、家から飛び出して来た住人 が、 「何してる」と言い、 幹に付いた傷を触り、 「これ見 ろ 曽祖父が植えた木」と言う。 肩を落と しトボトボと歩きだすジョージ に、 「おい 待たんか 戻っ てこい 車をどけろ」と言う住人。 " キィー! ピー ピー" トラック に撥ねられそうになるジョー ジ。 「何して る 気をつけろ」と言うト ラックの運転手。 フラフラ しながら橋に向かうジョー ジ。 『素 晴らしき哉、人生!』ジェー ムズ・スチュワート 『素 晴らしき哉、人生!』ジェー ムズ・スチュワート 欄干で立
ち止まって、橋
の下を見るジョー
ジ。
『素 晴らしき哉、人生!』ジェー ムズ・スチュワート 『素 晴らしき哉、人生!』 波しぶき が上がって荒れている川。 とり つかれたようにし て見ているジョー ジ。 『素 晴らしき哉、人生!』ジェー ムズ・スチュワート それを見
ている2級天使クラレンス(ヘ ンリー・トラヴァース)。
『素 晴らしき哉、人生!』ヘ ンリー・トラヴァース 周りを見 回し、川に飛び込もうと身を乗り 出すジョー ジ。 『素 晴らしき哉、人生!』ジェームズ・スチュワート ジョー
ジが飛び込もうとした、正にその時、
" ドボ ン!"水 しぶ きが上がる。 『素 晴らしき哉、人生!』ヘ ンリー・トラヴァース、ジェー ムズ・スチュワート 「助 けて」と声を張 り上げるク ラレンス。 驚いて見 るジョー ジ。 ク ラレンスが、 「助け てくれ」と声を張 り上げる。 溺れそう になっているのを見て、上着を 脱ぎ川に飛び込んで助けに行くジョー ジ。 " ドボン!” 『素 晴らしき哉、人生!』ヘ ンリー・トラヴァース、ジェー ムズ・スチュワート ク
ラレンスの助けを求める声に気
がついた警備員のライトで照ら
されたのは、クレランスを助け
ようとしているジョージの姿
だった。
満 足そうにジョージを見ているク ラレンス。 手段は上 手くなくても自殺を食 い止めたから。 『素 晴らしき哉、人生!』ヘ ンリー・トラヴァース、ジェー ムズ・スチュワート Top
~ク
ラレンス1~
ストーブ
の前で毛布に包まり、
コーヒーを飲んでいるジョージ。 『素 晴らしき哉、人生!』 こ の警備員の表情が中々いい。 キャップラ演出を際立たせてく れる。 驚 いて見ている警備員に、 「私の最後の誕生日に 妻がくれた下着だ 死 んだ時も着てた」と言うクラ レンス。 ”死んだ 時に???”何 を言ってるのだろうとチンプン カンプンの話についていけない でいる警備員。 「『ト ム・ソーヤの冒険』も乾いた」と 喜び、 「マー ク・トウェンの新作だ」と言うクラ レンス。 「なぜ落 ちた?」と聞く警 備員。 「飛 び込んだのさ ジョージを助け に」と答えるクラレン ス。 何を言っ ているのだろうと、 「僕を助けるだって?」と言い、憤 慨するジョー ジ。 邪魔され、寧ろ助けたのは自分 なのに変なやつだと思ってい る。 「助 けたよ しくじったんだから」と言うクラレン ス。 「何を?」と言うジョー ジ。 「自 殺さ」と言うクラレン ス。 「ここで は自殺は違法行為だ」と言う警 備員。 「私 のいる所もだよ」と言うクラレン ス。 「それはど こだい?」と言う警備員。 「天 国」と答えるクラレン ス。 何を言っ てるのだろうと、ジョージと顔を見 合す警備員。 「とっさの判断だ 溺れた私を君が助 け その結果 私は君を救った」とジョー ジを見ながら言うクラレン ス。 「笑える 理屈だ」と不貞腐 れて言うジョー ジ。 「唇 から血が」と言うクラレン ス。 唇を触りながら、 「祈ったら 返事はパンチだった」と言うジョー ジ。 「違 うよ ジョージ 返 事は私だ 天から送られてきた」と言うクラレン ス。 「なぜ僕の名を?」と言うジョー ジ。 「君 が子供の頃から ずっと見て る」と言うクラレン ス。 「続心術か 何か? 何者だ」と苛立って 声を上げるジョー ジ。 「ク ラレンス 階級は”天2”」と言うクラレン ス。 「"天2" の意味は?」と顔を顰 めて言うジョー ジ。 「2 級天使」と言うクラレン ス。 驚 きのあまり、椅 子からずり落ち、後退りしながら出て行く警備 員。 ジョージの傍に来るクラレ ンス。 「まいったな 酒が悪かったのか?」と独り言 を言い、 「さっきー 僕を助けると言ったが どういうことだ」と聞くジョージ。 「そ れが使命でね 君の守護天使な んだ」と言うクラレン ス。 首を横に 振り、 「誰が驚く もんか」と言うジョー ジ。 「8000 ドルのために 自殺するなど 愚かだよ」と言うクラレン ス。 驚いて、 「なぜそれを知ってる?」と言うジョー ジ。 「守 護天使だから 何でも知って る」と言うクラレン ス。 「その風体からすると 堕天 使ってとこだな」と言い、 「翼は?」とクラレ ンスの背中を見るジョー ジ。 「ま だもらえないから 2級なの さ」と悲しそう に言うクラレン ス。 苦笑いし、 「翼のない天使に 守られて もな」と言うジョー ジ。 「だ から もらえるよう 協力し て」とジョー ジの肩に手をやり言うクラレン ス。 「いいけど どうやって?」と言うジョー ジ。 「君 を助ける」と言うクラレン ス。 「じゃあ 8000ドル持ってるのか?」と語気を強めるジョー ジ。 「ま さか 天では金など不要」と言うクラレン ス。 「そうだね 忘れてた この世は 金しだい 僕 など死んだ方が 価値が高いく らいだ」と言うジョー ジ。 「命 を粗末にされちゃ 私の翼が遠 のく 気 づかんだろうが 君がいなけれ ば…」とジョージ の肩に手をや り言うクラレン ス。 「みんな もっと幸せになった 妻も子供 も友人も 他の協力 者を探してくれ」と言うジョー ジ。 「分 かってないな 私の使命は…」と言うクラレン ス。 苛立って、 「うるさいぞ」と言うジョー ジ。 ”どうしたらいいのだろう”と天を 仰ぎ、 「これは てこずりそうだ」と思案 し、 「今でも 自分が死ねば みんなが幸せに なると?」とジョー ジに聞くクラレンス。 「分からないが たぶん… いっ そ生まれなければ…」と俯いて言うジョー ジ。 『素 晴らしき哉、人生!』ヘ ンリー・トラヴァース、ジェームズ・スチュワート この続きはPart9
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