ヘ ンリー・トラヴァース Part6 へ[(苛 立ち2)(八 つ当たり1)]Part7 へ[(八 つ当たり2)-(神)]Part8 へ[[自 殺)(ク ラレンス1)]Part9[(クラレンス2)(仮想の世 界1)]Part10へ[(仮想の世 界2)(仮想の 世界3)] Part11 へ[(仮想の 世界4)(仮 想の世界5)]Part12 へ[(現実の世 界)(素晴らしき哉、人生!)]Part13 へ[(我 が家)(メリ-ク リスマス1)]Part14 へ[(メリ- クリスマス2)(エピローグ)] ← 写真 Part9
「何 と?」と聞き返 すクラレン ス。 「生 まれたのが間違い」と履き捨 てるように言うジョー ジ。 自 分の思いと反対の方 へ向かう人生に、 ”生まれ て こなければよかった”と 腹いせ紛れに言ってし まったのだ。 「な んたる言いぐさだ」と呆れる が、 「待てよ これは意外と名 案だ」と言い、 天を仰 いで、 「どうで すか?」と聞くク ラレンス。 「では この線で」と言い、 『素 晴らしき哉、人生!』ヘ ンリー・トラヴァース ジョージ に、 「望みど おり 君の誕生を取り消す」と 言うクラレン ス。 生 きることに意味を持て なく なったジョージには、自分が存在し ない世界で 気 づかせるしかないと思ったの だ。 ” ヒュー!” 強風でドアが開 く。 ” バ タン!” ドアを閉 めに 行き、 天に向かって、 「騒 ぎ立てないで」と言い閉め るクラレン ス。 「何て言った?」と言うジョー ジ。 「君 は生まれな かった 心 配事や責任とは無縁だ 8000 ドルの件で 追われることもな い」と言うクラレン ス。 突然よく 聞こえるようになって、 ” どうしたのか”と首を傾 げながら、 左耳をクラレン スの方に向け、 「何か 言って」と言うジョー ジ。 「聞 こえるだろ」とジョージ の左耳に向って言うクラレン ス。 「子供の頃から 聞こえなかったのに 川に飛び込ん だから?」と川を指 差し言うジョー ジ。 「唇 の血も止まってる」と言うクラレン ス。 舌で唇の周りをなめ、 『素 晴らしき哉、人生!』ジェー ムズ・スチュワート 手で触り、 「どうしてだ 変だな」と首を傾 げ、 「雪もやんだ」と外を指 し、 「何が起き て る? 酒でも飲もう 天使さん もどうだ?」と言うジョー ジ。 笑 うクラレン ス。 立ち上がり、 「服が乾いたら…」と言うジョー ジ。 「乾 いてるさ」と言うクラレン ス。 「ほんとだ ストーブのおかげか 服を着て 車まで歩こう 天使は飛 ぶんだったな」と言い服を 着るジョー ジ。 「ま だ翼がない」と言うクラレン ス。 「そう だった」と気忙しく言うジョー ジ。 Top
ク
ラレンスと木にぶつけた車の所
に向かうジョージ。
ド ナ・リード、ジェー ムズ・スチュワート、フランク・キャプラ木の周りを、 ” キョロキョロ”し て見ているジョージに、 「ど うした」と言うクラレン ス。 「ここに 車を放置したのに」と言うジョー ジ。 「車 はない」と言うクラレン ス。 『素 晴らしき哉、人生!』ジェームズ・スチュワー ト、ヘ ンリー・トラヴァース 「あったよ 誰かが動かしたんだ」と言い、 帰宅した住 人に、 「まって 僕の車は?」と言うジョー ジ。 「何で す?」と言う住人。 「あなたの木に ぶつけた車だ」と言うジョー ジ。 「木と は?」と言う住人。 「この木だよ 車で突っ込んだ そして幹に 大き な傷を付け た」と木を指 しながら言うジョー ジ。 幹を擦り どうもなっていないのを確認し た住人は、ジョージの口元に近寄 り臭いを嗅 ぐと、 「他の木 だろ これは ポッターズビルの 大切な木だ」と言う住人。 「ベッドフォー ド・フォールズ だろ」と言うジョー ジ。 「ポッ ターズビルだ 自分の町の名は 知ってる」と怒って 立ち去る住人。 クラレンスに、 「変なのは僕か 彼か それとも 君か」と言うジョー ジ。 「私 じゃない」と言うクラレン ス。 「車は酒場 かも 行こう ガブリエル」と言うジョー ジ。 「ク ラレンスだ」と言うクラレン ス。 名 前も覚えてもらっていないの で。 酒場にク ラレンスを連れて行くジョー ジ。 クラレン スに、 「マルティーニは僕の友人だ そこの席 に座って」と言うジョー ジ。 店の雰囲気 が変わったのに違和感を持ちな がらカウンターに 座って、 「ニック マルティーニは?」と言うジョー ジ。 「誰だっ て?」と言うニッ ク。 「君のボ スだよ」と言うジョージ。 苛立って、 「ボスは 俺だ 注文は?」と言うニッ ク。 「バーボンをダブルで」と言うジョー ジ。 クラレンスに、 「おたく は?」と言うニッ ク。 「今 考えてる 本当に久しぶりなん でね」と嬉しそう に言うクラレン ス。 「待ってん だ 早く決めてくれ」と苛立って言 うニック。 「分 かったよ それでは今夜は… 燃 える(プレー ミ ング)ラム パ ンチ でも さほど寒くない 待って 決めた シナモンたっぷりのホットワイン 体にいい」と太鼓判を 押すクラレン ス。 苛々して 聞いていたニック が、 「うちは 強くて 酔いの早 い酒が売りなんだ ふぬけた 注文で 雰囲気を壊さないでく れ 嫌なら俺の左が飛ぶ」と拳をク ラレンスの顔の前に突 き出す。 「何 だって?」とジョージ に聞くクラレン ス。 「ニック 頼む」とウイン クして、 「俺と同じものを」と言うジョー ジ。 威圧して バーボンを入れに行くニック。 クラレン スに、 「あんなニックは 初めてだよ」と言うジョー ジ。 「驚 くのはこれからだ」と言うクラレン ス。 「ところでー 今夜 泊 まる場所は あるのか?」と言うジョー ジ。 「な い」と言うクラレン ス。 「ない? 金は?」と言うジョー ジ。 「な い」と言うクラレン ス。 「それで 身投げを」と言うジョー ジ。 「そ れは君を助け 翼をもらうた め」と言うクラレン ス。 "チンチリン!" レジスターが開く音がする。 「成 功したな」と指で示 し音がする方を 見て言うクラレン ス。 「何が?」と言うジョー ジ。 「天 使が翼をもらうと ベルが鳴る んだ」と言うクラレン ス。 クラレン スを睨みつけているニック。 ニックの態度を見 て、 「ここでは翼の話は しない方がいい」とクラレ ンスに小声で言うジョー ジ。 「天 使を信じない?」と言うクラレン ス。 ジョージを 睨みつけているニックを気にし ながら、 「まあね」と言うジョー ジ。 「目 の前にいるのに」と言うクラレン ス。 こ
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