クラーク・ゲーブル
   (1901.2.1-1960.11.16) (アメリカ、オハイオ州カディズ生まれ)-Clark Gable-
プロフィール 独自の作品解釈 写真館
年譜

〜プロフィール〜

  逞しく、セクシーで、包容力ゆたかなクラーク・ゲーブルは“キング・オブ・ハリウッド”の異名を 持つスーパースターであった。
  女たちはゲイブルの野性的な言動に反発しながらも、男の臭いを剥き出しにしたセックス・アピールにしびれ、内面 に潜む優しさ、誠実さの虜になるという具合だ。

 そんなゲイブルもエキストラからスタートし、悪役、B級映画の主役と階段を上り、人 気女優の相手役をつとめるようになり人気を得てきた。
  ハンフリー・ボガートが悪役で印象深い演技を見せ存在感を持たせてきたように、ゲイブルも荒々しい言動とニ ヤリとする厚かましい笑みがセックス・アピールのシンボルとなって注目されたわけだ。

 人気を決定的にしたのはフ ランク・キャプラ監督に抜擢された『或 る夜の出来事』(1934)のス クープを狙う新聞記者ピーター・ウォーン役だ。


『或る夜の出来事』クラーク・ゲーブルとクローデット・コルベール

 人間味溢れ、実にチャーミングなピーター・ウォーンの魅力が画面に映し出された。
  コミカルな面をみせたゲーブルはファン層を広げ、ア カデミー主演男優賞も手にいれた。

 そして、男の華のようなセックス・アピールをみせた『風 と共に去りぬ』(1934)の レット・バトラーでは世界中のファンを虜にした


『風と共に去りぬ』クラーク・ゲーブル、ヴィヴィアン・リー

 『風 と共に去りぬ』を観た後にスカーレット・オハラのヴィ ヴィアン・リーは勿論のこと、レット・バトラーのクラーク・ゲーブルに異論を唱える人はい ないであろう。
 ゲーブルのために企画・製作されただけあって役にピッタリだ。
 いや、原作のキャラクターよりチャーミングな魅力を植えつけていた。
 デビッド・O・セルズニックが製作した『風 と共に去りぬ』のフイルムは厳重に保管されているという。
 大プロジューサーのセルズニックと共に、ヴィ ヴィアンとゲーブルも映画史で語り継がれることは、これまでもそうであったように間違いな いことであろう。
 だ が確実だといわれていた2度目のアカデミー主演男優賞は逃している。

 遺作となった『荒馬と女』でも己と闘うことの意義、男の意志を示す苛 酷なシーンでスタントマンを使わなかった。


『荒馬と女』クラーク・ゲーブル

 男の華をみせ続けた“キング”らしいシーンを遺して いった。
  パラマウントのクーパーに対してMGMのゲイブルといわれ、対照的な魅力でクーパーと人気を二分したゲーブ ルらしい最後であった。

ア カデミー主演男優賞『或 る夜の出来事』(1934)

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〜独自の作品 解釈〜

1934
『或 る夜の出来事』-It Happened One Niget-
1939



『風 と共に去りぬ』-Gone with the Wind-
『風 と共に去りぬ』前編
『風 と共に去りぬ』後編
ストーリーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方は、ご 了承下さい。
『風 と共に去りぬ』シネマトーク エピソード
公 開前後
コ スチューム
出 版前後
ミュー ジック
1953
『モ ガンボ』-Mogambo-

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〜年譜〜
[1901][1924][1925][1928][1930][1931 惨劇の沙漠 ペインテッド・デザート 暗黒街に踊る 無冠の帝王 秘 密の6 笑う罪人 自由の魂 夜の看護婦 男性の血潮 スザン・レノックス 蜃気楼の女 太平洋爆撃隊]
[1932
 地獄のサーカス 紅塵 心の青空][1933 ダンシング・レディ 夜間飛行 ホワイト・シ スター 春の火遊び]
[1934 或る夜の出来事 白 衣の騎士 男の世界 私の ダイナ 結婚十分前][1935 ある夜の特ダネ 
支那海 野性の叫び 南海 征 服
]
[1936 妻と女秘書 桑港 スタアと選手 空駆ける恋][1937 恋の挽歌 サラトガ][1938 テスト・パイロット 地球を駆ける男][1939 愚か者の楽園 風と共に去りぬ]
[1940 ブーム・タウン][1941 無法街][1942][1945 冒険][1947 自信売ります][1948 帰郷 戦略爆撃指令][1949][1950 スピード王][1951 ミズーリ横断][1952 栄光の星の下に][1953 哀愁のロシア モガンボ]
[1954
 叛逆者][1955 一攫千金を夢みる男 たくましき男たち][1956 ながれ者][1957 南部の反逆者]
[1958 深く静かに潜航せよ 先生のお気にいり][1959 僕は御免だ][1960 ナポリ湾][1961 荒馬と女][写真][雑誌]

1901

2月1日、アメリカ、オハイオ州カディズ生まれ。本名ウィリアム・クラーク・ゲーブ ル。(ファースト・ネームのウィリアムは25年以後使わなくなった)
油 田鉱夫で農業にも従事していた父ウィリアム・H・ゲーブルと母アデリーン・ハーシェルマン・ゲーブルの一人 息子。(両親はドイツ系移民の子孫)
ク ラーク・ゲーブルの人気が上昇期はナチスの勃興期だったので所属するMGMの宣伝マンによってオランダ系ア イリッシュとされていたという。
身 体が弱かった母親はクラーク・ゲーブルの生後7ヶ月に癲癇により死去。
祖 父母のもとで父親が再婚する2才まで育てられた。
オハイオ州ホープデールの父の家にひきとられ再婚したジョニー・ダンラップに育てられ る。
婦 人帽子店をいとなむ優しく、教養があるジョニー・ダンラップにビリー(ファースト・ネームの ウィリアムの愛称)はわが子のように育てられたという。
ホープデール小学校のあと、エディンバラ・ハイスクールで野球部とバンドに参加して人 気者となったが、2年通っただけで中退。(ハイスクール・バンドの仲間の一人で年上のアン ディ・ミーンズがアークロンへ行ってタイヤ工場で働くと言いだしたのがきっかけで一緒に行く決心を固めた)
継 母ジョニーの説得で怒っていた父も折れる。
タイヤ工場で働きながらミュージックホールで裏方見習いを始める。(『天 国の鳥』を見て舞台の虜となったのがきっかけ)
巡業劇団に入り脇役で出演。
継母ジョニーの危篤の電報に帰郷する。(数日後に息をひきとる)
一 時父の仕事を手伝う。(クラーク・ゲーブルが一人立ちして働くことに反対の父は、嫌がる彼を つれてオクラホマの油田に向かい、石油鉱夫として1週7日間、1日12時間の労働につかせた)
石油鉱夫の仕事が嫌いだったことと、一度知ってしまった舞台の誘惑から逃れられないク ラーク・ゲーブルは21才の誕生日に祖父から300ドル相続した機会に家を出る。(父と激し く言い争い、その後10年間口をきかない結果になってしまったという)
仕 事を転々とし、小劇団に参加する。(責任編集筈見有弘「シ ネマアルバム28 クラーク・ゲーブル ハリウッドのキング」芳賀書店 参考)(責任編集筈見有弘「シネマ アルバム125 黄金期 ハリウッド男優 ヴァレンティノからディーンまで」芳賀書店 参考)

