ローマの休日
  
     オードリー・ヘプバーン

※ストーリーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方は、ご了承下さい。

  記者会見場

記号[☆:スタッフ・キャスト : 始めに] web拍手 by FC2
(1953)(米)(キ ネマ旬報ベストテン6位)(キ ネマ旬報創刊80周年記念特別企画[映画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]で3位)(ア メリカ映画ベスト100 10周年版で8位)(キ ネマ旬報創刊90周年記念特別企画[映画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]で8位)-Roman Holiday-
監督…ウィ リアム・ワイラー
製作…ウィ リアム・ワイラー
原案…ダルトン・トランボ(ア カデミー脚本(原案)賞)
脚本…アイアン・マクラレン・ハン ター
衣装デザイン…イデス・ヘッド(ア カデミー衣装デザイン賞)5度目の受賞
出演…オー ドリー・ヘプバーン(アン王女)(ア カデミー主演女優賞) (イギリスアカデミー主演女優賞)(ゴールデングローブ主演女優賞)(ニュヨーク批評家協会主演女優賞)
………グレゴ リー・ペック(新聞記者/ジョー・ブラッドリー)
………エディ・アルバート(カメラマン/アービング・ラドビッチ)
………ハートリー・パワー(ヘネシー支局長)
………ハーコート・ウィリアムズ(大使)
………マーガレット・ローリングス(ビアバーグ伯爵夫人)
………トゥリオ・カルミナチ(プロブノ将軍)
ア カデミー賞脚本・主演女優衣 装デザイン賞受賞

Top

 世界に一大センセーションを巻き起こし たオー ドリーのハリ ウッドデビュー作で、オー ドリーのアン王女役は、まばゆいように新鮮だ。


『ローマの休日』オードリー・ヘプバーン

 髪をショートカットする場面などの、立ち振る舞いを観るだけでも十分楽しめ る が、この作品の素晴らしさは、相手を思いやる気持ちが随所に出ているところだと思う。


『ローマの休日』オードリー・ヘプバーン

 宮殿を抜き出たアン王女(オー ドリー・ヘプバーン)が宮殿に帰る 前のブラッドリー(グ レゴリー・ペック)の部屋での彼と の会話や、宮殿前の車内 の二人。
 そして、アービング(エディ・アルバート)がブラッドリーの気持ちを察して一人にしてあげるところ等々。


『ローマの休日』オードリー・ヘプバーン


『ローマの休日』オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック


『ローマの休日』オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック


『ローマの休日』オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック

Top


『ローマの休日』グレゴリー・ペック、エディ・アルバート、オードリー・ヘプバー ンら

 中でも特に感銘を受けたのは、アン王女(オー ドリー・ヘプバーン)が記者会見場 で各社の記者と接見した 後に、階段を上り終えて止まる場面だ。

 一人の女性としての顔がある。
 直ぐ近くに愛するブラッドリー(グ レゴリー・ペック)がいるのに…。
 泣き出したい気持ちをグッと堪えている。
 そして、振り向いた時、王妃の顔を見せる。
 精一杯に笑顔を作って。
 それを見守っているブラッドリーが、目で語り掛ける。
「大丈夫かい 頑張れ」
 それに、答えてアン、
「ええ さようなら」
 会見を終え、アンが寂しげに立ち去る。

 アンの足音が段々と遠ざかって行く。
 それを、ブラッドリーは見送っている。
 この場面のグ レゴリーの演技は圧巻だ。

 人気がなくなった会見場にブラッドリーが佇んでいる。

 そして、出口の方へ向き直り歩き出す。
 ブラッドリーの足音が切なく響く、そして、振り返り「これで良かったのだ」と自分にいい聞かせながら出て行く。


『ローマの休日』グレゴリー・ペック

 愛している二人の心情が見事に演出されたラストシーンである。

ラスト シーンでアン王女(オー ドリー・ヘプバーン)が記者会見場 で各社の記者と接見した場所は、コロンナ宮殿 大広間だそうだ。(2022.10.8 「ヨーロッパ街角中継 4Kで旅する 永遠の都ローマ」NHKBS103 より)

Top


『ローマの休日』製作50周年記念デジタル・ニューマスター版テアトルタイムズス クエア公開記念チラシ オードリー・ヘプバーン


雑誌『Roman Holiday』パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 表紙 オードリー・ヘプバー ン、グレゴリー・ペック