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1924

『禁断の楽園』-Forbidden Paradise-(米)
-監督:エ ルンスト・ルビッチ
-原作:ラホス・ビロ/メニハー ト・レンジェル
-脚本:ハンス・クレイリー/ア グネス・ジョンストン
-撮影:C・J・ヴァン・アン ガー
-出演:ポーラ・ネグリ/アドル フ・マンジュー/ロッド・ラ・ロック/ポーリン・スターク/クラーク・ゲーブル(エキストラ)
-エキストラとして映画に出演。

劇場支配人で金銭的支援をしてくれた14才上のジョセフィーン・ディロンと結婚。(31 年に離婚)

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1925

『メリー・ウィドウ』-The Merry Widow-(米)
-監督:エリッヒ・フォン・シュ トロハイム
-原作戯曲:ヴィクター・レオン /レオ・シュタイン/フランツ・レハール
-脚本:ベンジャミン・グレイ ザー/エリッヒ・フォン・シュトロハイム
-撮影:オリヴァー・T・マー シュ
-出演:メイ・マレイ/ジョン・ ギルバート/ロイ・ダルシー/ジョセフィン・クロウェル/ジョージ・フォーセット/クラーク・ゲーブル(エキストラ)
-エキストラとして出演。

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1928

『Machinal』(V)
-出演:クラーク・ゲーブル
-主役でブロードウェイに進出。

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1930

ロサンジェルスで『ラスト・マイル』の舞台に出演しているのをMGMの 幹部が目をつける。
MGM と契約して悪役、B級映画の主役から人気女優の相手役をつとめて人気を得る。(責任編集筈見有弘「シネマアルバム125 黄金期 ハリウッド男優 ヴァレンティノ からディーンまで」より)

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1931

『惨劇の沙漠』-The Painted Desert-(米)
-監督:ハワード・ヒギン
-出演:ウイリアム・ボイド/ク ラーク・ゲーブル
-本格的に映画デビュー。

『ペインテッド・デザー ト』-The Painted Desert-(米)
-監督:ハワード・ヒギン
-原作・脚色:トム・バッキンガ ム/ハワード・ヒギン
-撮影:エドワード・スナイダー
-出演:ビル・ボイド/ヘレン・ トゥウェルヴトゥリーズ/ウィリアム・ファーナム/J・ファーレル・マクドナルド/クラーク・ゲーブル

『暗黒街に踊る』-Dance Fools Dance-(米、MGM)
-監督:ハリー・ボーモン
-原作:オーラニア・ルーヴェ ロール
-脚色:リチャード・スカイヤー
-撮影:チャールズ・ロシャー
-出演:ジョーン・クロフォード(ボニー・ジョルダン)/レスター・ヴェイル(ボブ)/クリフ・エドワーズ(新聞記者/スクラントン)/ウィリアム・ベイクウェル(ボニーの弟/ロドニー)/ウィリアム・ホールデン(ボニーの父親/スタンリー)/クラーク・ゲーブル(暗黒街の首領/ジェイク)

『無冠の帝王』-The Finger Points-(米)
-監督:ジョン・フランシス・ ディロン/アーネスト・ホーラー
-原作:ジョン・モンク・ソーン ダース/W・R・バーネット
-脚色:ロバート・ロード
-出演:リチャード・バーセルメ ス/フェイ・レイ/レジス・トゥーミー/クラーク・ゲーブル/ロバート・エリオット

『秘密の6』-The Secret Six-(米、MGM)
-監督:ジョージ・ヒル
-原作脚本:フランシス・マリオン
-撮影:ハロルド・ウェンストロ ム
-出演:ウォーレス・ビアリー/ ルイス・ストーン/ジョン・マック・ブラウン/ジーン・ハーロウ/マージョリー・ランボー/ポール・ハースト /クラーク・ゲーブル

『笑う罪人』-Laughing Sinners-(米、MGM)
-監督:ハリー・ボーモン
-原作:ジョン・ケニヨン・ニコ ルソン
-脚本:ベス・メレディス
-撮影:チャールズ・ロッシャー
-出演:ジョーン・クロフォード /ニール・ハミルトン/クラーク・ゲーブル/マージョリー・ランボー/ガイ・キッビー

『自由の魂』-A Free Soul-(米、MGM)
-監督:クラレンス・ブラウン
-原作:アデラ・ロジャース・セ ント・ジョン
-脚本:ジョン・ミーハン
-脚色:ベッキー・ガーディナー
-撮影:ウィリアム・ダニエルズ
-出演:ノーマ・シアラー(弁護士の娘)/レスリー・ハワード/ライオネル・バリモア(弁護士)(アカデミー主演男優賞)/クラーク・ゲーブル(暗黒街のボス/エース)/ジェームズ・グリースン
-セクシーな男の魅力を悪役でみせる。


『自由の魂』クラーク・ゲーブルら

『夜の看護婦』-Night Nurse-(米)
-監督:ウィリアム・A・ウェル マン
-原作:ドラ・メイシイ
-脚本:オリヴァー・H・P・ ギャレット
-撮影:バーニー・マクギル
-出演:バーバラ・スタンウィッ ク/ベン・ライオン/ジョーン・ブロンデル/チャールズ・ウィニンジャー/シャーロット・メリアム/エドワー ド・ヌージェント/ア ラン・レーン/ブランシュ・フレデリシ/ヴェラ・ルイス/ラルフ・ハロルド/クラーク・ゲーブル

『男性の血潮』-Sporting Blood-(米、MGM)
-監督:チャールズ・ブレイビン
-原作:フレデリック・ハズリッ ト・ブレナン
-脚本:ウィラード・マック/ワ ンダ・タショック
-撮影:ハロルド・ロッソン
-出演:クラーク・ゲーブル/ アーネスト・トーレンス/マッジ・エヴァンス/ルー・コディ/マリー・プレヴォー

『スザン・レノックス』-Susan Lenox: Her Fall and Rise-(米、MGM)(8巻)
-監督:ロバート・Z・レオナー ド
-原作:デイヴィッド・グラハ ム・フィリップス
-脚色:ワンダ・タショック
-撮影:ウィリアム・ダニエルズ
-出演:グ レタ・ガルボ(オーリンの娘ヘルガ/スザン・レノックス)/クラーク・ゲーブル(技師/ロドニー・スペンサー)/ジーン・ハーショルト(農夫/オーリン)/ジョン・ミルジャン/アラン・ヘイル(あらくれ男/モンドストラム)/H・ハミルトン(裕福な政治家マイク・ケリー)
-あらくれ男と結婚させようとする父から逃れ、家を飛び出したヘルガ(グレタ・ガルボ)はロドニー(クラーク・ゲーブル)と 出会い、激しい恋におちた。
ロ ドニーはヘルガを山小屋にかくまって結婚を約束していったん去った。
し かし、その間に父が追ってきた。
列 車に飛び乗って父から逃れたヘルガは流れ流れて行く。
そ して、“スザン・レノックス”と名前を変えたヘルガは裕福な政治家マイク・ケリー(H・ハミ ルトン)の妾になった。
裕 福になったヘルガはロドニーを呼び寄せるが、ロドニーはヘルガの変身振りに絶望して去って行く。
ロ ドニーを愛しているヘルガはすべてを捨てて彼を追って行く。


『スザン・レノックス』グレタ・ガルボ

『蜃気楼の女』-Possessed-(米、MGM)
-監督:クラレンス・ブラウン
-原作:エドガー・セルウィン
-脚色:レノア・コフィー
-撮影:オリヴァー・T・マー シュ
-出演:ジョーン・クロフォード /クラーク・ゲーブル/ウォーレス・フォード/スキーツ・ギャラガー/フランク・コンロイ

『太平洋爆撃隊』-Hell Divers-(米、MGM)
-監督:ジョージ・ヒル
-原作:フランク・ウィード
-脚色:ハーヴェイ・ゲイツ/マ ルコム・スチュアート・ボイラン
-撮影:ハロルド・ウェンストロ ム
-出演:ウォーレス・ビアリー/ クラーク・ゲーブル/コンラッド・ネーゲル/ドロシー・ジョーダン/マージョリー・ランボー 

テキサス社交界の花形で17才上のレアー・ラングハム・デイヴィスと再婚。(39 年に離婚)

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1932

『地獄のサーカス』-Polly of the Circus-(米)
-監督:アルフレッド・サンテル
-原作戯曲:マーガレット・メイ ヨ
-脚色:ケイリー・ウィルソン
-撮影:ジョージ・バーンズ
-出演:マリオン・デイヴィス/ クラーク・ゲーブル/C・オーブリー・スミス/レイモンド・ハットン/デイヴィッド・ランドー

『紅塵』-Red Dust-(米、MGM)
-監督:ヴィクター・フレミング
-原作:ウィルソン・コリソン
-脚色:ジョン・リー・メイン
-撮影:ハロルド・ロッソン
-出演:クラーク・ゲーブル/ ジーン・ハーロウ/ジーン・レイモンド/メアリー・アスター/ドナルド・クリスプ

『心の青空』-No Man of Her Own-(米、パラマウント)
-監督:ウェズリー・ラッグルズ
-原作:エドモンド・グールディ ング/ベンジャミン・グレイザー
-脚色:モーリン・ワトキンス/ ミルトン・H・グロッパー
-撮影:レオ・トーヴァー
-出演:クラーク・ゲーブル/ キャロル・ロンバード/ドロシー・マッケール/グラント・ミッチェル/ジョージ・バービア

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1933

『ホワイト・シスター』-The White Sister-(米、MGM)
-監督:ヴィクター・フレミング
-原作:F・マリオン・クロー フォード/ウォルター・ハケット
-脚色:ドナルド・オグデン・ス チュワート
-撮影:ウィリアム・ダニエルズ
-作曲:ハーバート・ストサート
-出演:ヘレン・ヘイズ/クラー ク・ゲーブル/ルイス・ストーン/ルイズ・クロッサー・ヘイル/メイ・ロブソン

『春の火遊び』-Hold Your Man-(米)
-監督:サム・ウッド
-原作:アニタ・ルース
-脚色:アニタ・ルース/ハワー ド・エメット・ロジャース
-撮影:ハロルド・ロッソン
-歌:ナシオ・ハーブ・ブラウン /アーサー・フリード
-出演:ジーン・ハーロウ/ク ラーク・ゲーブル/スチュアート・アーウィン/ドロシー・バージェス/ミュリエル・カークランド

『夜間飛行』-Night Flight-(米)
-監督:クラレンス・ブラウン
-アソシエイト・プロデュー サー:デイヴィッド・O・セルズニック
-原作:アントワーヌ・ド・サ ン・テグジュペリ
-脚色:オリヴァー・H・P・ ギャレット
-撮影:オリヴァー・T・マー シュ 
-空中撮影:エルマー・ダイヤー /チャールズ・マーシャル
-出演:ジョン・バリモア/ヘレ ン・ヘイズ/クラーク・ゲーブル/ライオネル・バリモア/ロバート・モンゴメリー

『ダンシング・レディ』-Dancing Lady-(米)
-監督:ロバート・Z・レオナー ド
-原作:ジェームズ・ワーナー・ ベラ
-脚色:アレン・リヴキン/P・ J・ウルフソン
-撮影:オリヴァー・T・マー シュ
-音楽:サミー・リー/エディ・ プリンツ
-出演:ジョーン・クロフォード /クラーク・ゲーブル/フランチョット・トーン/メイ・ロブソン/ウィニー・ライトナー

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1934

『或 る夜の出来事』-It Happened One Night-(米)(ア カデミー賞作品賞
-監督:フ ランク・キャプラ(ア カデミー監督賞)
-製作:ハリ・コーン/フ ランク・キャプラ
-原作:サミュエル・ホプキン ス・アダムス
-脚色:ロバート・リスキン(ア カデミー脚色賞)
-撮影:ジョゼフ・ウォー カー 
-音楽:ルイス・シルヴァー ス 
-出演:クラーク・ゲーブル(新聞記者/ピーター・ウォーン)(ア カデミー主演男優賞)/ク ローデット・コルベール(アンドルースの一人娘/エリー)(ア カデミー主演女優賞)/ウォルター・コノリー(大銀行家/アンドルース)/ジェームスン・トーマス(飛行家/キング・ウェストリー)/ロスコー・カーンズ/アラン・ヘイル/ウォード・ボンド  
-『ロー マの休日』(1953)を思わせ る『或 る夜の出来事』(1934)がい い。
内 容が面白いし、テンポがいい。
ク ラーク・ゲーブルとク ローデット・コルベールの掛け合いが見事だ。
そ れに、バスの中で乗客たちと楽しそうに合唱するクラーク・ゲーブル(ピーター・ウォーン新聞 記者役)がチャーミングである。
“ヒッ チハイクの心得”と言って、親指を立て1番目、2番目、3番目とク ローデット・コルベールにポーズして見せるシーンなど可笑しく、可愛らしい。
コ ルベールがスカートの裾をめくって車を止めるシーンなどはロードムービーの定番となった。
見 所満載のこの作品はア カデミー賞主要5部門を独占した。
納 得だ。
ロ マンチック・コメディの古典的傑作で沢山の監督たちの手本となった。[全 文へ]