Top

1999

キ ネマ旬報創刊80周年記念特別企画[映画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]で3位
 

[映 画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]キ ネマ旬報創刊80周年記念特別企画
/
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位

@七人の侍(黒澤明) A浮 雲(成 瀬巳喜男) B飢餓海峡(内田吐夢)
B東 京物語(小 津安二郎)
C
-
D幕末太陽傳(川島雄三)
D羅生門(黒澤明)
E
-
F赤い殺意(今村昌平) G仁義なき戦い(シリーズ) (深作欣二)
G二 十四の瞳(木 下恵介)
H
-
I雨月物語(溝口健二)
@第 三の男(キャロル・リード) A2001年宇宙の旅(スタ ンリー・キューブリック) Bローマの休日(ウィ リアム・ワイラー) Cアラビアのロレンス(デ ヴィッド・リーン) D風 と共に去りぬ(ヴィクター・フレミング) B市民ケーン(オーソン・ ウェルズ) F駅 馬車(ジョ ン・フォード)
F禁じられた遊び(ルネ・ク レマン)
Fゴッドファーザー(フラン シス・フォード・コッポラ)
F(フェ デリコ・フェリーニ)
G
-
B
-
I
-
※1999 [映画人が選ぶオールタイム・ベスト テン](日本編)(外国編)キネマ旬報創刊80周年記念特別企画 は、従来の映画評論家を中心にしたアンケートとは異なり、監督、プロデューサー、脚本家、撮影監督など、実際に日本 映画の製作に携わる映画人(140人、144人)に、それぞれのベ スト作品10本を順不同で選んでもらう選考方法。(1999年10月下旬号、10 月上旬号においてアンケート結果を発表)

Top

2007

ア メリカ映画ベスト100 10周年版で8位

Top

2009

キ ネマ旬報創刊90周年記念特別企画[映画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]で8位
 

[映 画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]キ ネマ旬報創刊90周年記念特別企画
/
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位

@東 京物語(小 津安二郎) A七人の侍(黒澤明) B浮 雲(成 瀬巳喜男) C幕末太陽傳(川島雄三) D仁義なき戦い(シリーズ)(深作欣二) E二 十四の瞳(木 下恵介) F羅生門(黒澤明)
F丹下左膳餘話・百万両の壷 (山中貞雄)
F太陽を盗んだ男(長谷川和 彦)
G
-
H
-
I家族ゲーム(森田芳光)
I野良犬(黒澤明)
I台風クラブ(相米慎二)

@ゴッドファーザー(フランシス・フォード・ コッポラ) Aタクシー・ドライバー(マー チン・スコセッシ)
Aウエスト・サイド物語(ロ バート・ワイズ)
B
-
C第 三の男(キャロル・リード) D勝手にしやがれ(ジャン・ リュック・ゴダール)
Dワイルドバンチ(サム・ペ キンパー)
B
-
F2001年宇宙の旅(スタ ンリー・キューブリック) Gローマの休日(ウィ リアム・ワイラー)
Gブレードランナー(リド リー・スコット)
B
-
I駅 馬車(ジョ ン・フォード)
I天 井棧敷の人々(マルセル・カルネ)
I(フェ デリコ・フェリーニ)
Iめ まい(ア ルフレッド・ヒッチコック)
Iアラビアのロレンス(デ ヴィッド・リーン)
I暗殺の森(ベルナルド・ベ ルトルッチ)
I地獄の黙示録(フランシ ス・フォード・コッポラ)
Iエル・スール(ビクトル・ エリセ)
Iグラン・トリノ(クリン ト・イーストウッド)
※2009.11 [映画人が選ぶオールタイム・ベスト テン](日本編)(外国編)キネマ旬報創刊90周年記念特別企画 は、日本編は114人、外国編は121人の映画評論家や作家、文化人の投票を集計した。

Top
前 へ-ウィリアム・ワイラー-次 へ
前 へ-オードリー・ヘプバーン-次 へ
前 へ-グレゴ リー・ペック-次 へ
参 考文献
オー ドリー・ヘプバーン
グ レゴリー・ペック
 ウィ リアム・ワイラー
洋 画
サ イトマップ
映 画ありき2
 映画ありき
〜 クラシック映画に魅 せられて〜

inserted by FC2 system