『或る夜の出来事』クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール


『或る夜の出来事』クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール


『或 る夜の出来事』クローデット・コルベール、クラーク・ゲーブル


『或る夜の出来事』クラーク・ゲーブルとクローデット・コルベール


『或る夜の出来事』クローデット・コルベール、クラーク・ゲーブル


『或る夜の出来事』クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール

『白衣の騎士』-Men in White-(米)
-監督:リチャード・ボレスラウ スキー
-製作:モンタ・ベル
-原作:シドニー・キングスレー
-脚色:ウォルデマー・ヤング
-撮影:ジョージ・J・フォル シー
-出演:クラーク・ゲーブル/ マーナ・ローイ/ジーン・ハーショルト/エリザベス・アラン/オットー・クルーガー

『男の世界』-Manhattan Melodrama-(米、MGM)
-監督:W・S・ヴァン・ダイク
-製作:デイヴィッド・O・セル ズニック
-原作:アーサー・シーザー
-脚本:オリヴァー・H・P・ ギャレット/ジョセフ・L・マンキーウィッツ
-撮影:ジェームズ・ウォン・ホ ウ
-美術:セドリック・ギボンズ
-出演:クラーク・ゲーブル/ ウィリアム・パウエル/マーナ・ローイ/レオ・カリーロ/ナット・ペンドルトン

『私のダイナ』-Chained-(米)
-監督:クラレンス・ブラウン
-製作:ハント・ストロンバーグ
-原作:エドガー・セルウィン
-脚本:ジョン・リー・メイン
-撮影:ジョージ・J・フォル シー
-出演:ジョーン・クロフォード /クラーク・ゲーブル/オットー・クルーガー/スチュアート・アーウィン/ユーナ・オコナー


『私のダイナ』クラーク・ゲーブル、ジョーン・クロフォード

『結婚十分前』-Forsaking All Others-(米)
-監督:W・S・ヴァン・ダイク
-製作:バーナード・H・ハイマ ン
-脚本:ジョセフ・L・マンキー ウィッツ
-撮影:グレッグ・トーランド/ ジョージ・J・フォルシー
-出演:ジョーン・クロフォード /クラーク・ゲーブル/ロバート・モンゴメリー/チャールズ・バターウォース/ビリー・バーク

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1935

『ある夜の特ダネ』-After Office Hour-(米)
-監督:ロバート・Z・レオナー ド
-製作:バーナード・H・ハイマ ン
-原作:ローレンス・ストーリン グス/デール・ヴァン・エヴァリー
-脚本:ハーマン・J・マンキー ウィッツ
-撮影:チャールズ・ロシャー
-美術:セドリック・ギボンズ
-出演:コンスタンス・ベネット(シャロン・ノーウッド嬢)/クラーク・ゲーブル(ニューヨーク・レコード紙の編集長/ジ ム・ブランチ)/スチュアー ト・アーウィン/ビリー・バーク/ハーヴェイ・スティーブンス/キャサリン・アレクサンダー(富豪のパタースン夫人)/ヘール・ハミルトン(パタースン氏)

『支那海』-China Seas-(米)
-監督:ティー・ガーネット
-脚本:クロスビー・ガースティ ン
-脚色:ジュールス・ファースマ ン/ジェームズ・ケヴィン・マッギネス
-撮影:レイ・ジューン
-出演:クラーク・ゲーブル/ ジーン・ハーロウ/ウォーレス・ビアリー/ルイス・ストーン/ロザリンド・ラッセル

『野性の叫び』-Call of the Wild-(米)
-監督:ウィリアム・A・ウェル マン
-原作:ジャック・ロンドン
-脚色:ジーン・ファウラー/レ オナルド・プラスキンス
-撮影:チャールズ・ロシャー
-出演:クラーク・ゲーブル/ロ レッタ・ヤング/ジャック・オーキー/レジナルド・オーウェン/フランク・コンロイ

『南海征服』(戦艦バウンティ号の叛乱)-Mutiny on the Bounty-(米、MGM)(ア カデミー作品賞)
-監督:フランク・ロイド
-製作:アーヴィング・G・タル バーグ/アルバート・リュイン
-原作:チャールズ・ノードッフ /ジェームズ・ノーマン・ホール
-脚色:タルボット・ジェニング ス/ジュールス・ファースマン/ケイリー・ウィルソン
-撮影:アーサー・エディソン
-出演:チャールズ・ロートン/ クラーク・ゲーブル(フレッチャー・クリスチャン)(アカデミー主演男優賞ノミネート)/フランチョット・トーン/ハーバート・マンディン/エディ・クィラン


『南海征服』クラーク・ゲーブルら

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1936

『妻と女秘書』-Wife vs. Secretary-(米、MGM)
-監督:クラレンス・ブラウン
-製作:ハント・ストロンバーグ
-原作:フェイス・ボールドウィ ン
-脚色:ノーマン・クラスナ/ア リス・デュアー・ミラー/ジョン・リー・メイン
-撮影:レイ・ジューン
-出演:クラーク・ゲーブル/ ジーン・ハーロウ/マーナ・ローイ/メイ・ロブソン/ホバート・カヴァナ

『桑港』-San Francisco-(米)
-監督:W・S・ヴァン・ダイク
-製作:ジョン・エマーソン/ バーナード・H・ハイマン
-原作:ロバート・E・ホプキン ス
-脚本:アニタ・ルース
-撮影:オリヴァー・T・マーシ
-出演:クラーク・ゲーブル/ ジャネット・マクドナルド/ス ペンサー・トレイシー/ジャック・ホルト/ジェシー・ラルフ


『桑港』クラーク・ゲーブル、ジャネット・マクドナルド

『スタアと選手』-Cain and Mabel-(米)
-監督:ロイド・ベーコン
-原作:H・C・ウィットワー
-脚本:レアード・ドイル
-撮影:ジョージ・バーンズ
-音楽:アル・ダビン
-出演:マリオン・デイヴィス/ クラーク・ゲーブル/アレン・ジェンキンス/ロスコー・カーンス/ウォルター・カトレット

『空駆ける恋』-Love on the Run-(米、MGM)
-監督:W・S・ヴァン・ダイク
-製作:ジョセフ・L・マンキー ウィッツ
-原作:アラン・グリーン/ジュ リアン・ブロディー
-脚色:ジョン・リー・メイン/ マヌエル・セフ/グラディス・ハールバット
-撮影:オリヴァー・T・マー シュ
-出演:ジョーン・クロフォード /クラーク・ゲーブル/フランチョット・トーン/レジナルド・オーウェン/モナ・バリー

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1937

『恋の挽歌』-Parnell-(米)
-監督製作:ジョン・M・スタール
-原作戯曲:エルシー・T・ ショーフラー
-脚色:ジョン・ヴァン・ドルー テン/S・N・ベールマン
-撮影:カール・フロイント
-出演:クラーク・ゲーブル/ マーナ・ローイ/エドナ・メイ・オリヴァー/エドモンド・グウェン/アラン・マーシャル

『サラトガ』-Saratoga-(米、MGM)
-監督:ジャック・コンウェイ
-製作:バーナード・H・ハイマ ン
-原作脚本:アニタ・ルース/ロバート・E・ホ プキンス
-撮影:レイ・ジューン
-出演:ジーン・ハーロウ(馬主の娘)/クラーク・ゲーブル(馬券屋)/ライオネル・バリモア/フランク・モーガン/ウォルター・ピジョン(大金持ちの実業家でヒロインの婚約者)
-26才で急死したジーン・ハーロウの遺作。

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1938

『テスト・パイロット』-Test Pilot-(米)
-監督:ヴィクター・フレミング
-製作:ルイス・D・ライトン
-原作:フランク・ウィード
-脚色:ヴィンセント・ローレン ス/ウォルデマー・ヤング
-撮影:レイ・ジューン
-出演:クラーク・ゲーブル/ マーナ・ローイ/ス ペンサー・トレイシー/ライオネル・バリモア/サミュエル・S・ハインズ

『地球を駆ける男』-Too Hot to Handle-(米、MGM)
-監督:ジャック・コンウェイ
-製作:ローレンス・ウェイン ガーテン
-原作:レン・ハモンド
-脚本:ローレンス・ストーリン グス/ジョン・リー・メイン
-撮影:ハロルド・ロッソン
-出演:クラーク・ゲーブル/ マーナ・ローイ/ウォルター・ピジョン/ウォルター・コノリー/レオ・カリーロ

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1939

『愚か者の楽園』(米)(ミュージカル)
-監督:クラレンス・ブラウン
-出演:クラーク・ゲーブル/ ノーマ・シアラー


『愚か者の楽園』クラーク・ゲーブルら

『風 と共に去りぬ』-Gone with the Wind-(米、MGM)(ア カデミー作品賞)
-監督:ヴィクター・フレミング(ジョー ジー・キューカー→サム・ウッド→ヴィクター・フレミングと複数交代)(ア カデミー監督賞)
-製作:デビッド・O・セルズ ニック(アー ヴィング・タールバーグ記念賞)
-原作:マーガレット・ミッチェ ル(ピュー リッツア賞)
-脚色:シドニー・ハワード(ア カデミー脚色賞)
-撮影:アーネスト・ハラー/レ イ・レナハン(ア カデミー撮影賞)
-装置:ライル・ホイーラー(ア カデミー室内装置賞)
-美術:ウィリアム・キャメロ ン・メンジース/ライル・ウィーラー
-編集:ハル・C・カーン/ ジェームズ・E・ニューカム(ア カデミー編集賞)
-音楽:マックス・スタイナー
-衣装(デザイン):ウォルター・プランケット
-出演:ヴィ ヴィアン・リー(大地主オハラ家の長女/スカーレット・オハラ)(ア カデミー主演女優賞)/クラーク・ゲーブル(チャールズトン生まれの船長/レット・バトラー)(アカデミー主演男優賞ノミネート)/レスリー・ハワード(アシュレー・ウィルクス)/オリビア・デ・ハビランド(アシュリーの従妹で婚約者/メラニー・ハ ミルトン)/トーマス・ミッ チェル(スカー レットの父/ジェラルド・オハラ)/バーバラ・オニール(スカーレットの母/エレン・オハラ)/ハティ・マクダニエル(マミー)(ア カデミー助演女優賞)/バタフライ・マックイーン(プリシー)/フレッド・クレイン(ブレント・タールトン)/ジョージ・リーヴス(スチュアート・タールトン)/イヴリン・キーズ(スカーレットの妹/スエレン・オハラ)/アン・ラザフォード(カリーン・オハラ)/ ローラ・ホープ・クルーズ(ピティパット叔母)/ハリー・ダベンポート(ミード博士)/オナ・マンソン(ベル・ワトリング)/キャロル・ナイ(スエレンの許婚者/フランク・ケネディ)/ランド・ブルックス(メラニーの兄/チャールズ・ハミルトン)/アリシア・レット(インディア・ウィルクス)/ハワード・ヒックマン(ジョン・ウィルク ス)/レオーナ・ロバーツ(ミード夫人)/オスカー・ポルク(ポーク)/ウォード・ボンド(北軍大尉トム)/ヴィクター・ジョリー/エヴェレット・ブラウン/エディ・ロチェスター・ア ンダーソン/ハリー・ダヴェンポート/レオナ・ロバーツ/ジェーン・ダーウェル/オナ・マンスン
-『風 と共に去りぬ』を観た後にスカーレット・オハラのヴィ ヴィアン・リーは勿論のこと、レット・バトラーのクラーク・ゲーブルに異論を唱える人はい ないであろう。
ゲーブルのために企画・製作されただけあって役にピッタリだ。
いや、原作のキャラクターよりチャーミングな魅力を植えつけていた。
デビッド・O・セルズニックが製作した『風 と共に去りぬ』のフイルムは厳重に保管されているという。
大プロジューサーのセルズニックと共に、ヴィ ヴィアンとゲーブルも映画史で語り継がれることは、これまでもそうであったように間違いな いことであろう。
だ が確実だといわれていた2度目のアカデミー主演男優賞は逃している。

マーガレット・ミッチェルが作り出した4人のキャラクターは、人間がそれぞれ持っ ているところに触れているから興味を持つ。
それに巨額を投じたプロデューサーがいて、壮大な作品にした。
そして、適役の役者や監督・脚本家・音楽家などが総力を出した作品である。
中でも、ヴィ ヴィアン・リーのスカーレット・オハラは脳裏に焼き付いて離れない。[全 文へ]


『風と共に去りぬ』デビッド・O・セルズニック、ヴィヴィアン・リー、レスリー・ ハワード、オリビア・デ・ハビランド

1月26日、『風 と共に去りぬ』クランク・イン。
ほとんど無名のイギリス女優に大役を奪われたことで、撮影中は多くの抵抗や反対もあっ たが、ヴィ ヴィアンは心身共に疲れ果てるまで『風 と共に去りぬ』に没頭した。
6月末に撮影終了。


『風と共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブル


『風と共に去りぬ』クラーク・ゲーブル、ヴィヴィアン・リー


『風と共に去りぬ』ヴィヴィアン・リー

12月15日、ジョージア州アトランタで盛大なワールド・プレミアが開かれ、ヴィ ヴィアンの美しさと演技力は最高の賛辞を浴びる


試写会の後に歓談するクラーク・ゲーブル、マーガレット・ミッチェル、ヴィヴィア ン・リー

映画は公開と同時に大センセーションを巻き起こした。

『風 と共に去りぬ』のシネマトークを載せています。

キャロル・ロンバードと3度目の結婚。(42年の航空機墜落事故による 死別)

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1940

3月、『風 と共に去りぬ』ヴィ ヴィアンの主演女優賞はじめ、ア カデミー賞10部門(作 品・監督・脚色・主演女優助 演 女優撮 影・室内装置・編集特 別の各賞とデビッド・O・セルズニック がアー ヴィング・タールバーグ記念賞)独占の栄誉に 輝く。


アカデミー賞授賞式 デビッド・O・セルズニック、ヴィヴィアン・リー


アカデミー賞授賞式 ローレンス・オリヴィエ、ヴィヴィアン・リー

『ブーム・タウン』-Boom Town-(米)
-監督:ジャック・コンウェイ
-製作:サム・ジンバリスト
-原作:ジェームズ・エドワー ド・グラント
-脚色:ジョン・リー・メイン
-撮影:ハロルド・ロッソン
-作曲:フランツ・ワックスマン
-出演:クラーク・ゲーブル/ス ペンサー・トレイシー/ク ローデット・コルベール/ヘディ・ラマー/フランク・モーガン

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1941

『無法街』-Honky Tonk-(米、MGM)
-監督:ジャック・コンウェイ
-製作:パンドロ・S・バーマン
-脚本:マーゲリット・ロバーツ /ジョン・サンフォード
-撮影:ハロルド・ロッソン
-音楽:フランツ・ワックスマン
-美術:セドリック・ギボンズ
-編集:ブランシュ・セーウェル
-録音:ダグラス・シアラー
-出演:クラーク・ゲーブル(くいかさま賭博師“キャンディ”/ジョン スン)/ラナ・ターナー(エリザベス)/フランク・モーガン(エリザベスの父/治安判事コットン)/クレア・トレヴァー(ゴルディ)/マージョリー・メイン


『無法街』クラーク・ゲーブル

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1942

キャロル・ロンバードが航空機墜落事故により死去。
最 愛の妻の事故死に深く悲しみ、その悲しみを紛らわそうとするかのように陸軍航空隊に入隊する。(第 二次世界大戦が終わるまで)

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1945

『冒険』-Adventure-(米)
-監督:ヴィクター・フレミング
-製作:サム・ジンバリスト
-原作:クライド・ブライオン・ ディヴィス
-脚本:フレデリック・ハズリッ ト・ブレナン/ヴィンセント・ローレンス
-脚色:アンソニー・ヴェイラー /ウィリアム・H・ライト
-撮影:ジョセフ・ルッテンバー グ
-作曲:ハーバート・ストサート
-出演:クラーク・ゲーブル/グ リア・ガースン/ ジョーン・ブロンデル/トーマス・ミッチェル/トム・タリー

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1947

『自信売ります』-The Hucksters-(米)
-監督:ジャック・コンウェイ
-製作:アーサー・ホーンブロ ウ・ジュニア
-原作:フレデリック・ウェイク マン
-脚本:ルーサー・デイヴィス
-撮影:ハロルド・ロッソン
-音楽:レニー・ヘイトン
-出演:クラーク・ゲーブル(ビック・ノーマン)/デ ボラ・カー/シドニー・グリーンストリート/アドルフ・マンジュー/エ ヴァ・ガードナー/キーナン・ウィン/エドワード・アーノルド/オーブリイ・メイサー

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1948

『帰郷』-Homecoming-(米)
-監督:マーヴィン・ルロイ
-原作:シドニー・キングスレー /ジャン・ラスティグ
-脚本:ポール・オスボーン
-撮影:ハロルド・ロッソン
-編集:ジョン・ダニング
-音楽:チャールズ・プレヴィン /ブロニスロー・ケイパー
-出演:クラーク・ゲーブル/ラ ナ・ターナー/アン・バクスター/ジョン・ホディアク/キャメロン・ミッチェル

『戦略爆撃指令』-Command Decision-(米)
-監督:サム・ウッド
-製作:シドニー・フランクリン
-原作:ウィリアム・ウィス ター・ヘインズ
-脚本:ジョージ・フローシェル /ジョージ・フローシェル/ウィリアム・R・レイドロー
-撮影:ハロルド・ロッソン
-音楽:ミクロス・ロー ザ  ミクロス・ローザ
-出演:クラーク・ゲーブル/ ウォルター・ピジョン/ヴァン・ジョンソン/ブライアン・ドンレヴィ/チャールズ・ビッグフォード/ジョン・ホ ディアク/エドワー ド・アーノルド/キャメロン・ミッチェル

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1949

ダグラス・フェアバンクスの未亡人で社交界の花形のシルヴィア・アシュレーと4度目の 結婚。(52年まで)

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1950

『スピード王』-To Please a Lady-(米、セントラル)
-監督製作:クラレンス・ブラウン
-脚本:バリー・リンドン/マー ジ・デッカー
-撮影:ハロルド・ロッソン
-音楽:ブロニスロー・ケイパー
-出演:クラーク・ゲーブル(自動車競争のヴェテラン選手/マイク・ブ ラナン)/バー バラ・スタンウィック(米国一流の女評論家/レジィナ・フォブス)/アドルフ・マンジュウ/ウィル・ギア/ローランド・ウィンタース

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1951

『ミズーリ横断』-Across the Wide Missouri-(米、MGM)
-監督:ウィリアム・A・ウェル マン
-製作:ロバート・シスク
-原作:タルボット・ジェニング ス/フランク・キャヴェット
-脚色:タルボット・ジェニング ス
-撮影:ウィリアム・メラー
-美術:セドリック・ギボンズ/ ジェームズ・バセヴィ
-録音:ダグラス・シアラー
-スクリプター:ヘンリー・ ジャッファ/ジェームズ・グーチ
-音楽:デイヴィッド・ラクシン
-出演:クラーク・ゲーブル(猟人/フリント・ミッチェル)/リカルド・モンタルバン(ブラックフィート族の若者/アイアン シャーツ)/ジョン・ホディア ク/アドルフ・マンジュウ/マリア・エレナ・マルケス(インディアン娘/カミア)

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1952

『栄光の星の下に』-Lone Star-(米、MGM)
-監督:ヴィンセント・シャーマ ン
-製作:Z・ウェイン・グリフィ ン
-原作:ボーデン・チェイス
-脚色:ボーデン・チェイス/ハ ワード・エスタブルック
-撮影:ハロルド・ロッソン
-美術:セドリック・ギボンズ/ ハンス・ペーターズ
-編集:フェリス・ウェブスター
-録音:ダグラス・シアラー
-音楽:デイヴィッド・バトルフ
-出演:クラーク・ゲーブル(牧場主/ドヴェロウ・バーク)/エ ヴァ・ガードナー(クレイドンの許婚で女記者/マーサ・ロンダ)/ブローデリック・クロウフォード(トム・クレイドン)/ライオネル・バリモア(前大統領/アンドルー・ジャクスン)/ビューラ・ボンディ

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1953

『哀愁のロシア』-Never Let Me Go-
-出演:クラーク・ゲーブル

『モ ガンボ』-Mogambo-(米、MGM)
-監督:ジョ ン・フォード
-製作:サム・ジンバリスト
-原作:ウィルソン・コリンズ
-脚本:ジョン・リー・メイヒン
-撮影:ロバート・サーティース /フレディ・A・ヤング
-美術:ジョーン・ブリッジ/ア ルフレッド・ジュネ
-出演:クラーク・ゲーブル(ヴィクター・マースウェル)/エ ヴァ・ガードナー(紐育のショウ・ガール/エロイズ・ケリイ)/グ レース・ケリー(英国の生物学者ドナルド・ノードリイの妻/リンダ)/ドナルド・シンデン(英国の生物学者/ドナルド・ノー ドリイ)/ローレンス・ネイスミス(船 長スキッパー)/フィリップ・ステイントン(相棒ブラウン)/エリック・ポールマン/デニス・オウディ
-1932年の『紅塵』のリメイクでクラーク・ゲーブルエ ヴァ・ガードナーが大人の味をみせてくれたこの作品は三角関 係が軽妙に描かれていて面白い。
理 知的な美しさの動物学者の妻が夫と全く違うタイプの野性的な魅力に溢れているゲーブルにのめり込んで行く
グレース・ケリーと、 その純な美しさに我を見失いそうになるク ラーク・ゲーブルと、都会から来たショーガールで自分と同じように野性的なゲーブルに反発しながらも魅かれているエ ヴァ・ガードナーだ。
特にエヴァ・ガードナー
の魅力満載であ ばずれに見える女のひそかな恋心を好演しアカデミー賞にノミネートされた。グレー ス・ケリーもノミネートされたが共に受賞しなかった。


『モガンボ』エヴァ・ガードナー、クラーク・ゲーブル


『モガンボ』エヴァ・ガードナー、グレース・ケリー、クラーク・ゲーブル


『モガンボ』エヴァ・ガードナー


『モガンボ』ドナル ド・シンデン、グ レース・ケリー、エ ヴァ・ガードナー


『モガンボ』クラーク・ゲーブル、エヴァ・ガードナー

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1954

『叛逆者』-Betrayed-(米、MGM)
-監督:ゴットフリード・ライン ハルト
-脚本:ロナルド・ミラー/ゲオ ルク・フレーシェル
-撮影:フレディ・ヤング
-作曲・指揮:ワルター・ゴール
-美術:アルフレッド・ジュネ
-編集:ジョン・ダニング/レイ モンド・ポールトン
-出演:クラーク・ゲーブル(情報将校「レンブラント」ことデヴェン ター大佐)/ラナ・ターナー(未亡人/カーラ)/ヴィクター・マチュア(「襟巻」とあだ名される青年)/ルイス・カルハーン/O・E・ハッセ

11月13日、『一攫千金を夢みる男』の香港ロケへ向かう途中に来日。

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1955

『一攫千金を夢みる男』-Soldier of Fortune-(米、20世紀フォックス)
-監督:エドワード・ドミトリク
-製作:バディ・アドラー
-原作・脚色:アーネスト・K・ ガン
-撮影:レオ・トーヴァー/レオ ナード・ドス
-美術:ライル・ウィーラー/ ジャック・マーティン・スミス
-編集:ドロシー・スペンサー
-音楽:ヒューゴー・フリード ホーファー/ライオネル・ニューマン
-出演:クラーク・ゲーブル(ハンク・リイ)/スー ザン・ヘイワード(ジェーン・ホイト)/マイケル・レニー(水上警察/メリイウェザー警部)/ジーン・バリー/アレクサンダー・ダーシー

『たくましき男たち』-The Tall Men-(米、20世紀フォックス)
-監督:ラウール・ウォルシュ
-製作:ウィリアム・A・バッ カー/ウィリアム・ホークス
-原作:クレイ・フィッシャー
-脚色:シドニー・ボーム/フラ ンク・S・ニュージェント
-撮影:レオ・トーヴァー
-音楽:ヴィクター・ヤング
-出演:クラーク・ゲーブル(ベン)/ジェーン・ラッセル(看護婦/ネラ)/ロ バート・ライアン(ス ターク)/キャメロン・ミッチェル(クリント)/ファン・ガルシア

元ファッションモデルで女優ケイ・ウィリアムズと5度目の結婚。(ケイ との間にジョン・クラークという息子がいるがクラーク・ゲーブルの死後(4ヵ 月後)に生まれた)

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1956

『ながれ者』-The King and Four Queens-(米)
-監督:ラウール・ウォルシュ
-製作:デイヴィッド・ヘムス テッド
-製作総指揮:ロバート・ウォー ターフィールド
-原作:マーガレット・フィッツ
-脚色:マーガレット・フィッツ /リチャード・アラン・シモンズ
-撮影:ルシアン・バラード
-音楽:アレックス・ノース
-出演:クラーク・ゲーブル(6連発銃の名手/ダン・キーホー)/エレノア・パーカー(サビナ)/ジョー・ヴァン・フリート(マクデードという4人兄弟の母/マー)/ジーン・ウィレス/バーバラ・ニコルズ


『ながれ者』クラーク・ゲーブル

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1957

『南部の反逆者』-Band of Angels-(米、ワーナー・ブラザース)
-監督:ラウール・ウォルシュ
-原作:ロバート・ペン・ウォー レン
-脚本:ジョン・ツウィスト/ア イヴァン・ゴフ
-撮影:ルシアン・バラード
-音楽:マックス・スタイナー
-出演:クラーク・ゲーブル(金持/ハミッシュ)/イヴォンヌ・デ・カーロ(マンシイ)/シドニー・ポワチエ(黒人の奴隷取締/ラウ・ルウ)/エフレム・ジンバリスト・ジュニア/パトリック・ノウルズ/レックス・リー ズン(バート ン)

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1958

『深く静かに潜航せよ』-Run Silent Run Deep-(米)
-監督:ロバート・ワイズ
-製作:ハロルド・ヘクト
-原作:エドワード・L・ビーチ
-脚色:ジョン・ゲイ
-撮影:ラッセル・ハーラン
-美術:エドワード・キャレア
-音楽:フランツ・ワックスマン
-出演:クラーク・ゲーブル(リチャードソン海軍中佐)/バート・ランカスター(ナーカ号の副長/ジム・ブレッドソー)/ジャック・ウォーデン(中佐の部下/ミューラー)/ブラッド・デクスター/ドン・リックルス/M・ラロッシュ(中佐の妻/ローラ)

『先生のお気にいり』-Teacher's Pet-(米、パラマウント)
-監督:ジョージ・シートン
-製作:ウィリアム・パールバー グ
-脚本:フェイ・カニン/マイケ ル・カニン
-撮影:ハスケル・ボッグス
-美術:ハル・ペレイラ/アー ル・ヘドリック
-編集:アルマ・マックローリー
-音楽:ロイ・ウェッブ
-作曲・作詞:ジョー・ルビン/ ルイス・アルヴァレズ
-衣装(デザイン):エディス・ヘッド
-出演:クラーク・ゲーブル(ニューヨークの新聞「イブニング・クロニ クル」の社会部長/ジム・ギャノン)/ド リ ス・デイ(市立大学の教授/E・R・ストーン/エリカ)/ギグ・ヤング(ヒューゴー・パイン教授)/マミー・ヴァン・ドーレン(ストリップ・ダンサー/ペギー)/ニック・アダムス

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1959

『僕は御免だ』-But Not For Me-(米、パラマウント)
-監督:ウォルター・ラング
-製作:ウィリアム・パールバー グ/ジョージ・シートン
-原作:サムソン・ラファエルソ ン
-脚本:ジョン・マイケル・ヘイ ズ
-撮影:ロバート・バークス
-音楽:リース・スティーヴンス
-出演:クラーク・ゲーブル(ブロードウェイのプロデューサー/ラス・ ウォード)/キャロル・ベイ カー(秘書/エ リー)/リリー・パルマー(ラスの前妻/キャサリン)/リー・J・コッブ(ピュリッツア賞作家/マクドナルド)/バリー・コー

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1960

『ナポリ湾』-It Started in Naples-(米、パラマウント)
-監督:メルヴィル・シェイヴェ ルソン
-製作:ジャック・ローズ
-原作:マイケル・パートウィー /ジャック・デイヴィス
-脚本:メルヴィル・シェイヴェ ルソン/ジャック・ローズ/スーゾ・チェッキ・ダミーコ
-撮影:ロバート・サーティース
-美術:ハル・ペレイラ/ローラ ンド・アンダーソン
-編集:フランク・ブラクト
-音楽:アレッサンドロ・チコ ニーニ/カルロ・サヴィーナ
-出演:クラーク・ゲーブル(フィラデルフィアの弁護士/マイク・ハミ ルトン)/ソフィア・ローレン(ナンドの叔母/ルシア)/ヴィッ トリオ・デ・シーカ(イタリア人弁護士/マリオ・ビターレ)/マリエット/パオロ・カルリーニ

11月16日、ロサンゼルスに於いて心臓麻痺で急死。(享年59才)
ハ リウッドのリポーターたちは、こぞって“ハリウッドのキングが死んだ…”と書いて死を悼んだ。
カ リフォルニア州グレンデールのフォレスト・ローン記念公園墓地で最愛の妻キャロル・ロンバードの横に埋葬さ れたという。

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1961

『荒馬と女』-The Misfits-(米、ユナイテッド・アーチスツ)
-監督:ジョン・ヒューストン
-製作:フランク・E・テイラー
-原作脚本:アーサー・ミラー
-撮影:ラッセル・メッティ
-美術:スティーブン・グライム ス/ウィリアム・ニューベリー
-編集:ジョージ・トマシーニ
-スクリプター:ジョージ・ネル ソン
-音楽:アレックス・ノース
-出演:クラーク・ゲーブル(カウボーイ/ゲイ)/マ リリン・モンロー(ロズリン)/モ ンゴメリー・クリフト(風来坊青年/パース・ハウランド)/セルマ・リッター(イザベル)/イーライ・ウォラック(ギド)
-己と闘うことの意義、男の意志を示す苛酷なシーンでゲーブルはスタントマンを使わな かった。
男 の華をみせ続けた“キング”らしいシーンを遺していった。
公 開前に急死したゲーブルとその後死去したマ リリン・モンローの遺作となってしまった。


『荒馬と女』クラーク・ゲーブル


『荒馬と女』撮影現場で モンゴメリー・クリフト、マリリン・モンロー、クラー ク・ゲーブル

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〜写真〜


クラーク・ゲーブル


クラーク・ゲーブル

〜雑誌〜


1976.5『文藝春秋デラックス 懐かしのロマン 世界の映画 5月号』文藝春秋 表紙

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※ 記号[:特に好きな作品 :面白い作 品]
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クラーク・ゲーブル写 真館
参 考文献
『或 る夜の出来事』
『風 と共に去りぬ』
シ ネマトーク『風と共に去りぬ』公開前後
シ ネマトーク『風と共に去りぬ』コスチューム
シ ネマトーク『風と共に去りぬ』出版前後
シ ネマトーク『風と共に去りぬ』ミュージック
ヴィ ヴィアン・リー
エヴァ・ガードナー
ク ローデット・コルベール
グ リア・ガースン
グ レース・ケリー
スー ザン・ヘイワード
デ ボラ・カー
バー バラ・スタンウィック
マ リリン・モンロー
ヴィッ トリオ・デ・シーカ
ス ペンサー・トレイシー
モ ンゴメリー・クリフト
ロ バート・ライアン
エ ルンスト・ルビッチ
ジョー ジー・キューカー
フ ランク・キャプラ
男 優
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